大英博物館

ブリティッシュ・ミュージアムBritish Museum

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英国が誇る世界最大級博物館の一つ。最寄りの地下鉄駅からのアクセスも徒歩で可能です。


こんにちは!ロンドンナビです。ロンドンを訪れたら是非行ってみたい場所の1つといえば、大英博物館。世界屈指の広さを持つ博物館だけあって、どこをどう見たらよいのか悩んでしまうことでしょう。今日ナビは大英博物館でぜひこれだけは見ておきたいものをピックアップして紹介しようと思います。目安は約2時間。
でも歩いている途中で気になるものがあれば、そこをじっくり見るのもよいかも。館内の様子に慣れたら、興味のあるコーナーを目指すのも簡単にできるようになるはず!カフェやレストランも充実していますので、まる1日をここで過ごせるし、なんといっても入場料が無料だから、滞在中何度でも足を運んでみることもできますね。さっそく行ってみましょう!

アクセスは周辺の3駅から

街の中心部から見て北東のブルームスブリー(Bloomsbury)地区にある大英博物館。1つのビルではなく、大学のキャンパスのような大きな土地にいくつかの建物が建っています。メーンゲートに近いのは地下鉄のトッテナム・コート・ロード駅とホルボーン駅、また、ラッセル・スクエア駅からも徒歩圏内です。ただ、駅からの道が意外とわかりにくいので、地図をしっかり確認しながら向かいましょう。

館内屈指の人気展示物、ロゼッタストーン(ルーム4)

まず、館内の平面図は必ずスタート前にピックアップしておきましょう。メーンエントランスからグレート・コートの左側へ、その中央を入ってすぐの部屋。いつも人だかりができています。ガラスケースの中の黒い石、これがエジプト考古学史上最大の発見と言われているロゼッタストーンです。1799年、ナポレオンのエジプト遠征時、ロゼッタというナイル川河口の街で発見されました。

パルティノン神殿を飾っていた彫刻たち(ルーム18)

周りには大きな石の展示物がたくさんありますが、ロゼッタストーンからグレート・コートを背中にしてまっすぐ進んでください。ガラスの扉を開けると、それまでとは違った空気が部屋の中を流れているようです。パルティノン神殿を模したギャラリーの壁には、その神殿を飾っていたレリーフが展示されています。
描かれているのは、アテナイ(今のアテネ)の4年に一度の大祭、「パンアテナイア祭」の様子です。
この収穫祭では全市民が手にオリーブを持ってパルティノンまで行進をしたそう。ギリシャの神々も登場していますが、見つけられますか?ギリシャのアテネ、アクロポリスの丘にそびえ立つパルティノン神殿、そこを飾っていた数々の彫刻たちを、19世紀にこれらを英国に持ち帰ったのがエルギン伯爵。この彫刻群がエルギン・マーブルとも呼ばれているのはそのためなんですよ。

メソポタミアの狛犬?「マッソス」(ルーム10)

一度グレート・コートに戻りましょう。ギリシャ彫刻の部屋とロゼッタストーンの間(右側)にあるのはメソポタミアのもの。人間の顔をしたこの動物はアッシリア、紀元前7世紀に西アジアを支配した国のマッソスと呼ばれる像です。館内で一番大きな展示物なので、見つけられない心配はないと思いますが…ヒゲのはえた人の顔と翼を持つ牡牛、人頭牡牛は悪霊を払う力があると言われ、王宮の入口や城門に飾られた守護像です。前から見ると2本の前足が横からだと3本。歩く姿を表現するための苦肉の策、でしょうか?アッシリアの狛犬、もしくは仁王像、なんて考えると親しみが沸いてきませんか?

山羊ですが、雄羊と呼ばれています(ルーム56)

ミイラの展示室を抜けて、メソポタミアの今度は小さくて美しいものを見てください。チグリス川とユーフラテス川、そのペルシャ湾の河口近くにシュメール人が住んでいた「ウル」という都市がありました。ここにあるのはその王墓からの出土された古代バビロニアの工芸品です。なんと紀元前2600年頃のもの。山羊の形をしていますが、「やぶの雄羊」と呼ばれています。これを愛したレナード・ウリー卿が聖書の「イサクの犠牲」より命名したそうですよ。顔は金、角と体を覆う羊毛は貝殻とラピスラズリ、前足をかけている木はナツメヤシで出来ています。

そしてミイラです!(ルーム64)

今、抜けて来たミイラが並ぶ部屋に戻りましょう。なぜか日本人に人気と言われているミイラの展示室。3つの部屋いっぱいにミイラに関する展示がされています。ここで一番有名な?ミイラは、髪の毛が赤いことから名付けられた「ジンジャー」。右側の部屋にあります。これは本来の包帯を巻いて作られたミイラとは違って、埋められた場所で自然にミイラ化してしまったものです。

英国と縁の深い壺を見ておきましょう(ルーム70)

英国と縁が深いとされる、古代ローマングラスの最高傑作「ポートランドの壺」を見に行きましょう。コートレストランのある2階には、レストランを囲む形で展示室があります。壺は、ミイラのある部屋からレストランの方に向かって反時計周りに進んだ部屋にあります。濃紺の本体の上を乳白色のガラスで覆い、精緻な浮き彫りを施すというカメオ・ガラスの壺。紀元前30~20年頃に造られました。日本でいうと弥生時代、弥生式土器が造られていた時代です。1582年にイタリアのアッピア街道の遺跡で発見され、1785年ポートランド公爵夫人の持ち物になってからこの名前が定着しました。

レストランやショップも見逃せません!

ちなみに、ショップもそれぞれのお店で少しずつテイストの違ったものを扱っています。おみやげになるものもたくさんありますよ。グレート・コートの真ん中にある2つのショップを訪れる観光客が多いのですが、実は正面玄関を入った左のほうに、書籍専門のショップもあって、のんびりと図録を選ぶこともできます。おみやげを買う時間も十分取ってくださいね。
大英博物館を1日や2日で見ることはとても無理とよく言われます。今日膨大な展示品の中からこれだけは!というものを紹介いたしました。世界中の貴重なものが集まっている大英博物館、どうぞ、あなたの「世界」を見つけて楽しんでくださいね。以上、ロンドンナビでした。

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記事登録日:2011-11-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-05-07

スポット更新日:2010-05-06

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