ロンドン・チャイナタウンの旧正月イベントに行ってきました!

例年、旧正月元旦の次の日曜に開かれる、チャイニーズ・ニュー・イヤーを祝うイベントに行って来ました!

こんにちはロンドンナビです。 お正月気分もすっかり抜けた2月ですが、ロンドンにはもう1度お正月がやってくる場所があります。 そう!チャイナタウンでは、旧暦の新年をお祝いするイベントが毎年盛大に行われます。
中華街入口の門にはお正月を祝う文字が掲げられています

中華街入口の門にはお正月を祝う文字が掲げられています

毎年変わる旧正月元旦の日付

イベントはロンドン華僑の団体が主催しています

イベントはロンドン華僑の団体が主催しています

旧正月の元旦の日付は旧暦(太陰暦)のカレンダーで決まり、その時期は一定しません。1月下旬の年もあれば、2月の下旬までずれ込む年もあります。例年、ロンドンでの旧正月イベントは、旧暦元旦の次の日曜日に行われることになっています。今年(2011年)は2月3日が元旦にあたり、6日の日曜日に「春節」を祝う催しが行われました。

もよりの駅も人でいっぱい

とにかくものすごい人出です

とにかくものすごい人出です

チャイナタウンに向かいましょう!レスタースクエアの駅を降りたところから、本当に大勢の人、人、人…すごい人出です 。中国系の人びとはもとより、アジア系のだけでなく、地元の英国人、さらには欧州各地からやってきた観光客まで入り乱れ、とさまざまな国の人びとがこのイベントにやって来ていることがちょっと意外。 なんとかこの人波をかき分けて、チャイナタウンのメインストリートを歩いてみます。

ちょうちんが下がる中華街

色とりどりのちょうちんがキレイ

色とりどりのちょうちんがキレイ

人波をかきわけてたどり着いたチャイナタウンの街路には、赤や緑のちょうちんがたくさんかかっています。中国のお正月はとっても華やかでそして派手ですね。 さて、いよいよメインストリートへ…と向かってはみたものの、目の前は人がぎっしりで前へはさっぱり進めません。遠くの方からにぎやかなシンバルや太鼓のお囃子が聞こえてきました。なにをやっているか気になります。

音の源は、店を回る獅子舞でした

門の下を獅子が移動中…

門の下を獅子が移動中…

あ!獅子です。お囃子の主はこれだったのですね。獅子が目の前を通り過ぎて行きますが、これだけの人ごみでは写真が思うように撮れません。 大きなケーキの箱を持った人は頭の上までそれを持ち上げて歩いていますよ。
一軒のお店の前で獅子が立ち止まりました。 お店の2階からひもで結わえ付けられた「白菜」が下がっています。そしてそこには何やら赤い袋も添えられていますね。にぎやかな音楽に合わせて獅子がお店の前で舞い始めました。どうやら、お目当てはゆらゆらぶら下がっている白菜!この白菜を獅子が狙っているようです。獅子の体がぐーんと高く伸びました。囃す音楽もひときわ大きくなって盛り上がります。
店先での獅子舞、狙いを定めて伸び上がります

店先での獅子舞、狙いを定めて伸び上がります

一軒一軒獅子がお店を回ります

一軒一軒獅子がお店を回ります

うまく白菜をくわえることができるのかしら? 2回、3回と、獅子が大きく伸び上がります。やった!成功!! うまく白菜を食べることが出来たよう。獅子も大喜びの様子。 周りを取り囲んで見ていた観客から大きなどよめきと拍手が起きます。 わあ!獅子の頭が大きく振り回されたと思ったら直後、その口からばらばらになった白菜が飛びだしてきました。歓声があがります。獅子もうれしそう、足取りも軽く次のお店に向かいます。 これは「採青(中国語でツァイチン)」という春節の伝統行事のひとつ。お店の商売繁盛を祈願して、お正月には獅子が一軒一軒の店先で舞うのです。白菜に添えられていた赤い袋は「紅包(ホンパオ=広東語では利是/ライシー)」といい、お店が用意したご祝儀が入っています。獅子の大好物の青菜にお金を包んでぶら下げたことから「青を採る」というこの名前がついたのだとか… 楽しい行事ですね。獅子がとてもかわいいです。
白菜が下がっています(獅子の頭の右側)

白菜が下がっています(獅子の頭の右側)

シャフツベリー・アベニューは歩行者天国に

シャフツベリー・アベニューは歩行者天国に

シャフツベリー・アベニューにつくられた香港政府観光局のイベント舞台

シャフツベリー・アベニューにつくられた香港政府観光局のイベント舞台

店先では、中国のお正月グッズが

とにかく中国のおめでたい色は赤!<br>こんな飾りをマイルームにも?

とにかく中国のおめでたい色は赤!
こんな飾りをマイルームにも?

それぞれの店先ではお正月ならではの飾り物などが売られています。大勢の人で身動きもままならないですが、お店をめぐって見ることにしましょう。屋台には紙で出来た龍や、お目出度い言葉が書かれた紙「対聯(トゥエレン)」となどが並んでいます。そして、香港系の銀行の前ではなんと、お金の神様の格好をした「財神」がお年玉袋を配っていました。本当に現金が入っていて、貰ったナビもこれにはびっくりしました。みんな、たくさんの人たちにもまれるようにして歩いているのに、なんだかニコニコとそれを楽しんでいるみたいです。お正月ですものね。チャイナタウンを歩くと、あちこちで「ぺちぺち」と音が聞こえてきます。これは、子どもたちが火薬を仕込ませたクラッカーの一種を地面にぶつけて鳴らしているからです。
胴体がジャバラになっていて「びろーん」と伸びる龍の飾り物\n<br>大人が大事に持っているのが微笑ましいですね\n

胴体がジャバラになっていて「びろーん」と伸びる龍の飾り物\n
大人が大事に持っているのが微笑ましいですね\n

「財神」からお年玉が貰えるなんて!<br>今年の金運は最高かも!

「財神」からお年玉が貰えるなんて!
今年の金運は最高かも!

レストランの前ではお正月のおめでたいお餅を売っています

レストランの前ではお正月のおめでたいお餅を売っています

スーパーでもお正月にちなんだ果物が店頭に並んでいました

スーパーでもお正月にちなんだ果物が店頭に並んでいました

メイン会場をのぞいてみました

トラファルガー広場の舞台上は豪華絢爛、観客の目も真剣です

トラファルガー広場の舞台上は豪華絢爛、観客の目も真剣です

今回のイベントのメイン会場の「トラファルガー広場」。ここに設置された大きな特設舞台では中国の伝統歌謡や舞踏、龍舞そして雑技などが次から次へと繰り広げられました。ナショナル・ギャラリー前の階段には、ずっとそれを真剣に見ている人びとでぎっしり。この場所では普段からさまざまなイベントが行われていますが、これほどの人数が集まっているのを見たことがありません。英国の人びとにとって、中国は遠いアジアの国のはずなのに、割と親しみをもってイベントを楽しんでいる光景が印象的でした。
イベントスポンサーはキャセイ航空と中国銀行など中華系の大企業が

イベントスポンサーはキャセイ航空と中国銀行など中華系の大企業が

会場の案内版もこんなに立派

会場の案内版もこんなに立派

警備する警官もなんとなくお祭りを楽しんでいる雰囲気

警備する警官もなんとなくお祭りを楽しんでいる雰囲気

広場の横に停まっていた、龍が描かれたロンドン警察のバス

広場の横に停まっていた、龍が描かれたロンドン警察のバス



日本とはまったく違うお正月を満喫したナビ。 来年もチャンスがあったらぜひ見に行きたいと思いました。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-11

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