ラグビーの発祥地・イギリスで観戦を楽しもう!

サッカーと並ぶ、イギリスの人気スポーツ「ラグビー」観戦を体験してみませんか?

年に数回の国際試合はとても盛り上がります

年に数回の国際試合はとても盛り上がります

こんにちは、ロンドンナビです。今日はサッカーと並んで英国の人々に人気のある「ラグビー」観戦についてご紹介しましょう。英国はいうまでもなく、ラグビー発祥の地。日本で草野球を楽しむように、英国にはたくさんの「草ラグビー」が行われ、街には「草ラガーマン」がいます。公園の一角にも、芝生が張られたラグビー場を見かけることがあります。人々の暮らしの中にラグビーが浸透しているともいえます。

ラグビーの聖地「トウィッケナム」

トウィッケナム・スタジアム

トウィッケナム・スタジアム

ロンドン西部の住宅地の一角に、イングランドラグビーの聖地とされる「トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)」があります。ここではイングランド代表の国際試合が行われます。年間でもっとも盛り上がるのは、毎年2~3月に行われる「6カ国対抗ラグビー」のとき。その他、10~11月には秋の国際試合として、南半球の強豪チームを呼んで試合が行われます。
5月に行われる「ロンドン・セブンス」

5月に行われる「ロンドン・セブンス」

さらに毎年5月の最終週末には、2016年から五輪の正式種目となる7人制ラグビー(セブンス)の大会、「ロンドンセブンス(London Sevens)」が行われます。なお、トゥイッケナムでは、館内のさまざま設備が見学できるツアーも催され、ラグビーの歴史が見られる展示室をはじめ、実際に選手たちが使っているロッカールームなどをみることができます。
スタジアム前のオブジェ

スタジアム前のオブジェ

8万人からの人が入るのですから…

8万人からの人が入るのですから…

試合の前後はこんなに混み合います

試合の前後はこんなに混み合います

駅も満員になります

駅も満員になります

6カ国対抗ラグビーとは?

ボールを蹴っているのはイングランドのヒーロー、ウィルキンソン選手

ボールを蹴っているのはイングランドのヒーロー、ウィルキンソン選手

6カ国対抗ラグビーは英語でシックスネイションズ(Six Nations)と呼ばれます。6カ国という名前がついていますが、実際のチーム分けはイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド(北アイルランドも含む)、フランス、イタリアとなっています。
スタンドは大にぎわい(ロンドン・セブンスにて)

スタンドは大にぎわい(ロンドン・セブンスにて)

なお、この大会ではホームとアウェーの試合が1年交代のため、各チームが5試合のうち、2~3試合をホームで戦うことになっています。ちなみに、2012年のトゥイッケナムでの開催予定は次の通りです。

・2/25(土) 16:00 イングランド代表 対 ウェールズ代表
・3/17(土) 17:00 イングランド代表 対 アイルランド代表

チケットは、イングランドラグビー協会のサイト経由で購入できます。

実際の観戦はこう楽しむ!

ラグビーを実際に見たことがある人は割と少ないかもしれません。トゥイッケナムでのラグビーの楽しみ方について、ナビは「イングランドでラグビーを見たくてロンドンに移住した!」という友人に話を聞いてみました。
立ち上がっての応援も!

立ち上がっての応援も!

ビールを飲むのも楽しみの1つ\n

ビールを飲むのも楽しみの1つ\n

親子で観戦って良いなあ。

親子で観戦って良いなあ。


競技場の規模がけた違い
東京の「秩父宮ラグビー場」の観客収容人数は、2万5,000人。しかも、スタンドの一部は立ち見席。ところが、トゥイッケナムには約8万席!あり、2階席まで作られています。

ピッチが近い
日本ではときどき、国立競技場でラグビーの試合が行われますが、トラックがピッチを囲んでいるため、客席から見ると遠くの方でプレイをしている感じがあります。トゥイッケナムに限らず多くの英国のラグビー場は観客席の間際にサイドラインがあるので、臨場感でいっぱい。

スタンドは上の方に座った方がゲームが楽しめる
ラグビーはサッカー以上に「陣取り合戦」というか、スペースの取り合いになるスポーツです。そのため、1階席のより上の方から競技場(ピッチ)を眺めると、両チームがどのような布陣で攻めているかよくわかりますよ。(ちなみに、秩父宮にはそういう「高い位置」がありません…)

早めに行って練習を見よう
試合が始まる1時間前には、すでに選手たちの練習がフィールドで始まっています。こういったシーンはテレビ中継では一切見られません。ペナルティキックを蹴る「スタンドオフ(フライハーフとも)」が黙々とゴールに向かって蹴る練習をしているようすが印象的。

早めに行ってビールを飲もう!
ラグビーとビールは切っても切れないもの。飲みに行っているのか、試合を見に行っているのかわからないような人もいますが、とにかく皆さん飲むわ飲むわ・・・ビールはもちろん目の前でタップから注いでくれますよ。

ルールがわからない人は知っている人と一緒に行こう
旅先でルールがわかる日本人を探して出かけるのは至難の技だ、といわれそうですが…。「見に行ったけどよくわかんなかった」という声もよく聞きます。できれば、ルールのわかる人と行けるとより楽しいですね。

国内のリーグ戦もありますよ

「ストゥープ」では国内リーグの試合が

「ストゥープ」では国内リーグの試合が

一般的に「プレミアリーグ」というとサッカーの国内リーグを思い浮かべますが、ラグビーのリーグ戦も同じ名称で呼ばれます。毎年、9月から4月ごろまで試合が続き、その年度の優勝チームを決める「ハイネケンカップ」が5月に開かれます。ちなみに、ロンドンをホームとするチームは、ハーレクイーンズ(Harlequins)とロンドンアイリッシュ(London Irish)の2つがあります。なお、ハーレクイーンズはホームグラウンドとして、トゥイッケナムのすぐ近くにある「トゥイッケナム・ストゥープ(Twieckham Stoop)」を使用しています。

パブで見るという手も!

試合によってはパブが満席になることも!

試合によってはパブが満席になることも!

ラグビー場まで足を運べない、というファンも大勢います(イングランドチームが外国で戦うこともよくありますし)。そんな人々は、大画面のある近所のパブで観戦を楽しみます。前述の6カ国対抗戦は多くのパブでの放映がありますし、そのほか国内リーグの試合も頻繁に放映されます。試合の組み合わせによっては、立つ位置もないほど人でぎっしり埋まります。市内中心部にある「ザ・スポーツ・カフェ」は、そんなラグビー好きが集まるパブが、試合の数時間前から満席ということもままあります。
得点したらみんなで拍手!

得点したらみんなで拍手!

イングランドの国技ともいえるラグビー。2015年にはラグビー・ワールド・カップがイングランドで開かれます(ちなみに、2019年大会は日本で開催!)。ラグビー発祥の国で、地元の人々と観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか?以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-01-26

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