シルバーストン・サーキット

Silverstone Circuit

閉店・移転、情報の修正などの報告

英国F1が行われるサーキット。例年6月下旬から7月上旬に行われます。決勝日には10万人を超えるファンが押し寄せます。

こんにちは、ロンドンナビです。
今日は、毎年6月に開催されるフォーミュラ・ワン(F1)英国GPの舞台「シルバーストン(Silverstone)」についてご紹介します。決勝当日には10万人以上の観衆が詰めかけるモータースポーツのお祭り。ナビは一足先に会場の様子を見に行きました。

シルバーストンへの足

※F1開催“以外の日"に行く場合
一言で言えば「車で行く以外にアクセス不可能」というへんぴな場所にあります。一番近い鉄道駅まで20キロ近くあり、しかも日曜は最寄りのバス停までの公共バスが運休と、旅行者が行くにはなんとも厳しいです。
最寄りの駅はノーザンプトン(Northarnpton)。駅から徒歩15分ほどのバスターミナルに移動し、そこからバス「8」に乗って、シルバーストンまで約1時間かかります。
ノーザンプトン駅

ノーザンプトン駅

※F1開催日(含む予選日)に行く場合
一方、F1開催日当日に行くとなると状況は一気に変わります。
ロンドンのヴィクトリア・コーチステーションから直行バスが運行されますから、それを利用すると良いでしょう。その他、周辺の駅(ミルトンキーンズ、ノーザンプトン)からバスが出ます。
ただ、自家用車で行く人がとても多いので、どんな方法で行っても渋滞は避けられません。

シルバーストンの入場券を買う

F1のほか、F3やMOTO GP、世界耐久選手権など、シルバーストンで行われる催しの入場チケットは公式サイトで買いましょう。
F1のチケットは例年、公式練習の金曜日と予選の土曜日、日曜日の決勝の分とそれぞれ「1日分」づつ買えますが、「3日通し券」と「日曜日のみ」のチケットは価格的に大差がないので、決勝プラス1日の観戦を予定しているなら、通し券の方がお得です。

チケットの価格(2013年の場合)

◆敷地への入場券
・金曜日 65ポンド
・土曜日 85ポンド
・日曜日 145ポンド
・3日通し券 165ポンド
※金は、スタンドを含め、一般客が見学できる場所すべてへの出入りが自由
※土日はスタンドへの入場は不可(3日間通し券も同様)
◆スタンドへの入場券
金土は自由席、日は座席が指定される「3日間通し券」と、日曜のみ座席が指定される「1日券」と2種類があります。価格は、スタンドの位置と、各スタンドでの椅子の位置の高低で細かく変わります。価格は最低でも350ポンドです。
また、ロンドンからの列車チケット+シャトルバスの切符と組み合わされたパッケージ料金もあります。

バス停からスタンドまでは徒歩で30分?

ノーザンプトンから(開催日はミルトンキーンズ発もあり)のバスで最寄りのシルバーストン村にあるバス停で降りると、敷地の入口までは徒歩5分足らずですが、メーンゲートまでは15分、さらにスタンドの場所によって15-20分歩くことになります。
しかも、F1当日はおびただしい数の観客が押し寄せますから、歩いて移動するといってもなかなか大変です。

宿泊はどうしたら?

せっかくシルバーストンに行くなら「3日間通しで観戦したい」と思う人も多いことでしょう。ただ、頭が痛いのは「宿の手配をどうするか」という問題です。
イギリス人観戦客のメジャーな解決策はなんと、テントでのキャンプ! F1開催時には近くにテント村ができて、そこで2-3泊するのがふつうです。でも、旅行者にはむずかしいオプションではないでしょうか。

ロンドンに泊まって往復する

F1の時期は、たまたまテニス・ウィンブルドン選手権と重なる上、ロンドンの気候もいいため、年間で最も宿泊費が上がります。予算的に厳しい人は、シルバーストンへの臨時バスが発着するヴィクトリア・コーチステーションに近いB&Bを狙いましょう。
特に日曜のスタンド入場券と、ロンドン・ユーストン駅からミルトンキーンズを経由し会場に向かう列車+バスチケットとを組み合わせたパッケージも売られますから、これを利用する手もあります。

会場行きシャトルバスが出る街に泊まる

前述のように、F1催行に合わせてミルトンキーンズとノーザンプトンから臨時のシャトルバス(有料)が運行されます。そこで、どちらかの街に泊まり、会場とを往復する方法も考えられます。
ただ、どちらの街もホテルの数が多くないため、観戦を決めたらできるだけ早く手配しましょう。
※ノーザンプトンのホテルの例

ミルトンキーンズのホテルの例

さあ、会場に行きましょう!

観戦に向けた準備の話が長くなってしまいましたね。
シルバーストンについて紹介しましょう。
サーキットは、第二次世界大戦中の空港敷地を使って作られています。最初にレースが行われたのは1947年のこと。当時は2本あった滑走路をヘアピンカーブでつないだコースだったそう。F1が初めて開催されたのは60年以上前の1950年。その後、英国GPは主にここで開催されて来ましたが、うち何回かはブランズハッチやエイントリーといった別の場所で行われたこともあります。
現在のサーキットは、全長5,891メートル。コーナーは全部で18カ所あります。「アップダウンが比較的少なく、風の影響を受けやすい」といいますが、実際に現場に行くと確かにその評価も納得できます。

敷地はあまりに広大!

ナビは英国F3の開催に合わせてシルバーストンの見学に行きました。
シルバーストンはもともと空港だっただけあって、予想以上に広いです。
フィニッシュ地点の向かい側にある「インターナショナル・ピット・ストレート」を目指したところ、メーンゲートからスタンドまで2キロ以上歩く羽目に。帰りは別のちょっと短いルートで戻りましたが、それでも1キロ以上は歩きました。
会場全体の様子をつぶさに見たい人は、F1なら金曜日の公式練習日の訪問がお勧めです。すべてのスタンドに自由に出入りできる他、なんとピット裏のエリアへも行かれます。そもそも、入場者が決勝日より少ないですから、割とのんびりした気分で歩き回れます。もし、決勝のスタンド券を持ち合わせていない人は、コース横など、どのエリアがいいか、事前に確認しておくとよいでしょう。

場内の飲食施設は?

F1の決勝本戦そのものは、テレビの中継の都合などでだいたい2時間で終わります。ただ、ファンたちは午前中には会場入りし、レースが終わって外に出る頃には夕方近くとなります。
それだけ長い時間いたら当然お腹も空いてきます。
会場内には、本格的なバーガーショップやフィッシュ&チップスのお店、イングリッシュ・パイの専門店など、意外と食べるものには困りません。でも、ちょっとしたお菓子などを持っていると何かと便利でしょう。
ちなみに会場のトイレはいたるところにあり、時間帯によっては混み合うことも予想されますが、それほど困ることはないでしょう。

グッズショップもありますよ!

F1の会場で楽しみなのは、各コントラクターのグッズショップめぐりかもしれません。チームのロゴ入りグッズはファン垂涎、正直言って値段は安くないですが「買えるのはこのチャンスのみ!」と思うと、ついつい手が出てしまうのではないでしょうか?
また、シルバーストンそのものの記念グッズを売るお土産屋さんもあります。合わせてチェックしてみてください。
2013年は日本人の参戦は残念ながらなさそうですが、地元選手の活躍が期待される英国GP。ぜひ一度、ホンモノのスゴさを味わってみてはいかがでしょうか?

以上、ロンドンナビでした。


  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo
  • photo

記事登録日:2013-06-10

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-06-10