7月に開催されるゴルフのメジャー大会「全英オープン」のコースに行って来ました!
140回となる2011年大会の開催地「ロイヤル・セントジョージズ」
こんにちは、ロンドンナビです。今日は、毎年7月中旬に行われる、ゴルフの4大メジャー大会のひとつ「全英オープン」についてご紹介しましょう。日本からも石川遼選手をはじめ、数多くの有力選手が参戦するこの大会。「大人気で入場チケットなんて買えない…」と思われるかもしれませんが、意外や意外、割と簡単に観戦が楽しめます。チケットの買い方から、実際の観戦の楽しみ方など、「全英オープンのあれこれ」をさっそくお伝えします!
毎年変わる大会の開催地
会場の正面ゲート
さて、全英オープンはどこで開かれるのでしょうか?例えば、アメリカで行われるメジャー大会の1つ「マスターズ」は、必ずジョージア州のオーガスタというコースで行われます。じゃあ、全英オープンも「決められたコースで開催されるはず」と思われがちですが、実は毎年違った場所で行われます。
ホテルの代わりに「一般家屋」を借りてしまう人も
(サンドウィッチの不動産屋さん)
ちなみに前年はスコットランドのセント・アンドリュースでしたし、来年の2012年はランカシャー州のRoyal Lytham & St Annes Golf Clubで行われることが決まっています。そして、今年は、第140回となる2011年の大会が行われるのは、フランスへの連絡船が出る港町・ドーバーの近郊にある「サンドウィッチ」という街にあるセントジョージズというコース。入場チケットの入手は割と簡単なのですが、宿の手配がむずかしいようです。現地に行ってみよう!と予定したら、できるだけ早めにホテルの確保を行うようにしましょう。
大会の日程は?
予選が始まると、ここに選手の名前が張り出されます
試合は、例年7月の第2週または第3週の週末にかけて行われます。木曜日と金曜日が予選、上位50位タイまでに残った選手が土曜日と日曜日の決勝へとコマを進めます。なお、実際に大会が始まる前の日曜日から水曜日までの4日間は練習日(プラクティスデイ)となっていて、有料でコースにに入ることができます。ちなみに今年(2011)年は10日から13日が練習日、14日と15日は予選、16日と17日は決勝が開かれます。
チケットの購入方法
ネットで申し込むと観戦キットとともにチケットが送ってきます
とにかく「早く買わないとチケットがなくなっちゃう!」と思われがちですが、実はメインゲートには当日売りのチケットカウンターもあるので、決勝日でも早く行けば切符が入手出来るようです。ただ、せっかく出掛けるのなら早めに購入しておきたいもの。しかも、大会前年の大みそかまでは特別割引、その年の元旦以降6月いっぱいでも若干の割引があるので、早め早めににネットで予約することをお勧めします。
VIP向けのチケットも
18番ホール観戦スタンドへの入口です!
最終18番ホールの特設スタンドの入場券が組み合わさった「グリーンサイド・クラブ・チケット」、各コースに備えられたスタンドでの観戦ができる「リザーブド・グランドスタンド・シート」といった、高価ですが存分に大会が楽しめるパッケージがあります。これらのVIP向けチケットは誰でも申し込めるようになっていますが、例年競争率が高いため、早めに購入案内をチェックするとよいでしょう。
トーナメント会場へ向かいます!
この看板に沿って、コースへと向かうのですが…
トーナメントが行われるコースは例外なく「へんぴな場所」に設けられています。車で行くのがたしかに便利かもしれませんが、コースから歩いて行ける駐車場は料金が高いので、できるだけ公共交通機関を使ってでかけることをお勧めします。
2011年は、イングランド南部のケント州にあるコースに行くため、ロンドンから英国版の新幹線「サウスイースタン・ハイスピード」が最寄り駅行きの特別列車を運行したほか、高速バスの臨時便も走っています。
麦畑の中の細道を延々と歩きました!
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特別に高速列車も運行されました
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いよいよコースに入ります!
携帯やカメラはここで預けます
ようやくナビもコースの入口にたどりつきました。おっと、ここでひとつ問題が。携帯電話のコース内への持ち込みは一切できません。さらに予選と決勝の計4日間はカメラの持ち込みも禁止されます。もし、現場まで携帯やカメラを持って来てしまった人は、入口横の専用窓口で預けなければなりません。入場券を当日会場で貰う予定の人は、専用カウンターに立ち寄ってピックアップしましょう。
チケットを手にしたらいよいよ場内へと向かいます。ここでは空港さながらの荷物検査と身体検査が行われます。ナビが見たところ、「iPod(アイポッド)Touch」を持ち込もうとしたものの「これは携帯と見なされる」と注意を受けた人がいましたよ。
意外や意外、簡単にコースまで行かれます!
18番フェアウェイから見たスタンド
ナビは今回、写真が自由に撮れる「練習日」にトーナメント会場の内部へと入ってみることに。いやいや、おどろきました。観覧ルートは最終18番ホールのフェアウェイの上を横切っていて、絶好の場所からグリーンや周りを取り囲むスタンドが一望できます。最終日、選手たちはここまでやってくると観客が大拍手で出迎えてくれます。こんな場所に立てるなんて、なんとも感動もの!ちなみに練習日には各ホール横に建てられたグランドスタンドへも自由に出入りでき、練習ラウンドを回る各選手の動きを存分に楽しめます。
観客向けの標識もあちこちに立てられています
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18番メインスタンドからの眺め
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さまざまなアトラクションも併設!
深いバンカーからボールを出す体験コーナー
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Wiiで試すゴルフの腕
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打ち方のコーチもしてくれます
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バーチャルゴルフ場で豪快なショットを
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遼くんといっしょにコースへ…
練習ラウンドに出る選手たちの名前が並びます
練習日には、各選手の練習ラウンドのスタート案内が張り出されます。ただ一人で各ホールを回ってもつまらないなあ、と考えていたナビ。やはりだれかお目当ての選手といっしょに回れたら…と思い、ふと案内板をみると、なんと「ISHIKAWA」の文字が!あの、遼くんとともにコースを回れるとは…いやーナビ一生の感動モノです。
パット練習中の遼くんを発見!
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ファンのサインにも応えます
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記念すべき1番ホール第1打の瞬間
遼くん自身もこのコースに出るのが初めてとあって、チャートを見ながら地形を確認。キャディさんとの会話がギャラリーにも聞こえてきます。1打打つごとに各ホールに沿って歩いてみたのですが、フェアウェイはともかく観客が歩くエリアはまさに「荒れ地」で、足場も悪くアップダウンもはげしく、あまり条件はいいとは言えません。
ちなみに、この日のナビは遼くんの練習ラウンドのうち1ホールから9ホールまで、約2時間かけて見学しましたが、それ以上先へは「もう、へとへと」で先に進むことができませんでした・・・
キャディさんとの打ち合わせにも熱が入ります
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これがゴルフ場とは思えないほどの「荒れ地」です
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予選&決勝日の観戦は?
高台からコースを眺めてはいかが?
さて、木曜日と金曜日の予選と、土曜日と日曜日の最終日までの観戦の流れはどうなるのでしょうか?
実際、各ホール横の自分の好きな場所に陣取って次から次へとやってくる選手を見るのもよし、1人の選手の動きをずっと追うのもよし。自由に場内を歩いてみるのもよし(ただし最終18番ホールだけはグリーン近くに客席スタンドが建てられているので、立ち入りが困難ですが…)
場内にはBBCなどが制作する共同映像が放映される大画面も設置されます。全体の動きはこれでほぼ把握できることでしょう。
ファンも写真撮影にいそしみます
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最終18番のティーショット
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本来の「スターター」さんがいる小屋
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コースを回り終えた選手はここでスコアを報告します
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食事ができる大きなスペース
場内はカフェやパブ、食事がとれるケータリングコーナーなどがあるほか、充実したおみやげグッズがそろった大きなショップもあります。英国はさすがゴルフ発祥の国、緑豊かなコースを歩いてみるだけでも存分に楽しめます。
来年はランカシャー州で開催です!
ナビも次回、また別の機会に違うコースを歩いてみたいと思っています。それでは今年の全英オープンの盛り上がりに期待しましょう!以上、サンドイッチからロンドンナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-07-14