ロンドンから列車でわずか1時間半。かつて文豪達に愛されたイギリス南東部の小さな町。某ハリウッドセレブも魅了された落ち着きある愛らしい街並みでにわかに人気上昇中のスポット!
こんにちは、ロンドンナビです。ある晴れた土曜日、イングランド南東部のイーストサセックス州にある小さな町、ライ(Rye)に行って来ました。ライは耳馴染みのないちょっとマイナーな地名ですが、日本でもさまざまな雑誌で紹介され、個人で訪れる人も増えています。
ナビも実際行ってみて「うむ、なるほど!」紹介したくなる気持ちがわかっちゃいました!
ライへはなんと英国版新幹線の「サウスイースト・ハイスピード」を使って行くのが便利です。セントパンクラス(St.Pancras)駅またはロンドン五輪会場最寄りのストラットフォード・インターナショナル(Stratford International)駅からケント州のアシュフォード(Ashford)へ行き、そこからローカル線でライに向かうのが最も速くて確実です。
アシュフォードまでは時速200キロ以上で走る日本製車両で快適!その先はローカル線をのんびり走ります。羊の放牧の様子などのどかな田園風景が車窓に広がるのを眺めながら、すでに小旅行気分が高まりつつ・・・到着です!
洒落のきいたクリーニング屋さん
駅前でさっそく可愛らしいお店を発見。なんてことない、こじんまりとしたクリーニング屋さんですが、窓に書いてあるのは『Drye Cleaners』 (Dry とRyeをかけたわけです)。
ダジャレはさておき。町並みを眺めながら、1561年建造と歴史ある時計台のあるセント・メアリー教会(St.Marys Church)に向かいます。セント・メアリー教会は町の真ん中に位置。時計台への登り口は広い入口のそのすぐ脇に小さく作られています。
展望室までははしごのような急な傾斜の階段もあったり、狭い通路は体を傾けながら通り抜けたり。なかなかアクロバティック!頂上付近で巨大な古い8つの鐘を見ることができますが、これは1775年の創設以来、ウェディングや特別礼拝などの行事のたびに町に響き続けてきました。この鐘を鳴らす作業は、ちゃんと訓練された人しかできないんですって。
でも頂上に到着すると・・・気分爽快!!
さて、その他のみどころです。
教会の裏手にある古城博物館(Rye Castle Museum)の城壁も、絶好のビューポイント。ライは小さな港町でもあり、平日にはフィッシュマーケットが開かれるそう。その様子もここから眺めることができるとか。城壁だけに大砲のオブジェがあるのがやや微妙ですが・・・
石畳の美しいマーメイド・ストリートはかつて密輸人の隠れ家が並ぶ通りとして名を馳せていたそう。1156年から残るホテル、マーメード・イン(The Mermaid Inn)は、各界のセレブも訪れるという穴場ホテル兼レストラン。ジョニーデップやアンディ・ガルシアの写真も見つけちゃいました!
可愛らしい街並みは下の写真からもお分かりいただけるでしょう。
日帰りの旅ですから、どこかでランチを食べねばなりません。ナビは、海に近いライの街なら美味しいシーフードがあるに違いない、と考え、観光案内所で「おすすめのシーフード・レストランはないですか?」と尋ねてみました。
紹介されたお店はウェベズ(Webbes)というお店。きょう水揚げされた新鮮な魚やえび、かにを使ったさまざまな料理を作ってくれます。フィッシュ・アンド・チップスさえもロンドンとはひと味もふた味も違いました。
シーフードの専門店だけあって、少々お値段は張りますが、満足度から見て十分なコストパフォーマンスはあると思います。
他にもオーガニックにこだわったデリショップやカフェなどもあり、列ができたりしてました。ナビのオススメの一軒は、アンティークのタイルも扱う「ライ・ポッテリー(Rye Pottery)」というお店。この他、ヨットハーバーに近い方に、数軒のアンティークショップも見つけました。
ライは時間が止まったみたいに静かで、穏やかな町です。ロンドンの喧騒が嘘のよう、ハイ・ストリート沿いに点在するカフェで、午後のお茶にもトライしてみてはいかがですか?
以上、ロンドンナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-26