ポートベロー・マーケット

Portobello Market

閉店・移転、情報の修正などの報告

映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台として有名に。全長1Kmに及ぶ西部最大規模のストリートマーケット。

こんにちは、ロンドンナビです。
きょうは、アンティークマーケットの規模ではロンドン一、いや世界一かもしれないポートベロー・マーケットについて詳しくご紹介します。
高級住宅街の一角にあるからなのか、ついこの前までどこかの邸宅にあったかのような骨とう品が通りにびっしりと並ぶ様子は圧巻。プロの目利きさえも「お宝」を探しに来る場所でもあります。
ポートベローの見どころやポイントをお伝えしましょう!

ポートベロー・マーケットとは?

英語でのフルネームは、Portobello Road Market(ポートベロー・ロード・マーケット)と言います。地下鉄ノッティング・ヒル・ゲート駅から1キロほど北に進んだところにあるポートベロー・ロード上に開かれるマーケットですからこの名があります。「町中にある市場だから、たいした規模ではないだろう」といった油断は禁物! マーケットは通りに沿って北に約2キロも続きます。
ここを目指す人々の多くは土曜日に開かれる骨とう市が目当てだと思います。ところが、マーケット自体は日曜を除く毎日、なにかしらの市場が開かれているほか、ノッティング・ヒル・ゲート駅から約1—1.5キロ離れたポートベロー・ロード沿いには、ビルに入った「常設」の骨とうショップもあります。ですから、別の曜日に行ったとしても決して「成果ゼロ」といった悲しい事態にはならずび済むことでしょう。(骨とう以外の一部マーケットは日曜も営業)

エリアごとに扱いジャンルが違う!

規模が大きいマーケットだけあって、扱っている商品の種類(品目)によってスツール(屋台)が立つ場所が違います。もっともにぎやかな土曜日に行けば、そのすべてが営業していて、端から端までざっくり見て歩くと2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。
ノッティング・ヒル・ゲート駅に近い方から順番に扱い品目を紹介しましょう!

骨とう市(土曜)


骨とうに興味のある人にとって、地名の「ポートベロー」はイコール「土曜の骨とう市」なのかもしれません。
市が立つ土曜日にはノッティング・ヒル・ゲート駅とエルギン・クレセントの間に、早朝からスツールに商品が並びはじめます。夏ならなんと夜明けの3時過ぎから商品の陳列が始まります。(残念ながらナビはその場に居合わせたことはありませんが)プロの骨とう商たちは、朝5時半から同業者同士の取り引きを行うそうですよ。
一般の人がプロのやりとりに割って入ることはむずかしいとは思いますが、それでも朝早く行った方が「より、すばらしい掘り出し物」を見つけられることでしょう。できれば7時くらいまでに行くと、人波にもまれずゆっくり品定めできますよ。逆に10、11時頃になると観光客がどんどんマーケットへと入ってきますから、身動きひとつ取るのでさえきつくなります。
なお、土曜日でなくてもこのエリアにある「常設の骨とう屋が集まるビル」は日曜を除く毎日営業しています。

目利きでなくても買えるものは?

目利きでなくても買えるものは?
「アンティークなのか、はたまた、ただの中古品なのか……」
骨とう選びは、プロでも「真贋(ホンモノ、ニセモノ)」を見分けるのが難しいそうですから、旅行者がいきなり出かけていいものを見つけるのはなかなかたいへんです。
ナビのおすすめは、次の3つの品目です。
1. 英国製の陶磁器
イギリスには、ウェッジウッド(Wedgwood)やロイヤルドルトン(Royal Doulton)、スポード(Spode)といった、陶磁器の有名ブランドがあります。マーケットを歩いていると、どこかのお屋敷にあったさまざまなティーセットや大皿などが見つかります。正規品の定価よりかなり安い値段で売られていますから、自分へのおみやげにも好適です。買うときは割れや傷がないかよく確認しましょう。
陶磁器のほか、銀食器も数多く見かけます。
2. アクセサリー
本当に骨董なのかどうか疑わしいものもありますが、せいぜい数千円で気に入ったものがあれば記念に手に入れてはどうでしょう? 選ぶときは、「さび」の有無のチェックを忘れずに。腕時計も多く出ていますが、壊れてしまうと修理の手立てがないので、あまり積極的に手を出さない方がよいかもしれません。
3. 絵画の数々
アンティークマーケットでは、古い絵画や絵はがき、ポスターなどを扱っている屋台やお店があります。これも「費用対効果」で予算に合う気に入った商品があればぜひ。最近書かれた絵画もマーケットの一角に並んでいます。

そのほかの扱い品目

マーケットには、古着や食品を扱っている場所もあります。
骨とう市エリアを通り過ぎ、さらに北に進むと、果物と野菜が並ぶマーケットがあります。観光客にとってはせいぜい果物を買うくらいかもしれませんが、地元ロンドンの人々がどんなものを食べているのかをかいま見るにはおもしろい場所かもしれません。
ところどころにホットドックやハンバーガーといった食べ物屋台も出ています。
ランカスター・ロードを過ぎると、今度は古着や雑貨のマーケットが目の前に現れます。このへんまで来ると、どちらかというとガラクタ市というか縁日の様相。安いキーホルダーやTシャツを扱っているお店もあるので、確認程度にざっと眺めてみてはどうでしょう?

まだまだマーケットは続きます!

ポートベローロードを北に向かって行くと、やがて目の前に高架の「ガード」が見えてきます。この高架は、地下鉄ハマースミス&シティーとサークル線の両線が走る線路と、バイパス道路のウェストウェイが通るものの2つが平行して走っています。
この高架をくぐり抜けると、右(東)側に食べ物屋台が集まるファーマーズ&ファインフードマーケット(土日曜にオープン)、左(西)側にポートベロー・グリーン(金土日曜にオープン)という格安衣類やCDなどが集まるエリアがあります。
さらにその北側にもマーケットが続きます。東西に走るゴルボーンロード(Golbourne Road)辺りはどちらかというとフリーマーケット状態の屋台が並びます。ナビの考えですが、ゴルボーンロード付近まで足を延ばす必要はほぼ不要。せいぜい、高架を過ぎた辺りをひととおり見たら、ここから西に5分ほど歩いたところにある地下鉄ラドブローク・グローブ(Ladbroke Grove)駅から引き上げたら良いと思います。

マーケット歩きは、訪れる人の個人的な興味によって、見る場所や買うものが大きく変わってきます。ロンドンの場合、極端に高い値段をふっかけられるという被害はあまり聞きませんが、交換や返品などができないことを考えると、より注意深く買い物するよう心掛けたいものです。
また、混雑する場所に行くわけですから、貴重品の管理にはくれぐれも気をつけましょう!

以上、ロンドンナビでした。

記事登録日:2012-09-04

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-05-23

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