欧州への列車が出るセントパンクラス駅からも至近、ビジネスでの滞在も快適な格安ホテル。大英博物館見学やマーケット散策への拠点としても便利。
プレミアインーロンドンユーストンの入口
こんにちは、ロンドンナビです。今日は国鉄ユーストン駅前にある格安ホテル、プレミアインにやってきました。このチェーンは近年急速にネットワークを広げていて、すでにロンドン市内に20店舗以上を展開しています。格安航空などと同様、極端にコストを重視したホテルの仕組みはどうなっているのでしょうか?さっそく行ってみましょう。
ホテルは2つの国鉄駅から至近距離。ユーストン駅からは徒歩2ー3分
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ユーロスターが発着するセントパンクラス駅からも徒歩5分くらい
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入口ロビーにあるチェックイン機
■ チェックインは専用マシンでまずロビーに入ると、普通のホテルとはまったく違い、ATM(現金自動支払機)のような機械が数台と、案内係の女性が1人いるだけ。フロントらしい場所はいっさいありません。予約手続き時に使ったデータをATMのような自動チェックインマシンに入力すると、すぐにキーカードが出てくる仕組みになっています。案内の女性に話を聞くと、「ほぼ100%の予約がウェブ経由で入ってくる」そうで、その予約データ通りの顧客が来店したことがコンピュータ上で確認できれば、キーカードを発行するとのこと。つまり、飛行機に乗るときの自動チェックイン機と同じ仕組みなのですが、ホテルに泊まるのにすべて自動で手続きが終わるのはなんだか拍子抜けしてしまいます。
ユーストン駅から来るときはこの看板を目印に探そう
■チェックアウトも簡単にチェックアウトのときはキーカードを返すだけ。とくに手続きは不要です。大きなホテルでは、チェックアウトの精算を待つのに時間がかかってイライラしますが、ここではそういう心配とは無縁。ユーストン駅や近隣のセントパンクラス駅から列車で出発するときに、時計とにらめっこしながら手続きの順番を待つような心配も要りません。
客室階に上がるときはこのスロットにキーを入れる
■ 意外とセキュリティが厳しいほぼ無人化されたシステムを導入しているプレミアイン。不審者が外から入ってくるといった治安上の問題にどう対応しているのか気になります。試しにエレベータホールに行ってみてびっくり。客室用のキーカードをスロットに入れないとエレベータのボタンが押せない仕組みになっています。もっとも、宿泊客に混じってエレベータに乗り込んでしまえば客室階まで上がることができますが、逆に、友人などをホテルに呼び寄せたときはロビーまで「出迎え」に行かないと部屋までたどり着けません。
客室案内
この価格にしては、部屋は意外と広い(写真提供:Premier Inn)
■ 客室は割と広くて清潔客室は思ったより広くて清潔です。ビジネスマンの利用が多いとあって、デスク周りのスペースがきちんと取ってあり、スーツケースを室内で開くにも十分な空間があります。バスルームは、バスタブはないものの、必要最小限のタオルやアメニティの備え付けがあります。もしなにか足らないものがあれば、ユーストン駅構内になるドラッグストア「Boots(ブーツ)」などで買い足せば良いでしょう。コーヒーや紅茶が飲めるポットも置いてあります。また、気になるインターネット接続については、館内にワイヤレスLANの設備がありますから、それを利用しましょう(有料)。
付帯施設
出される朝食はこんな感じ
■ レストランとカフェがユニークプレミアインは、パブチェーンのウィットブレッド(Whitbread)とコーヒーショップチェーンのコスタ(COSTA)と同じ企業が経営しています。そのため、ホテル内にはパブとコーヒーショップを併設。ウィットブレッドのパブはお酒を飲むところというより、ファミレス的な要素が強く家族連れでも利用できる雰囲気。ですから、2つの店舗のおかげで食事やお茶が「市内価格」なのが魅力といえます。朝食もレストランかコスタで食べられます。B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)のような簡単なメニューではなく、きちんとした「おかず」付きの朝食が選べるのもうれしいです(別料金)。
ロビー階にあるパブレストラン
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パブレストランの店内
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パブレストランとコスタは店がつながっている
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もちろんコスタだけの利用も可
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格安ホテルならではの「機械でチェックインをする」システムが旅行客にはちょっと慣れないかもしれません。でも、わからないことがあれば案内係に遠慮なく尋ねましょう。以上、ロンドンナビでした。