初めての「ノッティング・ヒル」の歩き方

マーケットとカーニバルで有名な「ノッティング・ヒル」。高級住宅街でもある一角を歩いてみましょう!

こんにちは!ロンドンナビです。
今日は、マーケットと映画とカーニバルで有名なノッティングヒル(Notting Hill)をご紹介しましょう。1999年公開の映画「ノッティングヒルの恋人」の大ヒットで、すっかり世界的に有名になったこの街。でも、エリアが広すぎて、いまひとつ焦点が定まらず「どこへ行けばよいか分からない」という声も良く聞きます。初めてここを歩く皆さんにも「分かりやすいガイド」を目指し、がんばってまとめてみますね。

まず駅前の建物をチェック!

地下鉄ノッティングヒルゲート(Notting Hill)駅はいわずもがな、ポートベロー・マーケットへの最寄り駅。少しでも早くマーケットへと急ぎたいところですが、まずは駅前にある建物をチェックしておきましょう。
駅の目の前にあるのは「コロネ・シネマ」。ロンドンで一番古い円形の映画館です。映画にも登場する映画館、健在です。傷心の主人公がここで映画(ふられた相手が登場する映画)を見るんですね。

ポートベローの入口までは徒歩5分

駅からマーケットがあるポートベローロード(Portobello Road)までは徒歩5分ほど。
写真のような看板を目印に北へと向かって行きましょう。もっともマーケット開催日は人波に合わせて歩けば、きっと大丈夫です。
おしゃれでかわいいものを扱っているお店がぽつぽつ点在しています。マーケットにたどり着くまで、ついつい寄り道してしまいますね。かわいい家も見かけますよ。
ポートベローマーケットは日曜を除く、毎日開かれています。でも、アンティーク狙いなら、骨董市が立つ土曜日に訪れましょう。
マーケットは、通りを埋め尽くすようにストール(屋台)が並び、うねるようにはるかかなたまで続く風景は圧巻です。さすが、ロンドン最大の野外マーケットです。
おみやげになりそうなスカーフ、アクセサリー、アンティークのレースも良いものがありそうです。
ひとつひとつのストールを覗いてみたいけれど、その数は1,000以上、お目当てのものを決めて歩きはじめたほうがよさそうですね。

通りの両側のお店にも注目

ストール巡りをしているとついおろそかになってしまいますが、通りに沿って建つビルの中には、アンティークショップをはじめとするさまざまなお店が入っています。ぜひ建物の中ものぞいてみましょう。骨董品の中には、磨き上げられた銀の食器やナイフ、スプーンなどのカトラリー、英国ならではの陶磁器などが目立ちますね。
実は、通りにはおしゃれなカフェやブティックも並んでいます。屋台でついついおいしそうなスナックを買ってしまいそうですが、マーケットめぐりで疲れた体を休めるにはカフェでのひとときも大切でしょう。
カップケーキで有名なカフェ「ハミングバード」からはいつも甘い匂いがして来ます。

マーケットはまだまだ続きます

マーケットに並ぶものは骨董や雑貨ばかりではありません。人々が普段の暮らしで使っている野菜や果物、パンやスナックなどが並ぶスツールも数多く並んでいます。高級住宅街に住む人々がどんなものを食べているのか、地元住民の台所をのぞく気分になれて面白いかもしれません。焼きたてのパンが山積みになっている屋台もあって、つい手が出そうになります。
さらに、北に向かうとがらくた市の様相を呈してきます。「なにがなんでもマーケットを全部見なければ損!」ということなら歩き続けても良いと思いますが、一般的には地下鉄サークル、ハマースミス&シティー線の高架をくぐった先あたりでほぼめぼしいものは終わりとなります。

映画の舞台も要チェック!

ここまで来たら、映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台もチェックしておきましょう。
「こんなことあるわけないよな?と思わせるラブストーリー」という評価もありますが、ロンドンの庶民の暮らしがかいまみえる映画として楽しめると思いますよ。
さて、街が一躍有名になり、注目されるきっかけになったこの映画。主人公は、ヒュー・グラントが扮した旅行専門書店の店主・ウィリアムでもなければ、ジュリア・ロバーツが演じたハリウッド女優・アナでもなく、このノッティングヒルの街そのものなのかも。大ヒットの理由の1つは、「街の魅力がスクリーンを通して存分に感じられるから」とナビは思っています。

映画の2人がぶつかる「運命の交差点」

ウイリアムとアナがぶつかって、オレンジジュースをかけてしまった交差点に行ってみましょう。角にはコーヒー・リパブリックというカフェがありますから、すぐ分かります。
汚れた服を取り替えるために、ウイリアムが「すぐそこだから」とアナを誘った自宅。この交差点からすぐのところにあります。
映画でウイリアムの家は「青いドア」として撮影されています。ところが、映画のあと、観光客が殺到。落書きされたりと大変なことになり、一時はドアは黒色に。2012年夏に取材に行ったときは、ドアは青色に戻されていました。
ウイリアムが営んでいたとされる書店やロケ地も残されています。以下のリンクをチェックしてみてください。

ノッティングヒルに来たら、これを買わなきゃ?

この映画がヒットしたのは1999年のこと。それでもこの街を訪れる人の中には映画のファンがまだ、たくさんいるようです。途中のお店には、ウイリアムとアナが描かれたTシャツが売られていました。売りものなのでしょうけど、看板代わりに使っているのかもしれません。
ゆっくりと「来た道」を戻るか、ちょっと脇道にそれて高級住宅街をぶらぶらするか。それとも、セレクトショップが並ぶウエストボーン・グローブ(Westbourne Grove)を歩くか・・・・・・。時間と疲労の具合で次の予定を考えてみてはどうでしょうか?ナビは、マーケットがおおむね途切れるエリアの近くにある、ラドブローク・グローブ駅(Ladbroke Grove)からの脱出をお勧めします。

ノッティングヒルはいつ行っても、ものすごい数の人々でにぎわっています。くれぐれも貴重品の管理には気をつけてくださいね。2人で出かけたけど、どこか途中ではぐれてしまった、なんてこともないように…
以上ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-03

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