2012ロンドン五輪の競技会場を紹介します!

2012年に開かれるロンドン五輪の競技会場を一挙にご紹介。既存の施設をたくさん使うのがこの大会の特徴!

工事中のオリンピックパークに掲げられた看板です

工事中のオリンピックパークに掲げられた看板です

こんにちは、ロンドンナビです。今日は、来年の2012年7月と8月に開かれるロンドン・オリンピックの競技会場について、一挙に紹介しましょう。ロンドンと銘打っておきながら郊外はおろか、まったく別の街で行われる種目もあり。ちなみに今回は環境問題を重視するだけあって、既存施設を多く使うのもこのオリンピックの特徴でしょうか?それでは、順を追って会場を紹介してみましょう。

メイン会場=オリンピックパーク

パーク外のカフェ「ビューチューブ」の前には<BR>
メイン会場の全体図が掲げられています

パーク外のカフェ「ビューチューブ」の前には
メイン会場の全体図が掲げられています

ロンドン五輪のメイン会場は、ロンドン東部のストラットフォードに作られた「オリンピックパーク」です。ここには、陸上競技場で開閉会式も行われる「オリンピックスタジアム」をはじめ、水泳会場「アクアティックス・センター」、「バスケットボール・アリーナ」、自転車トラック競技場「ベロパーク」、「ハンドボール・アリーナ」があります。また、パークの北東側にはBMX会場、「ホッケー・センター」が作られます。
パークの北側から見た自転車競技場
「ベロパーク」

パークの北側から見た自転車競技場 「ベロパーク」

2011年春現在、「ベロパーク」は完成、「メインスタジアム」はスタンドや照明塔が完成し、あとはトラックの整備を待つだけとなっています。
ビューチューブから見た水泳会場です

ビューチューブから見た水泳会場です

「オリンピックパーク」は「パーク(公園)」というだけあって、完成後は敷地内を本物の河川(リー川)が流れ、オランダ直送の花をはじめ、多くの樹木が植えられる予定。また、大会中、世界各地に映像を送るための放送センターもパーク内北東側に建てられます。
オリンピックスタジアムが目の前に見えます!

オリンピックスタジアムが目の前に見えます!

建設中のオリンピックパークを見るには?
「オリンピックパーク」への入場ができる予定日は2011年春現在未定です。でも、メインスタジアムは、間近に作られた展望台兼カフェ「ビューチューブ」から眺められますよ。

ロンドン東部の競技会場

パークへは無人電車DLRで<BR>(写真はカナリーワーフ駅で撮影)

パークへは無人電車DLRで
(写真はカナリーワーフ駅で撮影)

オリンピックパークの3~5キロ圏内に、既存施設を使った競技会場が置かれます。これらの会場にはパークから無人走行電車「ドックランズ・ライト・レールウエー(DLR)」やバス、地下鉄で行くことになります。
市内からは高速電車でストラットフォード<BR>インターナショナル駅までわずか7分です

市内からは高速電車でストラットフォード
インターナショナル駅までわずか7分です

高速電車はなんと日本製!<BR>(写真:セントパンクラス駅にて)

高速電車はなんと日本製!
(写真:セントパンクラス駅にて)

ただ、会場はテムズ川を挟んだ南側にも点在しているため、ロンドン交通局では五輪開幕に向け、川の両岸を結ぶケーブルカーを新たに建設することとなりました。単なる輸送機関としてだけでなく、今後は観光名所になるかもしれませんね。
グリニッジ天文台から見た<BR>グリニッジパーク

グリニッジ天文台から見た
グリニッジパーク

1)「グリニッジパーク」=馬術
グリニッジは言わずと知れた王立天文台のある場所。世界遺産にも指定されているこの公園の敷地内に、五輪用の馬術場が作られます。

高級住宅地に生まれ変わったウリッジ・アーセナル

高級住宅地に生まれ変わったウリッジ・アーセナル

2)「ウリッジ·アーセナル」=射撃
ここは昔、英国でも有数の軍需産業の工場が立ち並んでいた場所で、主に大砲や弾丸が作られていました。いまでは、工場跡が公園や博物館、リゾートマンションが並ぶ住宅地へと改装されています。

テムズ川のほとりにあるO2ドーム

テムズ川のほとりにあるO2ドーム

3)「ノースグリニッジ・アリーナ」=体操、新体操、ハンドボール
約2万人が収容できる屋内競技場兼イベント会場です。ここでは、体操、新体操のほか、バスケットボールの決勝が行われます。ふだんは「O2ドーム」と呼ばれていますが、携帯電話会社の「O2」の名がスポンサーの都合で使えないため、五輪用に臨時の名前が付けられました。

普段は国際的な展示会が開かれるエクセル

普段は国際的な展示会が開かれるエクセル

4)「エクセル展示場」=ボクシング、フェンシング、柔道、レスリング、重量挙げ、卓球、テクォンドー
ロンドンの代表的な国際展示場・エクセル。ここでは、柔道や卓球などが行われます。日本選手の活躍も期待したいですね。

そのほかのロンドン市内の競技会場

競技によっては、オリンピックパークとその周辺以外の場所でも行われます。
あのロイヤルウエディングでも使われたザ・マル

あのロイヤルウエディングでも使われたザ・マル

5)「ザ・マル」=マラソン、自転車ロードレース
バッキンガム宮殿からまっすぐ延びる通り「ザ・マル」。ここを、あのロイヤルウエディングのとき、ウィリアム王子とキャサリン妃の馬車が通りました。五輪ではマラソンと自転車ロードレースの起終点となります(マラソンのゴールはメイン会場ではありません)。

ホースガーズ・パレードは王室の土地の一部です

ホースガーズ・パレードは王室の土地の一部です

6)「ロイヤル・ホースガーズ」=ビーチバレー
宮殿を守る騎馬隊の詰め所であるロイヤル・ホースガーズ。この王室の施設の中庭でビーチバレーが行われます。ピカデリーサーカスやソーホーからも徒歩で行かれる、繁華街から最も近い五輪会場です。

ハイドパーク内でも五輪競技が行われます

ハイドパーク内でも五輪競技が行われます

7)「ハイドパーク」=トライアスロン、遠泳
トライアスロンのランとバイクは公園内の周回コースで、センパータイン湖(実は大きめの池)でトライアスロンのスイムと水泳の遠泳競技が行われます。

五輪の目玉は「ウィンブルドンでのテニス」という人さえもいます

五輪の目玉は「ウィンブルドンでのテニス」という人さえもいます

8)「ウインブルドン」=テニス
もはや説明は不要でしょう。ここでは本来、6月下旬からのトーナメント以外には一切使われませんが、五輪だけは特別。ここが会場として開放されます。

クリケットの聖地・ローズ。日本人にはなじみが薄いですが・・・

クリケットの聖地・ローズ。日本人にはなじみが薄いですが・・・

9)「ローズ・クリケット・グラウンド」=アーチェリー
ここは「ザ・ローズ」の愛称で親しまれるクリケットの聖地です。芝生が敷かれたクリケット場の真ん中にアーチェリーの的が置かれます。

展示会場として市民に親しまれているアールズコート

展示会場として市民に親しまれているアールズコート

10)「アールズコート」=バレーボール
ふだんはさまざまな展示イベントが開かれています。五輪中はバレーボールの会場として使われます。

五輪サッカーの試合について

なんとマンU本拠地での試合も!

なんとマンU本拠地での試合も!

五輪のサッカーは、フル代表ではなく21歳以下の選手で争われます。試合は、過去数回の五輪と同様、開催国の国内各地のスタジアムで行われます。ロンドン五輪では、ロンドン北西にある「ウェンブリー(プレミアリーグのアーセナル本拠地)」、マンチェスターの「オールド・トラフォード(マンU本拠地)」、ニューカッスルの「セント・ジェームス・パーク(ニューカッスルFC本拠地)」、カーディフの「ミレニアム・スタジアム」などが使われます。なお、女子サッカーの予選リーグは、開会式(7/27)に先立ち7/25から行われます。

プレイベントはきっともりあがることでしょう<br>(写真は例年開かれているトライアストンでのひとこま)

プレイベントはきっともりあがることでしょう
(写真は例年開かれているトライアストンでのひとこま)

ロンドン五輪の会場や競技施設を使ったプレイベントが2011年夏から随時開催されます。本番の五輪さながらの興奮を先に味わう楽しみもありそうですね。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-24

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