ケンジントン宮殿

ケンジントン・パレスKensington Palace

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ダイアナ妃が住んでいた宮殿。「オランジェリー」はアフタヌーンティーで有名。

こんにちは、ロンドンナビです。ダイアナ元妃が住んでいたことで有名なケンジントン宮殿は、1605年に建てられた宮殿。空気のよい田園風景の広がるお屋敷として建てられた後、1689年から王室に買い取られ王室の宮殿となりました。ロンドンの街が拡大され、現在では町の中心に位置しますがかつては空気のよい田園風景の広がる場所だったんです。その後、アン王女によって温室オランジェリーや庭が拡大され、歴代の住人、プリンスやプリンセスによって増築され、現在の宮殿になりました。他人に心を許さなかったヴィクトリア女王も、つらい幼少時代をここケンジントン宮殿で過ごしたそう。元ダイアナ妃も結婚後すぐにこのケンジントン宮殿に住み、離婚後も住み続けました。

「魔法にかかった宮殿」

2012年まで改修工事がおこなわれているケンジントン宮殿では現在、工事中の期間だけ特別イベント「魔法にかかった宮殿」を開催中。王室の宮殿がコンテンポラリー・アートとファッションによって魔法にかけられました。ナビと一緒にこの宮殿の住人だったプリンセスたちを探しましょう。
入口でポケットブックをもらったら後ろのページのマップを見ながら好奇心と本能の赴くままに宮殿内を回りましょう。冠のマークのある部屋にはこの宮殿ですごしたプリンセスの名前が隠されています。7人のプリンセス全てを探すことができるでしょうか?さっそく行ってみましょう!

悲しみの部屋 The Room of Royal Sorrows

ここは、王室の悲しみでいっぱいの部屋。テーブルに並ぶボトルにはたくさんの悲しい思いが詰められています。多くの人々が悲しみをこの部屋に置いて行きます。最後に泣いたのはいつ?どこで?どうして?その思いを小さな紙に書きこんで悲しみをボトルに詰めてしまいましょう。

憧れるプリンセスの生活。しかし現実の生活は私たちが思い描くほどハッピーなものではなかったのです。夢見る王子様はしばし、年上の中年男性、異国に住み、話す言葉も違うということがありました。好きな人との結婚を許されず、国のために犠牲になったプリンセスの悲しみが詰まっている部屋なのです。

権力の座 The Seat of Power

ここに座り、パワーを感じてください。あなたの言葉で世界が変わります。さあ、言ってみてください。気をつけて、何を願うかをよく考えてくださいね。
暖炉の上の天使の彫刻はウィリアム3世が1694年に亡くなった妻メアリーのために作らせたもの。天使の顔がちょっと悲しそうなのは、権力者である王も人間的な気持ちがあったと語っているようです。

逃避の部屋(王の階段) The Room of Flight

プリンセス・シャーロットは親の決めた相手との結婚を拒否し、自らの愛を貫いたプリンセス。待望の子供の出産がうまくいかず母子ともに命を落とすことになります。
階段の上の絵画は画家、ウィリアム・ケントが実際に会った人々が登場。 階段の上の絵画は画家、ウィリアム・ケントが実際に会った人々が登場。

階段の上の絵画は画家、ウィリアム・ケントが実際に会った人々が登場。

世界の部屋、部屋の中の世界 The Room of the World, the World in a room

ドイツからジョージ2世に嫁いだキャロラインは大変賢い女性でした。絵画、陶器、異色の芸術品、織物などに大変興味がありそういう芸術品を集めるのが大好きだった王女でした。そんな世界がこのキャビネットに詰まっているんです。開けてみてください、世界が見えてきますよ。

王家の秘密の部屋 The Room of Royal Secrests

秘密番号17:かつてこの宮殿には野性児、ピーターがペットとして飼われていました。ドイツのハーメルンの森で発見され、イギリスに連れてこられた野性児ピーターは、キャロライン王女になつき彼女の近くでペットとして飼われることになったんです。夜は床に丸まって寝ていたようです。

戦争と遊びの部屋 The Gallery of War and Play

遊びを通して戦争を学んだ、王たち。この広い部屋で戦争の知恵や戦略を培ったんです。みなさんも遊んでみてください。

失われた子供時代の部屋 The Rooms of Lost Childhood

王家の子供たちは、ときに両親と話され暮らさなければなりませんでした。愛を注がれず、政略結婚の道具として生きた運命。ここにはそんな子供たちが身に着けていた美しいレースの洋服や小物が展示されています。
また1840年代から50年代のヴィクトリア女王の子供たちの胸像も展示されています。

眠れるプリンセスの部屋 The Room of a Spleeing Princess

ヴィクトリア女王が寝ていた部屋。1837年6月20日、6歳だったヴィクトリアは朝起きると叔父にあたる王が亡くなり、その朝からヴィクトリアはイングランドの女王になったと告げられました。
ヴィクトリアの母はヴィクトリアの幼少時代、娘から自由を奪い、過保護を貫き、ヴィクトリアが一人になることを許しませんでした。この部屋で母娘は共に寝起きをしていたそう。魔法にかかったこの部屋のディスプレイはそんなヴィクトリアの悲しい幼少時代を表現しています。

踊るプリンセスの部屋 The Room of Dancing Princesses

プリンセスのエレガントで美しいドレスは世界の女性の注目の的。この部屋にはそんな美しいプリンセスが着ていたドレスが展示されています。

踊る影のギャラリー The Gallery of Dancing Shadows

さまざまな時代に違った理由でこのケンジントン宮殿に住んだ歴代のプリンセスの影を探し当てることができたでしょうか?プリンセスにうっとりと憧れますが、プリンセスは普通の女性に憧れていたのかもしれない、そんな人間的なプリンセスを垣間見ることのできる「魔法にかかった宮殿」でした。

以上、それでも素敵なドレスは着てみたいロンドンナビでした。
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記事登録日:2010-11-16

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スポット登録日:2010-10-30