リヴァプール

Liverpool

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「ビートルズ」のふるさととして世界中に知られる街。産業革命時代の建築物が街のあちこちに残り、市内の広い範囲がユネスコの世界遺産に指定されています。

こんにちは。ロンドンナビです。
きょうはイングランド北西部の街、リヴァプールについてご紹介しましょう。
リヴァプールという街が世界的に有名なのは、やはりこの街出身のミュージシャン、ビートルズの存在のおかげです。デビュー後50年以上を経ても人気は衰えず、いまも毎日大勢のファンたちがこの街を訪れています。
リヴァプールはまた、サッカーのプレミアリーグの強豪「リヴァプールFC」と「エバートン」の本拠地でもあります。
では、リヴァプールの見どころをめぐって見ましょう。

リヴァプールへの行き方

ロンドンからリヴァプールへは、ユーストン(Euston)駅からの直行特急電車が最も便利です。1時間に1-2便の間隔で、ヴァージントレイン(Virgin Train)の列車が出発しています。切符は、当日駅で買うよりも、事前購入の方がお得です。また、高速バスの便もありますが、片道5時間くらいかかりますから、日帰りには不向きです。
ちなみに、リヴァプールにはその名も「ジョン・レノン・エアポート」という空港がありますが、日本からリヴァプールを目指すなら、ロンドンなどを経由してマンチェスター空港に飛び、そこからリヴァプールまで電車で行くのが確実です。

リヴァプールに着いたら…

リヴァプールの入口となるナショナルレール(NR=旧国鉄)の駅は、リヴァプール・ライム・ストリート(Liverpool Lime Street)駅といいます。市内にあるビートルズ関連の名所はライム・ストリート駅から徒歩で回れます。なお、中心部を一回りする地下鉄「マージーレール」もありますが、街のサイズが小さいので、観光にはそれほど利用価値はありません。

ビートルズファンなら、まずここへ!

ビートルズファンなら(ファンならずとも?)最初に立ち寄りたいスポットは、彼らがデビューした場所ともいえるキャーバンクラブ(Carvan Club)でしょう。ここを中心にビートルズファン必見のショップや、ゴールドディスクが填められたWall of Fameなどが設けられており、一帯が観光スポットとなっています。

リヴァプールの歴史を知るならアルバートドックへ

リヴァプールは、19世紀の産業革命の頃、最初に開かれた貿易港のひとつです。欧州だけでなく、北米行の船も数多く出ていました。
当時の面影を残すビルがマージー川沿いに残っています。

アルバートドック(Albert Dock)は、貿易船が出入りし、積荷を上げ下ろしした倉庫を再開発した施設。いわば「リヴァプールの赤れんが倉庫」といえる場所です(もちろん、横浜のものより、リヴァプールの方が古いですが)。

アルバートドックで立ち寄りたい場所としては、マージーサイド海事博物館があります。産業革命時代からのこの街の海運の歴史、そして負の遺産でもある奴隷交易の足跡などが辿れます。
また、ビートルズファン向けのアトラクションとして「ビートルズ・ストーリー」があります。

欧州最古の中華街はリヴァプールにあり!

リヴァプールは港町。日本なら美味しい魚が……という話の展開があるのかもしれないですが、イギリスではそうもいかないのが残念です。
レストランはアルバートドックに何軒かあります(ナビのおすすめは、テートリヴァプールのカフェですが)。

ただ、リヴァプールに行ったなら、欧州最古とされる中華街に立ち寄ることをお勧めします。ロンドンの中華街は観光地化されて騒がしい上、今ひとつ美味しくないといった感じもあります。しかし、リヴァプールの中華街はひっそりとしたもの。その昔、香港周辺から渡ってきた人たちが肩を寄せ合って暮らしているという雰囲気で、街の食堂では昔のレシピそのままの「ご飯」がおいしく食べられます。
中華街の目の前には、リヴァプール・カテドラルがそびえていますから、こちらもぜひ訪れてみてくださいね。

サッカー場にも行ってみましょう!

プレミアリーグの試合を見るために、リヴァプールを目指す人もいることでしょう。
街の北郊外に、リヴァプールFCとエバートンFCのそれぞれの本拠地が建っています。双方は直線距離でわずか600メートル足らずしか離れていません。
リヴァプールの2チームが当たる試合は、川の名前を取って「マージーサイドダービー」と呼ばれます。もっとも、隣の街マンチェスターの強豪、マンU(マンチェスターユナイテッド)とリヴァプールFCが当たる時の方がはるかに大きな騒ぎになるそうですが。

リヴァプールで時間があったら…

もし、リヴァプールで2時間ほど余裕があったら、ぜひマージーフェリーに乗ってみてください。
ライム・ストリート駅からマージーレールでマージー川の対岸の街、バーケンヘッド(Birkenhead)に渡り、そこからリヴァプール側に渡るフェリーに乗るというルートです。
「こんな面倒なことをなぜ?」と思う人もいることでしょう。でも、フェリーから見たリヴァプールの眺めは、産業革命の頃の繁栄を思い起こしてくれるかのよう。また、船上でかつてビートルズが演奏したという歴史も残っています。

新たに開発されたショッピング街へGO!

リヴァプールの街を歩くと、古くからの建物を生かした施設が多い一方で、全く新しい雰囲気を持った一角もあります。街の中心部には、ロンドンの繁華街よりも先進的なショッピングコンプレックス「リヴァプール・ワン(Liverpool One)」があります。このエリアは、リヴァプールが欧州文化首都に指定された2008年に合わせて開発された場所。全域が歩行者天国、デパートが3軒あるほか、リヴァプールFCとエバートンFCのギフトショップもあります。リヴァプールに行ったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
リヴァプールの魅力は、ビートルズだけではありません。川沿いのエリアも含めて、じっくりめぐることをオススメします。
以上、ロンドンナビでした。

記事登録日:2013-06-05

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スポット登録日:2013-06-05