ロンドンの公共交通を乗りこなそう!

ロンドンの乗り物はとても機能的にできていて、旅行者でも簡単に利用できますよ。

世界最古の歴史を持つ地下鉄

世界最古の歴史を持つ地下鉄

こんにちは、ロンドンナビです。ロンドンに、滞在中に最も旅行者が利用する交通機関は、きっと地下鉄でしょう。でもバスの乗り方や主要なルートを押さえておくと、行動の幅がさらに広がります。ロンドンの公共交通機関はとても機能的にできていて、旅行者でも簡単に利用できますよ。今日はロンドンの乗り物についてご紹介しましょう。

地下鉄「チューブ」

ホームはこんな感じです

ホームはこんな感じです

世界で最初に地下鉄が開通した街、ロンドン。いまでは11路線、全長400キロのネットワークがひろがっています。旅行者が主に利用するのは、ゾーン1と呼ばれる市内中心部の路線。また、日本からヒースロー空港に着いて、地下鉄ピカデリー(Piccadelly)線で市内に向かう人もいることでしょう。地下鉄は日本でもなじみのある乗り物ですし、乗る電車の方向さえ間違えなければ旅行者でも簡単に利用できます。
車内は天井が丸くなっています

車内は天井が丸くなっています

ロンドンの地下鉄を利用するにあたって注意しておきたいこと、それは・・・
1)階段の上り下り個所が意外と多い
2)ホームから地下深くにあるため地上に出るのに時間がかかる
3)電車の車内やホームには冷房がなく、夏はとても暑い
4)信号や車両の故障でよく止まる
5)ラッシュ時には所要時間が大幅に延びる
6)週末には線路補修のため、運休される区間もある
などなど。
地下鉄の駅は「赤い丸」の看板が目印

地下鉄の駅は「赤い丸」の看板が目印

改札ゲートです

改札ゲートです

ホームと地上と繋がる長いエスカレータ

ホームと地上と繋がる長いエスカレータ

駅の自動販売機です

駅の自動販売機です

路線バス

市内を縦横に走り回る路線バス

市内を縦横に走り回る路線バス

ロンドン名物ともいえる「二階建てバス」が市内の至る所を走っています(住宅地を走る一部路線は普通のバスが使われています)。地下鉄とは違い、街の風景を見ながら目的地に行ける路線バス。二階建てバスの最前列に乗っているだけで、ロンドンの観光ができるといっても過言ではありません。運賃は一律1乗車につき2ポンド、ICカードの「オイスター(詳細後述)」を使った場合は1.30ポンドです。
2階建てバスの車内です

2階建てバスの車内です

バス停はこんな感じです

バス停はこんな感じです

旧型のバス「ルートマスター」が観光路線を走っています

旧型のバス「ルートマスター」が観光路線を走っています

ロンドン交通局では、「観光できるバスルート」2路線に、クラシカルな二階建てバス『ルートマスター』を投入しています。

1)「ルート15」…
世界遺産の「ロンドン塔(Tower of London)」と「トラファルガー広場(Trafalger Square)」を結んでいます。途中、金融街のシティー、セントポール大聖堂などを通ります。

2)「ルート9」…
「トラファルガー広場」と「ハイストリート・ケンジントン(High Street Kensington)」を結びます。途中、ピカデリー(通り)、ハイドパーク、ロイヤル・アルバートホールなどを通ります。

無人運転で走る列車・DLR

新金融街のカナリーワーフ駅にて

新金融街のカナリーワーフ駅にて

ロンドン東部と市内中心部を結ぶ鉄道として、新交通システム「ドックランド・ライト・レールウェイ(Dockland Light Railway)」があります。DLRはもともと、シティーと新金融街「カナリーワーフ(Canary Wharf)」や東郊外のベッドタウンを結ぶ交通機関として作られましたが、2012年のロンドン五輪開催時には、各競技会場と市内を結ぶ足として大いに活躍することでしょう。
地下鉄とはバンク駅などで接続します

地下鉄とはバンク駅などで接続します

五輪メーン会場の入口、ストラットフォード・インターナショナル駅

五輪メーン会場の入口、ストラットフォード・インターナショナル駅

郊外電車・オーバーグラウンド

市内の外周を結ぶオーバーグラウンド

市内の外周を結ぶオーバーグラウンド

ロンドンの郊外を大回りする鉄道路線(東京でいう武蔵野線に当たるもの)で、国鉄民営化の際、ロンドン交通局が運営を引き受け、現在の名前となりました。観光客が利用する区間はそれほどないと思われますが、旧東ロンドン線のワッピング(Wapping)-ロザーハイツ(Rothehithe)間は、19世紀に作られたテムズ川底を通る最古のトンネルが今も現役で使われています。

歩いた方が早い場所も

「地下鉄が通っているところは利用した方が楽」と考えるのは当たり前の発想。ところが、ロンドンの地下鉄の場合、ホームが深いところにあったり、乗り換え時に長い連絡通路を歩かないといけないことなどを考えると、地面を直接歩いた方が早いときもあります。ナビが見つけた「ちょっと遠くの駅から歩いた方が早いスポット」をいくつか紹介します。
駅から歩くときはバス停の地図が参考になります

駅から歩くときはバス停の地図が参考になります

・コヴェント・ガーデン駅->コヴェントガーデン
ピカデリー線コヴェント・ガーデン駅のホームから地上に上がるエレベータがいつも込み合っているため、周辺駅から徒歩で向かった方が確実。20分以内で歩ける駅としては、チャリングクロス駅、エンバンクメント駅、ピカデリーサーカス駅、レスタースクエア駅、ホルボーン駅、トッテナムコートロード駅があります。
バービカンセンターへはどこから歩くと便利なのか…

バービカンセンターへはどこから歩くと便利なのか…

・バービカン駅->バービカンセンター
市内有数のコンサートホール&劇場のあるバービカンセンターへは、施設の名前にもなっているバービカン駅が近いと思われがちですが、会場までは徒歩10分かかります。15~20分歩くつもりなら、リバプールストリート駅、モーアゲート駅、さらにセントポール駅からも行くことができます。
最寄り駅から歩くと不便なテート・モダン

最寄り駅から歩くと不便なテート・モダン

・サザーク駅->テートモダン
現代アートの美術館・テートモダンに一番近い駅はジュビリー線のサザーク駅ですが、セントポール駅やマンションハウス駅からテムズ川にかかる歩行者用の橋「ミレニアムブリッジ」を渡ったほうがかえって便利です。

旅行者でも使える便利な切符

ロンドンには、格安料金で交通機関が利用できるICカード「オイスター(Oyster)カード」や1日乗車券「トラベルカード」があり、通勤、通学客だけでなく、旅行者でも使えます。いちいち切符を買う手間も省けるのが魅力。
オイスターカードの例

オイスターカードの例

トラベルカードの例です

トラベルカードの例です

次の電車はあと何分で来るでしょうか…

次の電車はあと何分で来るでしょうか…

ロンドンの交通機関の案内は、非常にわかりやすくできているので、地下鉄やバスに数回乗れば要領がつかめることでしょう。あとは車内や駅などでスリなどの被害に遭わないよう注意してくださいね。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-09-20

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