ケンブリッジでアートな一日!

「芸術の町」の一面をもつケンブリッジをご紹介。街角のオブジェを鑑賞したり、世界レベルのコレクションをもつ美術館や無料ギャラリーをめぐり、アートな冬の一日を満喫しよう!

こんにちは!ロンドンナビです。世界に名だたる大学都市として知られているケンブリッジですが「芸術の町」でもあるということは、みなさんご存知でしたか?現代アートから中世のコレクションまで、ロンドンにある大きな美術館にもまけないくらいのすばらしい芸術作品の数々にふれることができるのも、この町の魅力のひとつなんです!今回は、街角でふと目に付く小さなオブジェやギャラリー、そしてケンブリッジ自慢の美術館へご案内いたします。入場無料のあたたかい室内で、ゆったりとアートな一日にひたりましょう!!
目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介! 目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介! 目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介!
目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介! 目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介! 目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介!

目的地への移動途中でふらりとたちよってアート鑑賞!ケンブリッジならではの楽しみ方をご紹介!

フィッツウィリアム美術館(Fitzwilliam Museum)

「素晴らしい芸術コレクション、最も重要なミュージアム」と称された美術館
ケンブリッジにあるもっとも価値あるモニュメントのひとつといわれているのが、このフィッツウィリアム美術館。ケンブリッジ大学の一部でもあるこの美術館は、アンティーク、工芸品、写本などのめずらしいコレクションがそろっており、その質は、世界で名が通っている美術館にも劣らないといわれています。  
一日中観光客の足がたえない。定期的に行われる展示会も人気のひとつ。 一日中観光客の足がたえない。定期的に行われる展示会も人気のひとつ。 一日中観光客の足がたえない。定期的に行われる展示会も人気のひとつ。

一日中観光客の足がたえない。定期的に行われる展示会も人気のひとつ。

歴史
フィッツウィリアム美術館は、リチャード・フィッツウィリアム (Richard FitzWilliam:第7代フィッツウィリアム子爵 )により設立されました。1816年にフィッツウィリアム子爵がなくなったとき、 その遺産であった蔵書とコレクションが寄贈されたのです。その後、美術館は19世紀から20世紀にかけ寄贈や購入によりコレクションを増やしていきました。純白の美術館は、ケンブリッジでもひときわ目をひく建物です。その外観は、まるでギリシャ神殿のよう。正面玄関へ続く階段をのぼりきった時と、エントランスへ入った時、ぐるりとあたりを見渡してみましょう。白く美しい建物と調和のとれた天井の美しいデザインや彫刻の数々に驚くはず!
館内
正面玄関となっているグランドフロア(1階)で受付で大きな手荷物は預けます。フロアガイドもここで手に入れましょう。館内は、書籍類、絵画、アンティーク、コインやメダル、工芸品 。5部門構成となっています。ファーストストフロアーは絵画、グランドフロアには、アンティーク類が展示されています。グランドフロアにあるこぢんまりとしたお土産ショップは、品揃えが豊富。気に入った作品の絵葉書をみつけることができるかも。隣接しているふきぬけのカフェは光あふれる空間。ドリンク類はもちろんですが、スィーツ、食事類も充実しています。お昼休みをはさんで館内をまわるのもいいかもしれませんね。

ファーストフロア :絵画の巨匠が集うフロア
ROOM5:モネ(Claude Monet)、ドガ(Edgar Degas)、セザンヌ(Paul Cézanne) ROOM7:テッィツアーノ(Tiziano Vecellio)、 ROOM8:ルーベンス(Peter Paul Rubens)、ROOM11:ピカソ(Pablo Picasso)、ベン・ニコルソン(Benjamin Lauder Nicholson)

グランドフロア :世界中のアンティークがそろう展示場
アンティーク、陶磁器や工芸品が中心のフロアーです。アンティークには古代エジプト、、ギリシャ、ローマのもの、工芸品にはヨーロッパの陶器などのほか、中国・日本・韓国の美術品も展示されています。 
天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ! 天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ! 天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ!
天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ! 天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ! 天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ!

天井、エントランスetc...見逃さないで!記念撮影は庭のオブジェの前でどうぞ!

フィッツウィリアム美術館では、毎月さまざまなイベントが行われています。大人たちのための勉強会はもちろん、子供たちと一緒に参加できる催し物や、ランチの時間を利用してのイベントなど、趣向をこらしたものばかり。フィッツウィリアム美術館のホームページ(英語)に、イベントの詳しい時間帯や内容が掲示されているので、そこでチェックして参加してみるのも楽しいですね。

住所: Trumpington Street Cambridge,  CB2 1RB
電話: 01223 332900
休館日: 月曜日、祝祭日、イースター前の金曜日、12月24日~26日、31日
(火曜日~土曜日:10時~17時、日祝祭日:12時~17時)
WEBサイト(英語):  http://www.fitzmuseum.cam.ac.uk/index.html

街角オブジェをさがそう!

観光案内所で手にはいります。

観光案内所で手にはいります。

ケンブリッジの街中には、オブジェがいっぱい!なんと、ケンブリッジ市内のオブジェを散策するパンフレットまであるんです!パンフレットは、簡単な地図がわりにも。ぜひ手に入れて、ステキなオブジェを発見しながらの観光ルートを楽しんではいかがでしょうか?今回は、vol.2で紹介されているシティセンターにあるオブジェをピックアップ。市内をぶらぶらと歩いているだけでも、きっとみつけることができますよ!
マイケル・アイルトン作 「Talos」(タロスはクレタ島ミノア文明の守護神)

マイケル・アイルトン作 「Talos」(タロスはクレタ島ミノア文明の守護神)

ペーター・ランドルページ作 「Between the lines」

ペーター・ランドルページ作 「Between the lines」

ソフィー・ディケンズ作 「Mother and Child」

ソフィー・ディケンズ作 「Mother and Child」

オブジェを発見するたびに、うれしくなります!

街角ギャラリーをのぞいてみよう!

市内を観光しているとアートギャラリーの多さに気づくはず。そしてショーウィンドゥには、はっと目をひくアート作品の数々。ちょっと入りにくいかもしれませんが、ぜひドアをあけてみてください!もちろん、購入しなくても大丈夫。鑑賞だけでも、ギャラリースタッフは、快くむかえてくれます。
コンテンポラリーアート(cambridge contemporary art)
絵画、彫刻、クラフトなどを取り扱う、トリニティストリートにあるアットホームなギャラりー。国内はもちろん、世界中から クオリティの高いアートワークがそろっているとの定評があります。かわいい絵葉書や小物類などもプチプラで販売しているのがうれしい。

住所: 6 Trinity Street, Cambridge, CB2 1SU  
電話: 01223 324 222 / 年中無休
(月~土:9:00~17:30、日祝:11:00~16:00)
WEBサイト(英語): http://www.cambridgegallery.co.uk/

バイアードアート(byard art)
ロンドン、ニューヨークなどのアートフェアの出展を経て、国際評判を高めたというこのギャラリー。ギャラリースペースでは、 定期的な展示だけでなく貴重なコレクションも取り揃えています。

住所: 14 Kings Parade Cambridge CB2 1SJ
電話: 01223 464646 / 年中無休
(月~土:9:30~17:30、日祝:11:00~16:00)
WEBサイト:http://www.byardart.co.uk/aboutus

アーティクーギャラリー(ARTIQUE GALLERIES)
トップクラスのサービスとアートを提供をするのがモットーというだけあり、館内は、小さいながらもギャラリーらしい雰囲気。知識、経験ともに豊富なスタッフが、好みに合ったアート選びのお手伝いをサポートしてくれます。

住所: 3 Bridge Street Cambridge CB2 1UA
電話: 01223 304676 / 年中無休
WEBサイト: http://www.artiquegalleries.com/index.asp

ケトルズヤードハウス(Kettle's Yard house)

ギャラリーでも美術館でもない日常としての空間
「ケトルズヤードは、ギャラリーでも美術館ではありません。」受付でパンフレットを受け取ると、そうかかれてあります。 確かに、外観は古い普通の一軒家のよう。「ただいま」といいたくなるようなたたずまい。そのイメージは創立者ジム・エドの狙い通りなのです。美術館、アートギャラリーといえば、学芸員が常駐しており、作品に傷をつけたりふれたりしないように目を光らせています。彼は、そんな窮屈なアート鑑賞のイメージを持ち込みたくなかったといいます。「訪れた人たちが自由にくつろぎ、身近にアートワークを感じ、楽しむことができる居住空間」をつくることを心に描き、実現したのが、このケトルズヤードなのです。
あらゆる風景で、今でも人が住んでいるかのような息づかいを感じる。 あらゆる風景で、今でも人が住んでいるかのような息づかいを感じる。 あらゆる風景で、今でも人が住んでいるかのような息づかいを感じる。

あらゆる風景で、今でも人が住んでいるかのような息づかいを感じる。

歴史
この家の持ち主だったエド夫妻は、1956年にケンブリッジへやってきました。ジム・エドは、テートギャラリーの学芸員を務めながら、若いアーティストたちと交流を深め、絵画、家具、オブジェなどの作品を収集しました。 エド夫妻は、「訪れた人たちが自由にくつろぎ、アートワークを楽しむことができる居住空間」を 作ることを心に描き、地元の人々に「ケトルズヤード」とよばれていた荒れ果てた小屋を改築し、アートを楽しむことができる空間をつくったといいます。彼らは、ケンブリッジを去るとき、この家をケンブリッジ大学に寄贈。それから何十年もの間、この小さな美術館は彼らが去ったときのままの状態で保存されています。
館内
道路側に見えるギャラリーは、エド夫妻がケンブリッジをさるとき、大学の希望で付け加えられたものだそう。アーティストへ作品公開の場所として提供されており、随時アート作品が展示されています。ギャラリーの横を奥へ入っていくと、玄関があります。玄関にさがっている紐を軽くひいて呼び鈴をならし、ドアをあけてもらいます。バッグは番号札をもらって受付へ預け、記帳ノートに住所、氏名を記入。写真を撮る場合は£2払い、個人目的以外の使用をしないことに同意しの上サイン。シールを貼ってくれます。屋内は、ジムが収集したコレクションの数々がみごとな計算のもとにさりげなく配置。エド夫妻のこだわりがみられます。
すべてジム・エドのコレクション すべてジム・エドのコレクション すべてジム・エドのコレクション
すべてジム・エドのコレクション すべてジム・エドのコレクション すべてジム・エドのコレクション

すべてジム・エドのコレクション

館内の作品には手をふれることはできませんが、家の中にあるすべてのいすは座ってもOK。図書コーナーにある本も閲覧可能です。オープン時間は、冬は午後からの2時間、夏は3時間だけが一般開放されています。観光案内所などで時間を確認してくださいね。

住所: Castle Street, Cambridge CB3 0AQ
電話: 01223 748100
休館日: イースター前の金曜日、12/24~28、1/1、1/33(冬季14:00~16:00、夏季13:30~16:30)
WEBサイト(英語): www.kettlesyard.co.uk


昨年末の寒波はどこへやら、温かい日が続いているケンブリッジ。あちらこちらで小さな花のつぼみもみられます。このまま春の気配を感じたいところですが、油断禁物!冬の観光は暖かくしておでかけくださいね!以上、ロンドンナビでした!
冬の青空にたたずむキングスカレッジ。

冬の青空にたたずむキングスカレッジ。

その他情報

寒い冬は暖かい室内でアート鑑賞!街角オブジェ、美術館、隠家的ギャラリーでアートな冬の一日を楽しもう!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-01

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