ポロ観戦に行ってきました。

ポロ・ブーブクリコカップ観戦に行ってきました!

こんにちは、ロンドンナビです。今日は初めてイギリスの伝統競技である、ポロを観戦してきました。ポロといえば皇室のウィリアム王子やハリー王子も趣味で、歴史の長い上流界のスポーツ。どんなスポーツなのか、ナビも見るの初めてなので楽しみです。

場所はイギリス南西部

イギリスでのポロは、もともとイギリスの南西部ウエスト・サセックスとサリーのみでプレイされていたそう。中でも一番古い英国ポロの歴史を持つのが、カウドレイ・パーク。今日観戦するのはそのカウドレイ・パークです。
ロンドンからは車で2時間弱ほど。前売りチケットは販売されておらず、現地に入り、駐車料金を含めた入場料金を入口にて支払います。

ポロの長い歴史とは・・・

試合の前に、まずはポロの歴史を簡単におさらいしましょう。ポロの起源は二千年以上前の古代ペルシアや中国といわれています。語源もチベット北部の言葉でボール、ボールゲームという意味する言葉だそう。イギリス人紅茶農園主がインドとミャンマー国境近くでこのゲームを「発見」したことで近代ポロは始まり、イギリスでポロクラブが設立されたのは1872年、そこからイギリスでのポロ文化は始まりました。ポロはイギリスが発祥!というイメージがありますが、実はインド付近が発祥で、イギリス人が「発見」したスポーツだったのですね。

ゲームとルール

 チームは1チーム4名、ゲームは2つのチームがそれぞれのグランドエンドにあるゴールにシュートし、より多く得点を取った方が勝ちですが、攻撃だけでなく、ラグビーやサッカーのようなあたりの激しいチームスポーツのように、守備的プレーも、勝つためにとても重要です。1試合は8チャッカ(1チャッカは7分)ですが、クラブ対抗試合などでは6チャッカや4チャッカの試合もあります。競技場は縦が約275m×横約180mでサッカー場の約3倍もあり、時には6~10倍になることもあります。
マレットとボールで遊ぶ少年

マレットとボールで遊ぶ少年

また、ポロでは木のボールをマレットという木のスティックで打ちプレイします。マレットを持つ手は右手のみというのも原則。マレットはゴルフのパターに似た形で、競技中には「T」の字になる様にして上に向けて持ち、打つ際には円を書くように下ろします。このために「乗馬のホッケー」とも呼ばれ、激しい接触の繰り返しのほか馬術と球技の高度なコンビーネーションなど、その戦術性も魅力的な競技なのです。
プレイヤーのユニフォームはトップスには、もちろんポロシャツ。ポロシャツの「ポロ」とは、もうお分かりの通り、このスポーツのユニフォームが由来となっています。ボトムスには決まって「白」のスリムなズボンに皮のベルト。そして靴は皮のロングブーツ、膝にはプロテクション。帽子は硬い素材のヘルメットに、フェイスマスクと呼ばれる、ワイヤーがついています。

いよいよ試合が始まります。

ただただ広い芝生が大自然の中に作られ、その中に登場する選手と馬たち。馬が競技場にいるからなのか、他のスポーツには無い迫力が感じられます。今回、ナビが見たイギリス対アルゼンチンの戦いは、シャンパンで有名なブーブ・クリコが主催している、ブーブ・クリコカップ。
英国ではキング・オブ・スポーツと言われ、欧米を中心とする世界の上流階級がたしなむポロ競技。実は南米でもアルゼンチンをはじめ、メキシコやブラジルでもポロは盛んに行われていると聞き、南米でポロというイメージがなかったナビは少し驚きました。
ゲームは馬8頭がぱっかぱか走る、という優雅なものではありません。激しく芝生の上を走る馬の足音、そしてボールを奪い合い、木製のボールを強く打つ音が大自然の中に響き渡ります。1回戦と2回戦の間には、次の試合のために、馬の足で掘り返った芝生を観客が自ら足で踏みつけて元に戻すのも恒例です。
ちなみに競技する際の馬はしっぽが短く結われていて、お相撲さんのマゲの様になっています。サドルなどの備品も全て1頭1頭のボディラインに合わせて特注品!ポロに参加するにあたって1プレイヤーは最低でも2頭の馬を用意しなければならないそう!

楽しみのひとつ

試合前のランチや試合後のティータイムなどの習慣があります。シャンパンにキャビア、サンドイッチに、ポテトチップスなどを友達と持ち寄り、ちょっとピクニック。天気の良い中、久しぶりに会う友達や家族と他愛もない会話をする。これはポロ観戦と同じくらい楽しみでもあります。雨の多いイギリスで、こんなにも晴天なのもラッキー!芝生でついごろごろするナビ。

もちろん競技終了後も

この後、近くの街のチェチスターで、友達と食事。チェスターは遅くまで開いている飲食店が多くある古い街で、建築物を見ながらの散歩もオススメ。
また夜中には特別に友達の馬小屋に寄りました。この日は馬の魅力に魅せられた、ナビにとっても楽しい1日となりました。
チェチスターのレストラン・バーで

チェチスターのレストラン・バーで

まずは乾杯!

まずは乾杯!

ホース・ステーブルと呼ばれる馬小屋

ホース・ステーブルと呼ばれる馬小屋

ナビ、馬を撫でるのは初めて!

ナビ、馬を撫でるのは初めて!


ポロ観戦は他のスポーツと比べると、熱狂的な雰囲気はなく、のんびり家族や友人と憩う、そんな感じでした。大自然の中でイギリスの伝統を見ることで、ロンドンの都心とはちがった表情のイギリスを楽しめるのではないでしょうか?以上、ポロの魅力にはまったロンドンナビでした。
関連タグ:ポロ観戦

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-09-06

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