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ロンドン発セレクトショップの老舗。チューダー風の建物は誇り高く建っています。

イギリスブランドが揃うオシャレデパート「リバティ」

イギリスブランドが揃うオシャレデパート「リバティ」

こんにちは!ロンドンナビです。ロンドン一押しのポッシュ(お洒落)なデパート、リバティ(LIBERTY)。ハロッズやセルフリッジとともに、ロンドン、イギリスはもとより世界でも有名な老舗デパートの一つです。リバティの個性はなんといってもイギリス中心セレクト。他のデパートと一線を画す品揃えは、ポール・スミス、アレキサンダー・マックイーンやヴィヴィアン・ウェストウッド等、代表的なイギリスブランドはもとより、完成された有名ブランドにこだわらず、新進気鋭のデザイナーブランドも率先して取り入れる、最新ファッションにとっても敏感なデパートです。また、チューダー様式の店舗やアーツ&クラフツ調のデザインで知られるリバティ・プリント、リバティ・ファブリックと呼ばれる独自ブランドの生地も有名。それでは早速ご案内します☆

駅から店舗まで

まず、行き方をご説明します。最寄り駅は地下鉄のオックスフォード・サーカス(Oxford Circus)駅。2番出口(Exit 2)で地上へ出ると目の前に下着屋さんがあります。これを左側に見て有名なリージェントストリートを南下。1分ぐらいで2本目の道、グレート・マルボロ・ストリート(Great Marlborough Street)が左に見え、そのまま左方向を見ると、リバティの特徴的な建物が見えます。
Exit 2 で地上へ

Exit 2 で地上へ

地上に出たら目の前のランジェリーショップを左手に南下

地上に出たら目の前のランジェリーショップを左手に南下

徒歩1分で2本目の道

徒歩1分で2本目の道

Great Marlborough streetという道

Great Marlborough streetという道

左を見るとすぐにリバティの有名な建物☆

左を見るとすぐにリバティの有名な建物☆

リバティの歴史

1875年、アーサー・ラセンビィ・リバティが日本や東洋から、オブジェや織物等の美術工芸品を輸入販売する店を開店することから始まります。従業員3名、お店も1店舗を他のお店と折半して使用するといった具合の小さなお店でした。カーペットや家具販売の経営が軌道に乗り、リバティプリントに繋がるファブリックへビジネスを展開、リバティコスチュームデパートを開店。開店10年後の1885年には起業時の借金を完済し、店舗の周りを買収して精力的に店舗を広げていきます。1890年代には最先端を行く多くのイギリス人デザイナー達と強固な関係を築き、アーツ&クラフツ運動(イギリスモダンデザインの大運動)や、アール・ヌーボー(パリ中心の国際的な美術運動)の発達に一役買っていきます。そして1920年代にはロンドンでも指折りのショップとなりました。デザイナー達との関係を大事にする姿勢は今も生き続け、常に若手のイギリスデザイナー商品を店頭にラインナップし、活躍の場とチャンスを提供しています。

リバティの建物

リバティの建物はイギリスの第2種指定建造物(Grade Ⅱ Listed Buildeing)に指定されています。ロンドンで最も代表的なチューダー・リバイバル様式のアーツ&クラフツの建築物の一つ。1924年建造。ハーフ・ティンバーと呼ばれる木材の柱が外に張り出して見える外観がとても印象的。内部は大きな吹き抜けを囲むように展示フロアが設置されており、吹き抜けのガラス天井から差し込む光と可愛らしい照明が素敵です☆ 装飾が施された階段とエレベーターが設置されています。なんともいえない近代初期の素敵な雰囲気を楽しみながらお買い物ができるのはとても魅力的☆ 歴史建築としても十分楽しめます。
大きな吹き抜け

大きな吹き抜け

歴史を感じる螺旋階段

歴史を感じる螺旋階段

螺旋階段中央、天井から伸びる照明

螺旋階段中央、天井から伸びる照明

展示フロア

展示フロア

美しい照明

美しい照明

柱のデコルテも凝ってます

柱のデコルテも凝ってます

リバティ・プリント&リバティ・ファブリック


リバティ・プリントと呼ばれる植物や自然系のプリントがとても美しく、建物と同じくリバティのアイコンとして世界中で愛されています。新しいデザインはもとより、アーツ&クラフツ運動時代のデザインが現在も製品として販売されています。運動の中心人物だったウィリアム・モリス作成のデザインはナビのお気に入り☆ 
リバティ・プリントのハンカチにはMade in Japanが多く、品質が良くて選ばれている証拠かな?とちょっと日本人として嬉しいですね♪ 製品は布が中心。世界中からこのプリント布地目当てでやってくるお客さんもいるんです☆ 最近はこの布地とコラボして様々なブランドが製品を売り出しているのが流行っぽく、バブアー、マッキントッシュ、ラベンハムといったアウターが有名な英国系ブランドは、こぞって裏地に使っています。その他、ナイキとコラボしたスニーカーやキティちゃんとのコラボ製品があったりほんとうに大人気☆ 可愛い布地を使ったシャツや雑貨、キッチン製品もありますので、リバティ・プリントの置いてある4階(3rd floor)はお見逃し無く!
入り口は自然派(アール・ヌーボー)を象徴するようなお花屋さん

入り口は自然派(アール・ヌーボー)を象徴するようなお花屋さん

草花中心のリバティプリント

草花中心のリバティプリント

建物にも自然をイメージさせるカエルの彫刻

建物にも自然をイメージさせるカエルの彫刻

布地が沢山

布地が沢山

シャツ等、完成品も販売

シャツ等、完成品も販売

靴売り場の試着用椅子にもリバティプリントが☆

靴売り場の試着用椅子にもリバティプリントが☆

トルソーもリバティプリント

トルソーもリバティプリント

各フロア紹介


各フロアを簡単にご紹介します。
イギリスの階の数え方は少し日本と違い、1階をグランドフロア、2階をファーストフロアと数えます。
5階(フォースフロア 4th floor) 家具、美術工芸品
4階(サードフロア 3rd floor)  レディース リバティファブリック、手芸、食器、生活雑貨、カーペット
3階(セカンドフロア 2nd floor) レディース ウェア、シューズ
2階(ファーストフロア1st floor) レディース ウェア、カフェ
1階(グランドフロアGround floor) レディース バッグ、アクセサリー、ジュエリー、コスメ、お菓子
地下1階メンズ ウェア、アクセサリー

取り扱いブランド紹介


※2012年1月時点、ごく一部。
Alexander McQueen
Apple by Liberty London
Barbour
Burberry Cath Kidston
Chloe
Dents
Emily Peacock Epice
Falke Givenchy
Hello Kitty Liberty Art Fabrics
Hugo Passos Isabel Marant
John Smedley Johnstons
Lanvin Liberty Art Fabric
London Undercover Marc Jacobs
Mulberry Paul Smith
Royal Albert
Simon Carter
Vivienne Westwood
第1次世界大戦で出兵、犠牲になった従業員の碑

第1次世界大戦で出兵、犠牲になった従業員の碑



イギリスの魅力溢れるデパート、リバティ。足を踏み入れると近代にさしかかった映画の中のような雰囲気を味わえます☆ ロンドンへお越しになった際は是非是非、足をお運び下さいね!以上、ロンドンナビでした。

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記事登録日:2012-02-24

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-07-26

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