バッキンガム宮殿&衛兵交代式

バッキンガム・パレスBuckingham Palace

閉店・移転、情報の修正などの報告

イギリス王室の公式住居。特に女王護衛兵の勤務交代式であるChanging The Guard(チェンジング・ザ・ガード)が行われることで有名。

こんにちは!ロンドンナビです。ロンドンで最も人気の観光名所の一つ、バッキンガム宮殿。現在も王室の住居であり、公務を執り行う場所でもある世界でも珍しい現役の宮殿です。公式広間が19室、王室メンバーと来客用の寝室が52室、92の事務室など、部屋の数は全部で775室。エリザベス女王は平日はここで実務にあたり、週末にはウィンザー城で過ごします。女王以外の王族の執務室もあり、彼らのための侍従の部屋、その他併設された厩舎などに勤めるスタッフのための生活施設も兼ね備えています。また、諸外国からの来賓の宿泊施設、公式の晩餐会や毎年恒例の叙勲式の会場としても使用されています。近年は女王がスコットランドで過ごす夏の2ヶ月を利用し、公式広間を一般に公開しています。夏はヨーロッパの夏の長期休暇も重なって、見渡す限り人だらけになります。それではさっそく宮殿に出かけてみましょう!
宮殿前の広間

宮殿前の広間

駅から宮殿まで

まず、宮殿までの行き方をご説明しましょう。宮殿からほど近いヴィクトリア(Victoria)駅で下車し、正面出口を出て、左手にあるバッキンガム・パレス・ロード(Buckingham Palace Road)を右へ。駅を背にする形になり、8分ほど進みます。ヴィクトリア駅はチューブ(TUBE)と呼ばれる地下鉄のヴィクトリア線とディストリクト線、サークル線、元国鉄であるナショナルレール(National rail)、ロンドン名物の2階建てバスと、かなり便利な立地にあります。少し古いお土産SHOPや古いビルの前を通りますが、不安にならずにひたすらまっすぐ進んで下さい。すると、まず厩舎であるロイヤルミュウズのエントランスが見えます。これを通りすぎ、さらにパルテノン神殿のような入り口のクイーンズギャラリーを過ぎ、左手にチケット売り場兼宮殿入り口が見えてきます。さらに行くと有名な宮殿の東正面を見渡せる広い広場にたどり着きます。
ヴィクトリア駅正面口

ヴィクトリア駅正面口

バッキンガムロードと広場。これを右へ

バッキンガムロードと広場。これを右へ

駅を背にした方角へ直進

駅を背にした方角へ直進

バッキンガム宮殿の歴史

※提供写真 by Andrew Holt

※提供写真 by Andrew Holt

東正面が建造され、現在の形になったのはたった100年ほど前。宮殿としても歴史は浅く、18世紀半ばにジョージ3世が王妃シャーロットのために私邸として購入したのが始まりです。その息子、ジョージ4世がこの私邸を、居住兼政務を行う宮殿として使用すべく改装に着手します。建築家ジョン・ナッシュの手によりシンボリズムの内装がほどこされ、他のヨーロッパの宮殿とはひと味違った建築となりました。ただ予算は当初の3倍にふくれあがって3,900万ポンド(現在の2億1,100万ポンド相当)となり、完成前にジョージ4世が逝去すると、ナッシュは罷免されていることから、この宮殿がいかに手が込んだ荘厳な宮殿であるかが想像できます。2代後のヴィクトリア女王の時代にほぼ完成し、正面の東棟が20世紀初頭に建造され、今に至ります。

チケット購入について

バッキンガム宮殿は、見所がたくさんあります。

1.近衛兵の交代式
2.バッキンガム宮殿内部(夏季一般公開のみ!)
3.クイーンズギャラリー
4.ロイヤルミュウ(馬車および車庫)


せっかくだから全部見たい!という人も多いはずですよね。CMではありませんが、まず大事なチケット情報を。1以外は有料です。2.宮殿内部の公開期間と入場料は毎年異なるので、HPや旅行会社の案内を要チェック☆2011年度は大人17.50ポンドでした。チケット価格は大人のほか、シニア、学生、子供、ファミリーセット等、お得になる種類がいくつかあります。宮殿は超人気施設のため、一週間前に予約をお勧めします☆予約が難しい、という場合は、わずかですが必ず当日券があるの で朝9時にはチケット売り場へ!売り場はバッキンガム宮殿正面から左側へ徒歩ですぐ。混雑を防ぐため、チケットごとに入場できる時間が決まっています。当日 券を購入すると入場可能時間が夕方近くに。ネットでは購入するときに入場時間を決めなければならないのでインターネット購入をオススメします。もちろん、3.ギャラリーと4.ロイヤルミュウに個別で入りたい場合はそれぞれの入り口でチケットを購入できます。

【当日のチケット購入の裏技】
当日券でも、2.宮殿内部、3.ギャラリー、4.ミュウのセット売りチケットを購入すると、3.ギャラリーのみ入場時間が夕方くらいに決まっていますが、 宮殿内部とミュウは時間制約がないので、すぐに入れます。値段は宮殿だけより高くなり、2011年度は31ポンドですが、すべてのチケットを別々に購入するよりは割安ですし、何より堪能できるのでオススメです。

宮殿正面の広場

チケット売り場を過ぎると、すぐに宮殿の正面広場に出ます。午前11時半頃から正午過ぎまでに宮殿に行くと、衛兵交代式が目当ての人たちばかりです。近衛交代式は宮殿目の前の広場と宮殿敷地内、フェンスの内側を使って行われます。場所取りは10時半頃にいくのがオススメです!
近衛兵だけでなく、警官もいます。イギリスの警官は制服がオシャレでいいですよね!ここの警官は混雑がひどくない限り、気軽に記念撮影にも応じてくれるので、ナビもお願いして一緒に撮ってもらいました。一緒にいたナビ友人が着物を着ていたので、「Im a lucky guy!!」と大きな声で言われ、ものすごい勢いの快諾でしたよ。

バッキンガム宮殿内部

実はバッキンガム宮殿の内部は観光資源およびセキュリティの関係上、撮影禁止!鞄に入らない大きな一眼レフを首から提げているひとには、カメラを仕舞うためにビニール袋が渡されるという徹底ぶりです。カメラに納めたいというのが日本人の性分ですが、ここはしっかりと自分の目に焼き付けましょう!

テントを張った入り口からどきどきしながら中へ出発~!空港のようなセキュリティチェックを通って、無料の音声ガイド(日本語)をもらって。音声ガイド配布担当のお兄さんが、たどたどしい日本語で再生する番号を教えてくれます。日本人としては結構嬉しいですよね。

写真が少なくて忍びないですが、順路にそって簡単にご紹介します。
5.スローンルーム(王座の間)※提供写真 Derry Moore

5.スローンルーム(王座の間)※提供写真 Derry Moore

3,グランドステアケース(大階段) ※提供写真 Derry Moore The Royal Collection © 2011, Her Majesty Queen Elizabeth II

3,グランドステアケース(大階段) ※提供写真 Derry Moore The Royal Collection © 2011, Her Majesty Queen Elizabeth II

1.クアドラングル(中庭)
東正面の裏側にあたり、東正面と公式広間の建物に囲まれています。

2.グランドエントランス・グランドホール(大玄関・大広間)

公式の賓客がかならず通るエントランスの大広間。赤いカーペットが印象的。

3.グランドステアケース(大階段)

ブロンズ鋳造の傑作と言われる金メッキの手すりが見事! 

4.グリーンドローイングルーム(緑の客間)

緑の壁紙や家具を基調とした客間。観光客の一人が"I wanna be a cleaner"と呟くほどステキです。

5.スローンルーム(王座の間)

劇場装飾を模し、王座を舞台にみたてた、シンボリズムを多様した部屋。
現在でも叙勲式で使用されます。ウィリアム王子の結婚式の公式記念撮影もこの部屋でした。

6.ピクチャーギャラリー(絵画の間)

ピンクと白を基調とした磨りガラスの天井からの光が優しい印象のギャラリー。公式広間の建物の中心におかれた、かなり大きな部屋です。フェルメール、レンブラント、ルーベンス等の巨匠の作品が飾られています。

7.イーストギャラリー(東のギャラリー)

ヴィクトリア女王関連の絵画が飾られています。

<エキシビジョン1>
毎年イーストギャラリーではエキシビジョン(特別展)が開催されています。今年(2011年)は王室が所有するファベルジェという宝飾商の作品展。宝石で覆われたインペリアルイースターエッグを中心に豪華な小物がたくさん飾られていました。なお、2012年はエリザベス女王の即位60周年ダイヤモンドジュビリーにちなみ、王室所有のダイヤモンド展が開催される予定です。
※提供写真 The Royal Collection © 2011 Her Majesty Queen Elizabeth II

※提供写真 The Royal Collection © 2011 Her Majesty Queen Elizabeth II

※提供写真 The Royal Collection © 2011 Her Majesty Queen Elizabeth II

※提供写真 The Royal Collection © 2011 Her Majesty Queen Elizabeth II

8.ボールホール(舞踏室)
現在も晩餐会が行われるホールです。玉座やダンスを干渉するための観客席があります。大ホール全体を眺められる椅子があるのでここで一休みできます。

<エキシビジョン2>
今年(2011年)4月にウィリアム王子と結婚したキャサリン妃(ケイトさん)のウェディングドレスが飾られていました。
10.ブルードローイングルーム ※提供写真 Peter Smith The Royal Collection © 2011, Her Majesty Queen Elizabeth II

10.ブルードローイングルーム ※提供写真 Peter Smith The Royal Collection © 2011, Her Majesty Queen Elizabeth II

9,ステートダイニングルーム(晩餐の間)
晩餐会がいかに大切な外交手段であるかを伺わせる、赤を基調としたとても重厚感のある部屋。

10.ブルードローイングルーム(青の客間)

ペールブルーのようなグリーンの壁紙と金の天井がさわやかな部屋。イギリスで最も美しい部屋のひとつと言われています。

11.ミュージックルーム(音楽の間)

アーチ状の張り出し窓が可愛らしい部屋。建築当時の最先端テクノロジーを駆使した部屋です。

12.ホワイトドローイングルーム

白を基調とした金と黄色の家具で飾られた部屋。女王が賓客に会うときに使われ、女王が自室から直接入るための隠し扉があります。
庭園に面した西側

庭園に面した西側

夏季公開の特設カフェ

夏季公開の特設カフェ

カプチーノに王冠型のチョコパウダー☆

カプチーノに王冠型のチョコパウダー☆

ラズベリーソースとチーズのサンドウィッチ

ラズベリーソースとチーズのサンドウィッチ

カフェから見える庭園

カフェから見える庭園

特設のお土産店

特設のお土産店

※お得情報※
実は、チケットは年間パスポートになります。庭園を通りぬけて敷地外への出口で、チケットの裏に名前を書いてから、スタンプをもらってください。来年の夏季公開も1年以内であれば入場できる年間パスになります。記念にもなります!なお、夏季公開以外も開いている各付帯施設でも年間パスにすることができます。

クイーンズギャラリー

パルテノン神殿のような入り口のクイーンズギャラリーでは、国民の代わりに女王に委託された美術品や、王家の美術コレクションが一般公開されています。頻繁に展示品の入れ替えが行われます。
入場料:大人9ポンド(*2011年9月現在)
絵画を中心に飾られています

絵画を中心に飾られています

教科書で見たことのある絵も!

教科書で見たことのある絵も!

数が少ないですが、ドレス等もあります。

数が少ないですが、ドレス等もあります。

イギリスは昔から軍服がオシャレ

イギリスは昔から軍服がオシャレ

煌びやかな剣

煌びやかな剣

これ、本当に使えるんでしょうか。笑

これ、本当に使えるんでしょうか。笑

ロイヤルミュウ-王家の車庫-

王族が使用する馬車や車の所蔵庫。つまり、車庫です。ウイリアム王子の結婚式パレードで使用された馬車や公用車も展示されています。エリザベス女王が馬に関心が高いことが垣間見えますよ。ここでは馬の世話をするスタッフ用の宿泊施設も備えてあるため、宮殿がおとぎ話ではなく、現実のものという実感がわきます。
入場料:大人8ポンド(*2011年9月現在)
馬車をひく馬もいます。

馬車をひく馬もいます。

王位継承式用の馬車!とても豪華

王位継承式用の馬車!とても豪華

王位継承式の馬車はこのように飾られていて迫力満点

王位継承式の馬車はこのように飾られていて迫力満点

広い室内馬場

広い室内馬場

リバティと呼ばれる制服

リバティと呼ばれる制服

王室公用車

王室公用車


いかがでしたか?ロンドンを訪れた際には近代技術と西洋の歴史美術がうまく調和したこの建物を是非ご堪能ください。以上、ロンドンナビでした。
お土産に人気のオーナメント

お土産に人気のオーナメント

バス系のお土産が充実

バス系のお土産が充実

数シリーズあるバス系アイテム

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アクセサリー売り場

アクセサリー売り場

クィーンズギャラリー入口

クィーンズギャラリー入口

記事登録日:2011-09-25

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スポット登録日:2010-08-16

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