外食代が高いロンドンでは、「テイクアウト」が旅行者の強い味方かも知れません。
暖かい日には、公園でランチを食べるのも楽しいですよ!
こんにちは、ロンドンナビです。今日は、ロンドンの街中にあるテイクアウトのお店について紹介しましょう。「テイクアウトのお店って、ハンバーガー屋くらいしかないんじゃない?」と思ったら大間違い。ロンドンにはさまざまなジャンルのテイクアウトがあります。お天気の良い日なら、公園のベンチでランチというチョイスもありますね。さっそく見ていきましょう!
英国ではテイクアウェイ
レストランやカフェでも、テイクアウェイを行っているお店が多いですよ
日本では「お持ち帰り」のことを一般的に米国風にテイクアウトと言いますが、英国の英語ではテイクアウェイと言います。お店では「店内で食べるか、持って帰るか?」について、「イートイン or テイクアウェイ?」と質問されるのが一般的。米国流に「here or go?」とぞんざいに聞かれることはまずありません。なお、お店によっては、イートインとテイクアウェイで価格を変えている場合もあるので要注意(もちろんイートインの方が高いです)。
入門編は駅のテイクアウェイ?
ナショナル・レールの駅には規模が大きいフードコートがあります
(ロンドン・パディントン駅)
いきなり街のテイクアウェイショップに行くのももちろんOKですが、「どんなものがあるか一通り見てみたい」という人は、まず長距離列車が出るナショナルレール(NR・旧国鉄)のターミナル駅に行くことをおすすめします。駅のお店は商品がウィンドウにきちんと並べてあり、価格も明示してあるので迷うことはないでしょう。
ナビのおすすめはユーストン(Euston)駅の奥まったところにあるフードコート。定番のサンドイッチだけでなく、本格的なフィッシュ&チップスのテイクアウェイがありますよ。
街のテイクアウェイを試す
街中の代表的なテイクアウェイとして、こんなようなものがあります。1つ1つ見ていきましょう。
出番を待つフィッシュフライ
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アッパー・クラストはナショナル・レールの駅で見かけます
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◇フィッシュ&チップス
英国テイクアウェイの王道、フィッシュ&チップス
言わずと知れた、英国B級グルメの代表選手。ただ、おいしいお店からそうでないお店まで千差万別。外見から見分けが付けにくいところが困りものです。1食分の予算は飲み物を入れて4~5ポンド。
◇中華料理のお弁当
漢字が書いてあるお店もたくさんあります
香港が以前英国領だったという歴史的経緯もあり、たとえテイクアウェイでも本格中華が味わえます。ただ、日本のラーメンや中華メシなどとはちょっと雰囲気が異なります。一般的には、白いご飯におかずをかけるお弁当が多いですが、日本人には五目チャーハンにあたる「揚州炒飯(英語ではスペシャルフライドライス、ということが多い)」が無難なチョイス。なお、「春巻」は非常にポピュラー、焼きギョーザ「鍋貼」もお店によって扱っています。欲しいメニューを「漢字で書いて見せる」という方法があることも覚えておきましょう。価格はチャーハンだけなら3ポンド以内で収まることも。
チャーハンや白いご飯におかずをかけたものが一般的です
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「Wok」とは英語で中華鍋のことです
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◇インド料理のカレー
ごはんの代わりに「ナン」を選ぶこともできます
インドもまた英国の植民地だったことから、本場と変わらないおいしいカレーが食べられます。ただ、問題はメニューがわかりにくいこと。一つの方法として、「何の肉が入ったカレーが欲しい」と言った上で、辛目が良ければ「スパイシー」、甘口が良ければ「マイルド」などと言えばだいたいそれらしいものが出て来ます。ただ、宗教上の理由で豚肉カレーはありません。また、野菜だけのベジタブルカレーというチョイスも考えられます。主食ですが、ライスまたはいわゆるインド風パンの「ナン」のどちらかを頼めば良いでしょう。なお、インド料理のテイクアウェイでは、タンドリーチキンやシシカパブ、サモサなどを扱っているところもあります。価格はカレー1品と主食で5ポンド前後。
◇アラブ系のカバブ
羊肉(ラム)を挟んだ「ラム・ドナー・ラップ」
意外とロンドンでポピュラーなのは、羊肉のローストを削いで、パンなどにはさんで食べる「カバブ」。パン生地を薄くクレープ状に焼いた「ラップ」にカバブを包んだ「ドナーカバブラップ」が一般的なメニュー。ただ、日本人には羊肉は慣れないという人も多いでしょう。そんな場合はチキンのローストを代わりに挟んでもらうこともできます。なお、ラップの中身は肉だけでなく、レタスやトマトも一緒に挟みます。価格は飲み物付きで4ポンド程度。
店頭には、ラムやチキンがローストされる機械が置かれています
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付け合わせの野菜など
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◇イスラム系のフライドチキン
ポテトのあまりの量の多さに驚いてしまいます!
イスラム系の人びとは、宗教上の理由で一定の作法で処理された「ハラル Halal」という食品しか口にしません。そんな背景もあり、イスラムのコミュニティでは、米国系のファストフード店の代わりに、独自のフライドチキンショップが幅を効かせています。これらのお店は、比較的価格が安いのも魅力的。3ポンド以内でバーガーとポテト、飲み物のセットが買えます。
店頭の雰囲気はこんなかんじです
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たいてい「ハラル」の表示が貼られています
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そのほかのテイクアウェイ
ピザハットのデリバリー店は住宅地にたくさんあります
ロンドンで一般的なテイクアウェイメニューの1つに、「宅配ピザ」があります。店頭に行けばその場で作って渡してくれますが、1~2人用にはちょっと大きすぎるかも。価格はもっとも小さい9.5インチ(約24cm)で7ポンドから。また、外見は普通のレストランなのに、テイクアウェイ用に格安価格でおかずなどを作ってくれるお店も意外と多いです。そういうお店では、看板に「テイクアウェイ」の文字が掲げてあります。
ロンドンにネットワークを広げる宅配ピザ 「パパ・ジョーンズ(PAPA JOHN'S)」
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日本食系のファストフード&テイクアウェイもたくさん目にするようになりました
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インド料理のテイクアウェイ店の店頭
テイクアウェイが充実しているロンドン。おいしいものが意外な格安価格で食べられる手段として定着しています。ぜひ、滞在中に一度試してみてください。以上、ロンドンナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-03-22