ロンドンの地下鉄で行く「ハムステッド」

ロンドン北部の高級住宅地、ハムステッドへ地下鉄で行ってみました!

こんにちは!ロンドンナビです。
今日は、地下鉄に乗って、おしゃれなショップやひっそりと豪邸が立ち並ぶハムステッドの街に行ってみました。
ハムステッド駅は、地下鉄ノーザン線のエッジウェア(Edgware)行きの途中駅。街の中心チャリングクロス(Charing Cross)駅からなら約20分です。
ハムステッドはガイドブックによっては「郊外の町」という括りに入れられていることもありますが、思ったより近いですね。「中心地しか巡ったことがない」という人はぜひ足を延ばしてください。地下鉄なら簡単に行けますよ。

ハムステッド駅への行き方=詳細をよく読んで!

ノーザン線、北半分の路線図

ノーザン線、北半分の路線図

ノーザン線は途中で線路が「ふたて」に分かれるところが2カ所あり、往々にして乗り間違える人がいます。ハムステッド駅に行くエッジウェア駅行きとは別に、ハイバーネット(High Barnet)駅行きという電車があり、2つのルートはユーストン(Euston駅)とカムデンタウン(Camden Town)駅で相互に乗り換えできます。
さらにややこしいことに、ノーザン線はユーストン駅の南方向へ2方向にまた分岐しています。改めて状況を整理するとこんな感じです。
1.行き
どの駅から乗っても、最終的にノーザン線のエッジウェア行きに乗り込めばハムステッド駅に行く。
2.帰り
ハムステッド駅から南下(中心部方向)する場合はユーストン駅で先割れしているため、必ず路線図と電光掲示板で照らし合わせ、自分の行きたい方向の電車に乗る。ただ、仮に方向が違う電車に乗ってしまっても、ユーストンかカムデンタウンで乗り換えればいい。
――ざっとこのようになっています。

ハムステッド駅の特徴を要チェック!

目的の駅に着いたら、そそくさと出口に急ぐ人も多いことでしょう。でも、ハムステッド駅にはちょっとした特徴があります。
まず、ホームの壁を見てください。現在のスタイルの看板には「HAMPSTEAD」と普通に示されていますが、丸い壁面のタイル張りには「HEATH STREET」と、今の駅名とはまったく違う名前が書かれています。これは、この駅がロンドンで一番大きな公園、ハムステッドヒース(Hampstead Heath)への入口で、駅のある繁華街から公園とをつなぐ通りが「ヒース・ストリート」と呼ばれているからです。
もう1つ、出口に向かうエレベータに乗る前には、途中の右側にある階段の入口に注目しましょう。すると「上まで320段あるため、非常時以外は使うべからず」という表示があります。おそらく、ビルの10階分かそれ以上の段数があるでしょう。よほど健脚な人でもない限り、下手に上らないようにしましょう。
さて、出口へのエレベータ(英国流ではリフト)は一気に地上へと上がります。さて、周辺の散策からはじめませんか?

駅の周辺を散策しましょう


ハムステッドの観光地、といえば、ロンドン最大の公園・ハムステッドヒース、そして公園の北のほうにあるギャラリー「ケンウッドハウス Kenwood House」。これらのスポットへと一目散に目指す人も多いかもしれません。
ハムステッドは昔から作家や詩人が暮らした場所としても有名です。今でも著名な俳優、ミュージシャンがたくさん住んでいます。そんなこともあって、意外にもおしゃれなカフェやレストランをはじめ、欧州の高級食材を扱うお店など、のぞいて見たくなるお店がたくさんあります。この街を無視して通り過ぎてはきっと後悔しますよ。
駅前からちょっと眺めただけでも、美味しいものが食べられそうなお店があちこちにあるのが目に入ります。正直、こんなにお店があるとは・・・・・・とナビは驚きました。

メーン通りはハイストリートとヒースストリート


「すぐにでもカフェに入りたい!」という衝動にかられたナビですが、まずはこの街をどう歩くかについて説明しましょう。
メーンとなる通りは、駅の改札を背中にして左側に延びる「ハムステッド・ハイストリート(Hampstead High Street)」と、右側を南北(丘の上から下へ)と延びる「ヒース・ストリート」の2本です。この2本の通りに多くのお店が立ち並んでいます。
ただ、注目したいのは通りから入った「横道」です。歴史を感じさせるパブや、遊歩道の途中に突然小劇場があったりと、興味は尽きません。
でも、そんなに大きなエリアではありませんから、まず一通りチェックしてから、改めてよさそうなお店に入るのもよいかもしれません。

カフェやレストランが多いハイストリート

駅から南東方向に延びる、なだらかな坂道がハムステッドハイストリートです。通り沿いに何軒ものカフェやレストランが並んでいます。特に、駅を背中に通りの右側には、3軒のレストランに、歴史的な雰囲気を持つパブもあり、いったいどこへ入ったらよいのか悩んでしまうほど。さらに、通りの反対側にはロンドン北部の日本人に人気の「IZAKAYA」もあります。
ナビのお勧めお茶のスポットは、ケーキがおいしいベーカリーのベーカリー「ゲイルズ(Gails)」でしょうか? 週末に行くと行列が店の外まで続いていて、なかなか順番が回ってこないほどです。

老舗のクレープ屋さん、並んでも食べるべし!

ナビが皆さんに推薦したいお店は、この街で知らない人はいない、といわれる創業以来25年という老舗のクレープ屋さんの屋台です。いつも行列が出来ていますが、順番を待つことにしましょう。クレープは、フランスのお店と同じように大きく分けて、デザート系の「甘いもの」と「食事として食べるもの」の2種類があります。希望をいえば、いろいろなトッピングが可能です。目の前で焼き上がるクレープをワクワクしながら待つのは楽しいですね。
クレープ屋の先には、その名もコミュニティー・マーケット(Community Market)という、5軒ほどお店が並ぶ小さなマーケットがあります。きれいな果物や野菜が並ぶ八百屋さん。本当に「八百屋」という表現がぴったりです。そのほか、魚屋さんに肉屋さん、そしてチーズ屋さんなどが並んでいます。

細い路地も要チェック

2本のメーン通りにも多くの「素敵なお店」があるのですが、そこから横に延びる「脇道」もなかなか魅力的です。脇道には表の通りを歩いているだけでは気づかない「渋いお店」もあります。さあ、行ってみましょう。

通りの奥で見つけたアンティークのアーケード

ナビが考えるハムステッドの「脇道」は、ざっと3本。ベーカリー・ゲイルズの横に延びる「オリエル・プレース(Oriel Place)」や、クレープ屋さんの前から西に延びる「ぺリンズ・コート(Perrin’s Court)」、そして、昔の歴史あるパブ“フラスク(Frask)”のある「フラスク・ウォーク」。特にパブのフラスクは、良く見ると入口が2つあります。これは昔、身分の高い人と庶民とで飲む部屋が分かれていたことによるもの。今でも昔のしきたりを建物にそのまま残した店はなかなかお目にかかれません。
一方、ぺリンズ・コートをぐんぐん入っていくと、突き当りにはなんとアンティーク店がずらりと並ぶアーケードが現れました。ここは月曜日だけが休みという常設のマーケット。値ごろ感が分からないけど骨董がほしい、という人は、いきなりポートベロー・マーケットやコベントガーデンに行くのではなくこういったところで目を養うのもよいでしょう。
ざっと、このハムステッドのエリアを紹介しました。一通り見終わった、食べ終わった(飲み終わった?)なら、ハムステッドヒースへの散策に向かいましょうか。
ちなみに、ハムステッドヒースは「公園としてロンドン最大」というだけあって、のんびり歩いたら、端から端まで1時間掛けてもたどり着けません。ですから、ハムステッドの街歩きとヒースの散策と合わせて、丸1日かけて回ることをお勧めします。
ハムステッド駅から地下鉄に乗る場合は、冒頭に書いたように方向をくれぐれも間違わないでくださいね。よく電光掲示板を確認しましょう!
中心部から離れた街は、なかなか目が届かないかもしれません。でも、こんなに魅力的な街でも地下鉄を使えば30分以内に着きます。今度のロンドンへの旅は、ぜひハムステッドのような周辺部にも足を延ばしてくださいね。
以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-24

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