2階建てバスで行くケント州の巨大モール

2階建てバスでケント州への巨大ショッピングモールに行きました!

こんにちは、ロンドンナビです。
今日は、ロンドンの東郊外・ケント州にある巨大ショッピングモール「ブルーウォーター」へバスで行ってみます。ロンドンの市街地から40kmも離れたところに二階建てバスで行くというのがなんとも不思議。さあ、郊外への旅に出かけてみましょう!

起点はウーリッジ・アーセナル

ブルーウォーターへのバスは、ロンドン南東部のテムズ川南岸・ウーリッジアーセナル(Woolwich Arsenal)から出ています。ウーリッジは行政区こそグリニッジに含まれるのですが、街の風情は「田舎の地方都市」という感じ。戦時中は弾薬や武器工場のあったところで、19世紀に建てられた重厚な建物が街のあちこちに残っています。ロンドンオリンピックの際には、射撃競技も行われました。
ここから「バス96」に乗って、ブルーウォーターまで向かいます。

住宅地を抜け、バスは東へ

ナビがブルーウォーターに行ったのは、割とお天気のいい春の週末。モールにはレストランやカフェが立ち並び、お店のラインナップもカジュアル系からそこそこ高級品も揃い、と一般市民が買い物に行く施設としては十分。ウーリッジからも家族連れが何組か乗り込んできました。
バスは郊外の住宅地を抜け、一路東へ。この辺りからナショナルレール(NR=旧国鉄)で便利にロンドン中心部まで行けるので、ベッドタウンとして意外と多くの住宅が立ち並んでいます。

バスはケント州に入ります!

ウーリッジから約40分走ると、バスはロンドンの市域を出てケント州に入ります。ケント州では、ロンドンのバスが地元の足として営業するのは問題アリとして、ダートフォード(Dartford)の駅前からブルーウォーターまでの約8kmはノンストップとなります。
ここまで来ると周囲はすっかり田舎の風情! バスの左側にはテムズ川の最も下流にかかるクイーン・エリザベス・ブリッジ(Queen Elizabeth Bridge)のハープ橋が見えてきます。車窓の両側に牧場が見えたら目的地のブルーウォーターまであとわずかです。

ブルーウォーターに到着です!

ウーリッジを出て約1時間。バスはブルーウォーターに到着します。
着いたバス停がこれまたびっくり。停留所が10カ所以上も作られていて、まるで地方都市のバスターミナルのよう。振り返ると、「駐車場のスペースは3,000台収容」と書かれた看板もあり、その規模には圧倒されます。
また、モールの敷地の端は、白い石灰岩の壁がそそり立っています。これは、ドーバーやセブンシスターズなどに見られる絶壁と同じような地形によるもの。こういった風景はロンドンではまず見られません。
それもそのはず、モールの敷地はもともと「石灰岩(チョーク)の採石場」があった場所なのです。

モールの建物に向かいます

バスターミナルから建物に入るといきなり巨大なマークス・アンド・スペンサー(M&S)がお出迎え。2層になった店内は、ロンドン中心部の旗艦店、マーブル・アーチ店と劣らぬ規模の大きさで圧倒されます。このデパート1軒のスケールだけでもびっくりなのに、モールにはジョン・ルイスとハウス・オブ・フレーザーという別のデパート2軒があって、そのいずれもM&Sと同じくらいの面積を持つというのですからさらに驚きます。
建物は上から見ると三角形の通路でつながっており、通路の両側にぎっしりと店舗が並ぶ、という配置となっています。

オススメのお店は?

デパート以外に比較的規模の大きいお店をいくつか紹介しましょう。アパレル関係で最も大きな面積を持つお店はアメリカ生まれの女性向け格安衣料店フォーエバー21。ロンドンの中心地に出店して以来、破竹の勢いで店舗網を広げています。そのほか、H&MやZARAといった欧州の代表的なカジュアル服チェーン、そして英国のネクストにリバーアイランドとチョイスには事欠きません。そしてもはや大型モールに欠かせない存在となったユニクロもしっかり店を構えています。
モール内はアパレル関係のお店が比較的目立ちますが、いわゆるブランドのブティックもあります。

レストラン施設も充実!

モール内には大小合わせて50ものレストランやカフェが点在しています。うれしいのはいずれもカジュアルなファストフードねお店が多いこと。モール自体が家族連れを念頭に入れていますから、気楽にいろいろなメニューが試せそうなのがひとつの魅力かもしれません。
モールであえておしゃれなレストランを目指すなら、ウインターガーデン(Winter Garden)と呼ばれる一角へ。フィッシュ&チップスが名物のLoch Fyne、イタリアンのCarluccio’sあたりがオススメです!

子供向け遊び場もありますよ

ブルーウォーターのもう一つの特徴は、子供向けの遊び場が多いこと。モールのフロアプラン(展開図)を見ると、あちこちに「キッズプレーエリア(Kids Play Area)」があること。あまりにモールが広いのでお子さんを遊ばせたりしながら、買物をしたり食事を楽しんだりと、ここで地元の人々は丸一日を過ごすんですよ。

さて、ロンドンに戻りましょう!

エブスフリート駅行きのバスです

エブスフリート駅行きのバスです

今回はバス旅のご紹介ですから、来た道をそのまま戻るというのが正しいプランなのかも知れません。
ただ、モールから8kmのところにエブスフリート(Ebbsfleet)という高速鉄道の駅があり、ここから市内中心部のセントパンクラス駅までわずか20分ほどで行けますから、このルートにトライするアイデアもあります。モールから駅まではバスで約15分です。
以上、二階建てバスで「うんと遠くに行く」プラン、いかがでしたか? バスは一度乗り込めば均一料金でどこまでも行けるというのが一つの魅力。ぜひ、ちょっと目先を変えたバスの旅を楽しんでみませんか?
以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-05-22

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