歴史の街・ヨークに日帰りで行ってきました!

「街の歴史はイングランドの歴史そのもの」と言われるヨークに日帰りで行ってみました。

こんにちは、ロンドンナビです。今日は「ロンドンから日帰りで行ける小旅行」の目的地の1つ、イングランド北西部にあるヨークをご紹介しましょう。ヨークには、英国国教会の中でももっとも壮大な伽藍を持つ「ヨークミンスター」と、その門前町として栄えた旧市街、そして鉄道関連の展示場所としては世界最大級の規模を持つ国立鉄道博物館など、見逃せないスポットが目白押し。さらにウーズ川のリバークルーズをのんびり楽しむというチョイスもあります。1日で回るにはちょっと忙しいかもしれませんが、頑張ってまわってみましょう。

列車はキングスクロス駅から

キングスクロス駅にて

キングスクロス駅にて

ヨークへの列車は、ロンドン北部のキングスクロス(Kings Cross)駅から出発。いかにも伝統的な風情を持つこの駅からエジンバラなどスコットランド方面への列車に乗り込みます。ヨークまでは、キングスクロスから約2時間。郊外の田園風景を眺めているうちに着いてしまいます。
ヨーク駅に到着!

ヨーク駅に到着!

電車で目的地に着いたら、ともかく街へ…と急がないように。ヨークの駅は、建物そのものが歴史的遺産ともいえる古めかしさがあります。それもそのはず、完成したのは1877年。ロンドンのターミナル駅のように改装されていない分、当時の面影を良く残しているといえます。

城壁に沿って博物館へ

ヨークに残る城壁は、英国に現存する市街地の城壁としては最長のものだそう。駅を出たとたん、目の前にも城壁が続いているのが見えます。つまり、鉄道駅は城壁のすぐ外に作られたわけですね。

駅を出たら、城壁を正面に左側(北側)へと進みましょう。
歩き始めてほどなく、ウーズ川の橋にかかります。時間があれば、川を行きかう遊覧船にも乗ってみるのもいいかも。
川を渡り切ると今度は左手にヨークシャー博物館が見えてきます。主要な展示物はローマ時代の出土品など。ただ、建物を外から眺めるだけでも十分な観光になりそうです。

博物館から城壁側に戻ったところに、観光案内所(ツーリストインフォメーション)があります。ここで地図をもらったりするのもいいでしょう。

城門をくぐると巨大な教会が!

城門「ブーサムバー」

城門「ブーサムバー」

観光案内所にほど近い「ブーサムバー Bootham Bar」と名付けられた城門をくぐって旧市街へと入ります。視線の先には、旧市街の街並みも目に入りますが、まず訪れたいのはこの街を代表する教会「ヨーク・ミンスター York Minster」。世界遺産にもなっている英国国教会の総本山「カンタベリー大聖堂」に次ぐ地位を持つとされる格式の高い教会です。250年かけて建てられたこの建物は、英国最大のゴシック建築でもあります。

道に迷いそうな旧市街へと突入

「ヨークは観光地に行くよりも街歩きが楽しい」という人も。たしかに、旧市街を歩き始めるとそういう感想が出るのもうなずけます。曲がりくねった細い路地に、歴史を感じさせる木造建築物。とくに、1階より2階、2階より3階がせりだしている不思議な建物が並ぶ通り「シャンブルス Shambles」はこの街の特徴的な路地といえます。その他、旧市街は「いかにも観光地」という雰囲気の中でも、老舗っぽいお店も目に入り、ついつい寄り道してしまいます。

路地を曲がりながらキャッスル博物館へ

旧市街のお店で道草しながら、「キャッスル博物館 Castle Museum」へと向かいます。ここは、17ー19世紀のこの地方の民俗習慣を示す膨大な資料がメインの博物館。
クリフォーズタワー

クリフォーズタワー

また、博物館の建物が取り囲む広場の一角には、かつてのヨーク城の一部が小高い丘として残る「クリフォーズ・タワー Cilffords Tower」が残っています。上からの眺めは格別とか。

この街最大の見もの、鉄道博物館へ

「ヨーク・ミンスター」と並んで、ヨークという街を有名にしているのが「国立鉄道博物館 National Rail Museum」。英国の人たち(とくにおじさんたち)に「鉄道博物館に行く」と話をしたら、「ああ、ヨークの…」と答えが帰ってくるほど有名な博物館です。「鉄道になんて興味はないわ」という人もこの機会に是非見学を。
広大な敷地に無数の車両や機関車が置いてありますが、チェックしておきたいのは、その昔、エリザベス女王やジョージ5世が使ったとされる「お召し列車」。展示されているその一角には国旗・ユニオンジャックが下がり、プラットホームから車内の様子をつぶさに見ることができます。また、別の展示館には、日本から持ち込まれた新幹線車両も置いてあります。
鉄道博物館はもともとヨーク駅に隣接する蒸気機関車(SL)などの車庫だった部分を改装したもの。見学が終わったら車庫の端っこのようなところを歩いて駅へと戻りましょう。

食事をする場所は?

ニューゲートマーケット

ニューゲートマーケット

ロンドンから日帰りで行くとなると、どこかでランチを食べねばなりません。旧市街にはそれこそおびただしい数のカフェやレストランがあるので、どこか適当なところを選んで入ればよいでしょう。
また、旧市街の中心地に出るニューゲートマーケット(New Gate Market)で、スナックをつまみ食い、という手もあり。ここは、毎日9時から午後4時頃まで開いています。
また、変わったところでは、鉄道博物館のカフェでも食事が楽しめます。お召し列車が置かれたプラットホーム上に、大きなカフェとレストランがあります。博物館を出る前に早めの夕食を取って列車に乗る、というアイデアもありますね。
ヨーク駅からロンドンへと戻ります

ヨーク駅からロンドンへと戻ります

ヨークへの日帰り旅。これだけ回っても、ロンドンには夜8時から9時くらいに戻れるでしょう。買い物も観光地の見物も、ロンドンとは一味違った雰囲気が楽しめるはず。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-07-29

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