何よりも詳しい「オリンピック・パーク」徹底ガイド!2014

ロンドンオリンピックの熱戦の舞台となった、オリンピック・パークを歩いてみましょう!

こんにちは、ロンドンナビです。
今日は、2012年夏に開かれたロンドンオリンピックの熱戦の舞台となった、オリンピック・パークについてご紹介しましょう。
ロンドン五輪では日本選手も大いに活躍、いまでも当時のシーンが記憶に残っている人も少なくないでしょう。開閉会式と陸上競技が行われたオリンピックスタジアムをはじめとするメーン会場が大会後の改装を終え、2014年春に巨大公園「クイーンエリザベス・オリンピック・パーク」として全面開放されました。さすがに競技施設の内部に入場することは無理ですが、ほとんどの部分をめぐることが出来ます。
当時の熱い戦いを思い出しながら、ぜひ公園を歩いてみてくださいね。

最初は展望ルームに立ち寄りを!

オリンピックの開催中、切符がないとパークの中に入ることができませんでした。当時人気のスポットとなったのが、パークに隣接するショッピングモール「ウェストフィールド・ストラットフォードシティー」にあるデパート、ジョン・ルイス(John Lewis)3階にある展望ルームです。
オリンピック・パークのほぼ全域が見渡せる場所として、また様々なオリンピック関係のグッズの売店「ロンドン2012ショップ」として使われていた展望ルーム。五輪終了後は徐々にスペースを縮小しつつ、ついに普通のスポーツ用品売り場の一部にと「格下げ」されてしまいましたが、パークが一般開放された2014年春の段階でも、立派に展望ルームとして存続しています。
メーンスタジアムが目の前に広がる大きな窓の両側にはオリンピックとパラリンピックのマスコットだった「ウェンロック」、「マンデビル」のフィギュアが飾られています。オリンピック・パークの変遷、今後の各施設の開放予定などがまとめられた展示もあります。

入口を入って、アクアティックセンターへ

ジョン・ルイスを出て、パークの敷地へと入りましょう。会期中のパークは厳重なフェンスに囲まれ、中に入るたびにセキュリティチェックを受けたりと、なかなかたいへんでした。公園に生まれ変わった今、フェンスなどはとりはずされ、自由に出入りできるようになりました。
ウェストフィールドの商業施設を抜けると、正面にメーンスタジアムが迫ってくるのはあの時と同じですが、左手にあるアクアティックセンター(競泳競技用プール)がこんなに手前にあったのかとびっくりします。
アクアティックセンターは市民向け公共プールとして、2014年3月に開放。旅行者でもお金を払えば利用できます。競技に使われたプールは大人専用ですが、ウォームアップ用だったプールは子供たちに開放、週末は両親に連れられたちびっ子が大勢訪れています。

パークには本物の川も流れる

ナビがオリンピック・パークの概要を最初に知った時、「会場内に川が流れていて、橋が架かっている」と説明を受け、新鮮な驚きを感じました。たしかにメーンスタジアムはリー川(River Lee)という川の中州にあって、橋を渡って行かないと中に入れません。当時の説明によると、パークの建設は「まるでゴミ溜めだったリー川を清掃する」ことから始まったそうです。
すっかりきれいになったリー川、五輪が終わった会場内で今も静かに流れています。川岸のプロムナードも整備され、春から秋にかけては夕暮れ時のそぞろ歩きに最適です。芝生の手入れも怠りありません。パークの北側には、渡り鳥が立ち寄れるように、湿地帯が自然に近い形で再現されています。
園内に植えられた、今はまだ細くて頼りない白樺の木々がこれからどんどん成長していくのも楽しみです。
ちなみにメーンスタジアムは、2015年のラグビーワールドカップの競技会場として使われたあと、2016年に地元のプロサッカーチーム、ウェストハムユナイテッドのホームグラウンドに生まれ変わることが決まっています。

自転車用トラック会場へ

パークの北東側に向かってみましょう。すでに園内にはバスが走るような立派な道路ができていて、あまりの変貌ぶりに驚いてしまいます。川を渡って自転車用トラック会場「ベロドローム」のほうに向かうと、丘の上に大きな五輪マークが掲げられていて、格好の撮影スポットになっています。
近くにはカフェ「ティンバーロッジ」や子供向け遊戯施設もあって、このエリアだけで1つの公園が形付けられているかのようです。ベロドロームはなかなか入場するチャンスに恵まれませんが、屋外には自転車ロードレース用の専用道路が造られています。

選手村のその後は?

五輪中は遠くから眺めるだけだった選手村。閉幕から2年近くかけて改装が進められ、一般の人が住めるマンションへと生まれ変わりました。計画では3,600戸の住宅ができることになっています。買物袋を下げた住民が選手村だった建物に帰って行くのはなんとも不思議な感じ、各国の旗がベランダに飾られていたことが懐かしいです。最寄り駅はストラットフォード・インターナショナルです。

オリンピック・パークの案内、いかがでしたか?
市内にあるハイドパークよりも広いと言われるこの公園。時間をたっぷりかけて、散策してみてください。できれば水着持参で、選手が戦ったプールで泳いでみるのもロンドンでの「変わった体験」になるかもしれませんよ。
以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-04-16

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