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大阪にも出店したデンマーク生まれの格安雑貨店。日本ではあまりに売れすぎて商品が枯渇、店舗を閉めざるを得なかったそうですが、ロンドンではそんな混雑とは無縁です。

こんにちは、ロンドンナビです。
2011年の秋、日本に初出店した北欧・デンマーク生まれの雑貨店「TIGER」。大阪の心斎橋にあるこの店は、あまりに売れ過ぎて、なんと商品が枯渇。2度も臨時休業に追い込まれる事態となりました。
今日は、ロンドンにある「TIGER」のお店について紹介します。

カラフルな色彩が目をひきます

ナビが訪れたのは、2012年の夏、オリンピックで沸いたストラットフォードの駅前にあるショッピングモールの中のお店です。両側にはイギリス版100均として親しまれている99ペンスショップが、そして店舗の目の前の通路には八百屋や肉屋の屋台が並ぶという庶民的な場所です。ひょっとしたらここは、ロンドンで一番安い買い物が出来るエリアかもしれません。もっとも、最近は「TIGER」を目指してここへやって来る人も増えているようですが。
さて、お店に入ってみましょう。

まず店内をひと巡り

そんなに大きくない店舗では、ガラスの向こうに雑然と商品が並んでいます。ショーウインドー、ディスプレイといった感じのものはなく、棚やテーブルの上に「いまある品物を並べました」という雰囲気です。それでも、カラフルな小物が目をひきます。
北欧カラーとでもいうのでしょうか、日本ではちょっとあり得ない色使い。膝掛けやノート、食器類は色だけでなく、不思議な柄のものが揃っています。好みは分かれるかもしれませんね。ナビが出かけた日はグリーンの商品が多く目につきました。ひとことで「グリーン」といっても微妙な色違いがあって、鮮やかなのにシックだったりと、なかなか素敵です。
季節によって品揃えはかなり激しく変わります。夏にはピクニック関連のアウトドア用品が並ぶ一方、秋から冬にかけてはクリスマスグッズが店の棚を埋めます。
店には、日用雑貨や文房具といった定番商品が並ぶコーナーがありますが、決まった商品がずっと売られているわけでもなさそう。先ほどまで商品があった棚が「カラ」になったと思ったら、たった今、入荷した商品が突然並べられたりと、その日の朝と夕でも取り扱われているものが違っていたりします。

商品のお値段は?

気になるお値段ですが、ほとんどの商品が5ポンド以下。1ポンドや2ポンドで買えるものがたくさんあります。100円ショップより単価が高いだけあって、それなりに手の混んだ商品が揃っています。その上、デザインや色彩感覚がユニークとあって、ついついあれもこれも手に取ってしまうかもしれません。

キャンドルの品揃えはさすがに圧巻!

壁一面を埋め尽くている美しい商品は、そう、キャンドルです。さすがに北欧のお店ですね。
キャンドル・ホルダーやティーライト・ホルダーもたくさんあります。
最近、こんなキャンドルを生活の中で楽しむ人が日本でも増えているようですね。ティーライト・ホルダーは小物入れや食器としても活躍しそうです。

文房具は全部欲しいけど…

美しいグリーンの表紙のノートは2ポンドです。「あ、このノート、欲しい!」と手に取ったナビ。でも、「ノートなんてあまり使わないなあ」と思い返し、棚へと戻しました。
改めて考えたら、ここで売られている商品はそういった「暮らしにはほとんど必要がないものがほとんど」ということに気がつきました。
日本の100円ショップには、生活に役立つ便利なモノがたくさん売られていますが、「TIGER」に並ぶモノは、「特に今すぐ必要ではないけれど…」といった品物ばかり。かわいいし、パッと目をひくものだけれど、実際本当に必要なのかと言われると「うーん、どうかなあ」と思ってしまいます。つまり「人々にとって不要なものを買わせてしまう」というコンセプトがとてもユニークなのではないでしょうか。でも、やっぱりこんなかわいいケースやはさみやクリップ、ポストイットが机の上にあったら楽しいし、ちょっと幸せな気持ちになれますよね。

食品も扱っています

パッケージが気に入って、ナビがおもわず購入してしまったコーンフレークです。この箱のデザイン、どうですか?
ビニールパックに入った調味料や食材も1ポンド。日本では手に入りにくかったり、高価な塩やスパイス類が揃っています。お料理好きの友人に渡したら喜ばれそうです。
北欧のお菓子類に混ざって日本風のあられが売られていました。

みんなが楽しそうなのはなぜ?

いろいろとお店にある品物を手に取ったり、眺めたりしながらふと、周りの人たちを見ると、誰もが楽しそうなことに気がつきました。レジを打ったり、商品を運んでいるスタッフもニコニコしてますし、そういうナビもいつのまにか顔がほころんでいました。
あの人にプレゼントしたら、喜ばれそう、笑ってもらえる。そんなモノが並んでいるお店だからでしょうか?

低価格だけれど、決して質は悪くない

日本の100円ショップで売られている商品は、「安かろう、悪かろう」とか「この値段なら仕方ない」、「使い捨てだし、こんなもんでいいや」と言った雰囲気がつきまとっていると思ったことはありませんか?
100均で買ったものを「誰かのプレゼントにしよう」とは、あまり思わないですよね。でもこの「TIGER 」には、デザイン性が高かったり、カラフルでスタイリッシュな小物が充実、おみやげやプレゼントにできる商品がたくさんあります。しかも、この値段の安さは感動的です。気をつけないと、つい、あれこれと買い込んでしまいそうです。

日本の店舗数がまだ少ない「TIGER」。ロンドンのお店で商品ラインナップを見ながら、他の店とはちょっと違ったお土産選びをしてみませんか?
以上、ロンドンナビでした。

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記事登録日:2013-01-27

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-01-27

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