ロンドンにも「うまいもの」があります。中華街での本格飲茶はランチにおすすめです!
本場香港に負けないおいしさの点心
こんにちは、ロンドンナビです。今日はきょうは、ロンドンの中華レストランで本格飲茶を楽しむ方法を指南しましょう。「英国にはうまいものはない!」と揶揄されていますが、中華料理についてはまったく別格と言って良いかもしれません。なぜなら、かつて英国は150年余りの間、「食の都」として名高い香港を植民地として統治。多数の香港人シェフが英国へとやってきた歴史があるからです。香港の名物といえば、「飲茶の点心」、香港のシェフにより、本格的な味がロンドンで再現されているというわけです。では、実際にお店を覗いてみましょう。
■まず、お店を探そう!
とりあえず、中華街に向かう?
ロンドンのソーホーにある中華街には、前述のような経緯から広東料理レストランが圧倒的に多いとはいえ、四川料理や北京料理など、中国の別の地方の料理をメインにしているお店もたくさんあります。まずは確実に点心を出している店に入ることが重要です。
「DIMSUM(点心)」の看板を目印にお店を探そう
点心を出しているお店では、店先にセイロに入ったシューマイや肉まんの写真を掲げているところが多いですが、中にはメニューや看板を見て判断しなければいけないこともあります。メニューや看板には、「廣東名点」とか「精美点心」などと書かれていることが多いです。
店先にせいろに入った点心の写真が貼ってあることも
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セットメニューもあるにはありますが…
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■飲茶を食べる時間帯に注意
時間帯を外したら、麺類を食べるという手も
本場の香港でもそうなのですが、点心が食べられる時間は開店から5時台まで(店によりさらに早いことも)とされています。つまり、ディナーに点心を食べたいと思って中華街に出かけても「この時間は出しません」とお断りされるのがオチです。昼間の明るい時間に食べに行くようにしましょう。
■さあ、いよいよ店内へ
店内の様子も香港のお店そっくり
お店に入ったら、店員に声をかけテーブルまで案内してもらいましょう。ただし、週末の飲茶タイムには、極端に大勢の人が順番待ちをしていることも。そういうときは、番号札を渡されるので、呼ばれるまで待ちましょう。
席についたら、飲み物は何か?と聞かれます。「とりあえずビール!」という選択もアリだと思うのですが、香港流に則るならこのタイミングで中国茶のどれかを頼みます。店によって様々なお茶を持っているところもありますが、日本人になじみのあるジャスミンティーかウーロン茶(鉄観音)あたりを選んでおくのが無難でしょう。痩せるお茶として人気のあるプーアル(普洱)ティーというチョイスも。
■メニューを選ぶ
昔ながらのワゴンが回るお店も
(中華街の新世界大酒楼にて)
本場香港ではかつて、セイロを乗せたワゴンが店内を回り、お客が食べたいものをピックアップするというスタイルが一般的でした。しかし、今ではテーブルの上に置かれている注文票に欲しいものをチェックして渡すやりかたが主流。ロンドンでも香港同様、注文票方式が一般的になっています。
オーダー表にチェックするといっても、メニューが漢字では……
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写真メニューを用意しているお店もあります
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一般的なテーブルセッティング
ただ、メニューの漢字や英文を見ても「なんのことやらさっぱりわからない」という人も多いかも。ワゴンなら、その都度呼び止めて中身をチェックすればいいのですが・・・。写真用のメニューを用意されていたら、それと見比べて欲しいものを選んだら良いでしょう。
■ナビのおすすめはこれ!
ナビがおすすめする点心メニューをいくつかご紹介しましょう。
(1)蝦餃(ハーガウ)
えびの「プリプリ加減」が絶品!
いわゆるエビギョーザ。透き通った皮に包まれたプリプリとしたエビが絶品!店によって違う名前がついていることもありますが、蝦餃といえばわかってもらえます。
(2)焼売(シューマイ)
上にトビッコなどが載っていることも
いわゆる豚肉シューマイですが、1つのボリュームは日本のものと比べ軽く2~3倍はあります。蟹肉が入ったものや、シイタケが載ったものなどのバラエティがあります。
(3)腸粉(チョンファン)
腸粉の中身はチャーシューだったり、貝柱だったり
蒸した米粉のクレープで、牛肉やチャーシュー、エビ、ホタテなどを巻きます。独特なしょうゆ味のたれをかけてくれます。
(4)叉焼包(チャーシューパオ)
オイスターソースで味付けしたチャーシューが入っています。ひき肉が使われる日本の肉まんとは一味違います。
■締めの主食には何を?
焼きそばの麺は日本より細め
点心だけではお腹がいっぱいにならない!という人は、最後の締めにチャーハンや焼きそばを食べるのはいかがですか? 日本風の五目チャーハンは「楊州炒飯」と呼ばれます。一方、焼きそばには、日本流のソース味焼きそばは存在しないので、しょうゆ味の「豉油炒麺」や、牛肉の焼ききしめん「乾炒牛河」などがおすすめです。
■デザートを食べるのも忘れない!
これまた香港の味そのままの「マンゴープリン」
飲茶では、本格的なアジアンスイートを食べる楽しみもあります。マンゴープリンに杏仁豆腐、エッグタルトといったチョイスのほか、日本ではあまり一般的でないごまのおしるこ「芝麻糊」、甘い豆腐「豆腐花」といったラインナップから選べます。ただ、デザートの種類が少ないレストランもあるほか、早々と品切れということも。点心もデザートも楽しみたい、という人は店頭に出ているメニューを良く確認しましょう。
「ロンドンの点心は香港並みにおいしい」との評判を改めて納得したナビ。滞在中にぜひ1度はチャイニーズの飲茶ランチをおすすめします。以上、ロンドンナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-01-07