時代を反映するアート、デザインの歴史を一堂に集結させた世界最大規模の美術館。
こんにちは、ロンドンナビです。
数あるロンドンの美術館の中でも「ファッションや装飾品が好き!」と言う方に特におすすめなのが、こちらのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館。通称「V&A」として呼ばれるこの美術館は、世界中の宝石からイギリスを代表するロックアーティスト達のコスチュームまで他の美術館では見ることの出来ない品々が揃っています。
しかし、この美術館を全て見て回ろうとすると1日では時間が足りません。そこで、ナビ厳選の『絶対に外せない展示室』を中心にV&Aの魅力をご紹介します。
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館行き方
地下鉄サウスケンジントン(South Kensington・ディストリクト/サークル/ピカデリー線)駅の改札を出ると、下記の写真のような「ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館はこちらですよ」という看板がいたるところに。それに沿って5分ほど歩きます。
出口を出て、階段を上っていくと「入口はこちらです」という石像看板を見つけることが出来ます。
その表示の方向い向かって歩いていくと、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に到着です!
エントランスはこちら
基本ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館は入場料無料なのですが、展示室によっては一部有料の部屋もあります。その場合はチケットをこちらの受付デスクで購入します。
この美術館では期間限定で魅力的なファッションやアートの展覧会を行っており、それらは有料となるので、みなさんが旅行に行かれる際には展覧会情報を事前にホームページで調べておくと良いでしょう。
マップはお土産にも◎
美術館内にはいたるところに、館内地図があるのでマップを持ち歩く必要はないのですが、思い出に保管しておくのはアリかもしれません。
ちなみに、こちらのマップは募金システムとなっています。
ナビ厳選 押さえておきたい展示室
ファッション FASHION
この美術館で最も人気の展示室。1600年から1800年における生地のコレクションは世界最大級で、この美術館が所有する展示物は世界の展覧会にもひっぱりだこなのだとか。
中世の豪華なドレスたちはもちろん、最新のファッションシーンを牽引する「ヴィヴィアン・ウェストウッド」「オジー・クラーク」「ヴェルサーチ」「アレキサンダー・マックイーン」たちのコレクションも展示されています。
宝石 JEWELLERY
古代ギリシャからから今日にいたるまでのヨーロッパの宝飾品の歴史を見ることの出来る展示室。豪華絢爛な宝飾品たちが並び、なんどその数は3000点を超えているのだとか。
世界各国からイギリス王室に贈られたアクセサリーなどもあり、目のくらむ輝きを放っています。美術館内は基本的に撮影可能なのですが、この部屋のみ撮影不可なので気を付けましょう!
ステンドグラス STAINED GLASS
古代から現代までのステンドグラスの展示室。ステンドグラスはただの装飾品ではなく、キリスト今日の進行やユダヤ教の信仰のメッセージが表現されているものです。時代背景とともに、描かれている絵が違うのも見どころ。
また、ステンドグラスは自然の光を利用し絵を美しく見せるもので、中世の職人たちによって技法を磨かれ、それは現代アーティストたちにも大きな影響を与えています。ステンドグラスが飾られたこの展示室の通路はとてもキレイで、心洗われますよ!
鉄細工装飾品 IRON WORK
この美術館の中で最も距離のある展示室。というのも通路に所狭しと、建物に取り付けられる鉄細工装飾品が並んでいるから。
バルコニーやガーデンに取り付けられるような大型のものから、小さな鍵、ベンチ、キャンドル立てまで多様に揃っています。植物モチーフのモノや動物モチーフのモノもありついつい時間を忘れて見入ってしまうことでしょう。
金、銀、モザイク GOLD,SILVER & MOSAICS
故Sirアーサー・ギルバートとその妻によって寄付された豪華な金、銀で作られたテーブルなどの家具類はまさに圧巻!
また、家具のみならず、彼らが集めた小さな宝石箱のコレクションなども展示されているのだが、宝石の展示室に続く、ため息の出るような美しい装飾を堪能できます。
20世紀 20TH CENTURY
20世紀になり誕生したヨーロッパのモダンな家具や生活小物の展示室。20世紀は社会的、芸術的にも大変動が起きた時代でした。そのため、多くのデザインやアートは政治の影響を受けていたそう。
20世紀にデザインされたとして展示されている家具なのは、今でもオシャレなカフェやレストランに行くとよく見かけるようなデザインが多く、いかにこの時代のデザインが今に大きく影響を与えているかわかります。
演劇 THEATRE & PERFORMANCE
オペラ、ミュージカル、サーカス、ダンス、人形劇、イギリスを代表するポップバンドたちの衣装・イベント展示物などの展示室。
ロンドンを代表するミュージカル・ライオンキングの衣装の展示や、UKポップ歌手 カイリー・ミノーグの楽屋を再現した部屋などが見ものです。ちなみに、中世演劇の衣装を試着できるコーナーもあるので記念撮影にぴったり!カイリーの楽屋スペースのお隣に準備されています。
カフェも充実!
サンドイッチなどの簡単な食事から本格的なホットフードまで楽しめる美術館内のカフェ。使われている食材は、当日仕入れた新鮮なもので、種類が多くて思わず目移りしてしまうほど。美術館散策中に途中疲れたら、こちらでお茶やケーキを楽しんでも良し!
豪華なステンドグラスや陶器のタイルで飾られた飲食スペースも見ものです。ちなみにこの飲食スペースは「ギャンブルルーム」と呼ばれるもとものこの美術館でレストランとして使用されていた場所なんです。
夏には、こちらの中庭に出て食事を楽しむことも出来ます。
ショップも要チェック!
V&Aショップ / ブックショップ
英国デザインのものはもちろん、世界中から珍しい商品を集めたこの美術館内のショップは、何も買う気がないにせよ是非足を運んでみて下さい。
アクセサリー、書籍、ステーショナリーなどなど豊富な品ぞろえです。お土産物といったアイテムではないので、自分へのプレゼントを見つけるのにぴったりの場所かも。
いかがでしたか?
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館には上記で紹介した展示室以外にもアジアから集めたものも展示されており、お時間が許せばそれらの展示室も見てみてくださいね。
また、こちらの美術館のお隣には人気博物館『自然史博物館』もあるので、立ち寄ってみてもいいかもしれません。
以上ロンドンナビでした。