ロンドン冬のベストフード特集!

ナビが街を探して見つけた「冬のベストフード」を紹介します!

こんにちは、ロンドンナビです。
きょうは、ロンドンの寒い冬から逃れるために、少しでも温かくなれるメニューをいくつかご紹介しましょう。どこでも食べられて、お財布にも優しいメニューをピックアップしてみました。

カフェでの狙いはスープ!

地元の人がサンドイッチやチップスを食べるような街のカフェでは、冬になるとさまざまな豆や根菜と肉類をじっくり煮込んだスープを提供しています。
「スープ」と聞くと、日本人の考えではコンソメスープに代表される、わりと「液体分の多いもの」を想像しがち。ところがイギリスでは、日本で一般的に食べられるミネストローネよりもさらに濃厚なスープが出てきます。
少しでも暖かくなれるようにと、スープにチリパウダーやコショウ、ジンジャーなどの香辛料を入れたものが出てくるのが冬ならでは。思ったより多くて、食べているうちに体の芯からじわじわ暖まってきます。
スープにパンを2切れも付けたら、もう立派な食事です。物足らなかったら、フレンチフライかサラダを付け合わせにどうぞ。
メニューにはベジスープ、とあるのみ!

メニューにはベジスープ、とあるのみ!

「メニューをどう選ぶか」ですが、どこの店でも、ベジタブルスープ、チキンスープ、ピー(豆)スープといったように、割と具体性のない名前(ひどいところでは、今日のスープとしか書いてない!)で呼ばれることが多いです。一応、中身に何が入っているか聞きましょう。
スーパーでは、お店で食べるようなレベルの高い「温めるだけ」のスープが売られています。冬になると地元の人々はランチの代わりにこれを買ってオフィスで食べることも。電子レンジのある宿に泊まっている方は夜食用などにおすすめです。

カレーを食べてほっこり

イギリスで食べる「温かくなれるメニュー」の代表格の1つとしてカレーを選んでみました。カレーが普及しているのは、もともとイギリスにインド人が多いためだからとも言えます。
もっともロンドンでポピュラーなカレーは「チキン・ティカ・マサラ(Chicken Tikka Masala)」と呼ばれるもの。ちょっとスパイシーだけど意外とマイルドなカレーは長いインディカ米によく合います。日本でいうところの「激辛カレー」と比べたら全然辛くない(むしろ甘い)ですが、それでも食べているうちに体が温まってきます。
ちなみにこの「チキン・ティカ・マサラ」、イギリスで作られたインド料理だそうで、現地に行っても食べられない、とも聞きます。
パブで食事を出しているところでは、メインディッシュとしてカレーを用意していることも少なくありません。もちろんインド料理の専門店で楽しむのもよいでしょう。メニューに「辛さを示すマーク」が書いてあるので参考にしましょう。
インド風のカレーが食べられる専門店が並ぶエリアは、ロンドン西部ならエッジウェア・ロード駅とマーブルアーチ駅の間のエッジウェア・ロード沿い。東部ならオルドゲートからDLRライムハウス駅までの間のコマーシャル・ロード沿いなど。インド、パキスタンや中東系の人々のコミュニティーにもなっているエリアなので、ロンドンのほかのエリアとも少々おもむきが異なります。
意外と辛くありません

意外と辛くありません

スーパーでもうっています

スーパーでもうっています

パブのメニューにも

パブのメニューにも

このご家族はカレーを食べるのかしら

このご家族はカレーを食べるのかしら

スーパーで売っているものはこんな感じ

スーパーで売っているものはこんな感じ

お皿にあけてみました

お皿にあけてみました

意外なところで見つけた冬の料理

ナビが今回の取材を通して見つけたのは、「アイリッシュパブ」には暖かくなれるメニューがそろっている、ということ。これは意外でした。
隣国アイルランドには、伝統料理として、羊肉(マトン)をポテトなどとじっくり煮込んだ「シチュー(Stew)」があります。年間いつでも食べられますが、寒くなる時期にはぴったり。また、ダブリンのパブで名物とされている「ムール貝(Mussel)」のワイン蒸しは冬が旬。ロンドンでも食べられます。さらに、「キャセロール(Casserole)」という煮込み料理もあり、これは赤ワインで牛肉を煮込んだものが主流とされます。
ナビのおすすめはムール貝です。1人前が2ダースとか3ダース(24-36個)もあるので、食べ尽くすのがけっこうたいへん。貝を食べ終わった後に残ったスープをパンに付けて食べるとこれがまたおいしい!強者になると「残ったスープだけを温めて!」と頼むそうですが……。たしかに、冬にはワインを使ったこの残りのスープを熱くして食べると体が温まります。

地元の人はどう暖まっているの?

コーヒーにリキュールを入れます

コーヒーにリキュールを入れます

ナビは、皆さんに「冬のオススメ」をご紹介するために街をあちこち歩いて見ました。「おお、寒い寒い」と暖を取るために、地元の人々は何を食べたり飲んだりしているのかな?と見てみると、「熱いコーヒー」をふうふう言いながら飲むのがポピュラー。食べるものは冬でもサンドイッチだったり、フィッシュ&チップスだったりと、普段とあまり変わりありません。そういえば、ロンドンの庶民は寒い時でも、フレンチフライ(チップス)にケチャップやマヨネーズをかけて食べています。
コーヒーにはさまざまなハードリカーを入れます

コーヒーにはさまざまなハードリカーを入れます

パブでは普通のコーヒーももちろん出すのですが、冬になるとコーヒーにお酒を入れて飲む人も増えます。コーヒーと合わせるお酒はスコッチやアイリッシュウイスキー、ブランデーやオレンジリキュールなど、さまざま。これなら確実に体が温まります。町歩きに疲れたらパブで一休みしながら、こんなドリンクもぜひ一度お試しを。

日が短くて、とにかく寒いロンドンの冬。しっかり食べて飲んで、寒さ対策をしてくださいね。
以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-11-14

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