楽しいロンドン旅行にするための10の心得

ロンドンでの旅をより楽しく、豊かにするための「10の心得」を伝授します!

こんにちは、ロンドンナビです。
外国人の旅行者が現地のローカルルールや習慣を知らないのは当たり前ですよね? でも、恥ずかしい思いをしないため、あるいは、いらぬトラブルを避けるため、旅行先の文化や特徴などを予め理解しておきたいもの。そこで今回は「楽しいロンドン旅行にするための10の心得」と題し、知っていると便利で役に立つポイントをご紹介してみます!

【その1】レディーファーストは当たり前?

英語の辞書には「レディーファースト」という言葉はありません。イギリスではそんなことは「あたりまえ」だからです。かといって、カップルでロンドンの街を歩いていて「極端に女性優先に振る舞う」のも奇異に見られることでしょう。
気をつけたいのは、例えばカップル(あるいは男女で)乗り物に乗るとき「女性を立たせて、男性が椅子に座る」とか、建物に入るとき「男性が先に入ってしまい、女性のためにドアを押さえたりもしない」といった振る舞いを取ると、周りからの「冷たい視線」を感じることになります。さりげなく振る舞うために、地下鉄の乗り降りとか車内の様子などを観察すれば、いろんなことがわかってくるはずです。

【その2】バス停とパブでは並ばないのはなぜ?

英国の人々は「劇場への入場」や「ATMの順番を待つ」時には、きれいな列を作って並びます。トイレが混んでいるときも同様です。ところが、バス停とパブではどういうわけだか「全く並ばずに順番を待つ」という奇妙な“習慣”があります。
バス停では、自分よりもバス停へ先に来たであろう人を先に譲る、乳母車やお年寄りがいたら先に乗ってもらう、といった暗黙のルールがあります。「きちんと並んでいてくれたほうが日本人的には助かる」のですが。
もっと困るのがパブでの注文の時。店員が忙しくて、なかなか注文を取ってくれないこともままあります。どの客もバー・カウンターを囲んで待っていて、「さて、自分の番はいつ?」と迷ってしまうこともしばしば。こんなとき、店員を大声で呼んだり、手を振って合図したりするのは格好のいいものではありません。パブでもバス停の時と同様「暗黙の了解」でお客同士が順番を確認し合っているようで、たいていは「あとから来た客」が『お先に注文してください』と譲ってくれますよ。

【その3】日曜日の午前中、お店はお休み

日曜日の午前中、大きなお店やレストラン、パブ、大通りのショップはほぼ閉まっています。これは、英国国教会が「日曜日の朝は教会に行くべき」と人々に促しているためです。
そのため、大通りのお店やデパート、規模の大きいスーパーは、国の規定により「日曜日に店を開けて良いのは6時間まで」との制限がかけられています。
ただ、この制限による影響を少しでも小さくするため、日曜日の開店前に「顧客はお店の中に入って品定めするのは良いけれども、レジでの精算はできない」といブラウジングタイム(Browsing Time)を設けているチェーン店もあります。
同様の制限はパブにもかけられており、たとえ早朝営業のパブでも日曜日は正午以前にはお酒は飲めません。

【その4】タクシーの乗り降り

「ブラックキャブ」と呼ばれるロンドン名物のタクシー。乗り降りにはちょっとしたルールがあります。細かいことですが、日本とは違うことが多いので、ポイントをおさらいしましょう。
まず、空車を止める時は、手を上に挙げるのではなく道路に向かって真横に出します。無地に止まってくれたら、行き先を助手席の窓越しに伝えます。先に乗り込んではいけません。
ドアを自分で開けて、腰をかけたらシートベルトをきちんと締めましょう。ブラックキャブはそもそも「馬車が自動車に進化したもの」なので、乗客(5人まで)は向き合って乗る形になっています。
目的地に着いたら、車内でお金を払っても良いのですが、習慣としてはまず歩道に降りてから、お金を助手席の窓越しに支払います。チップは特に要求されませんが、1ポンド未満のおつり(端数)はそのまま運転手に渡すのが一般的です。

【その5】「おヒヤ」も頼めるロンドンのレストラン

「レストランでおヒヤ頼むなんて……」と言われそうですが、ロンドンのレストランではそこそこ高級なお店でも「水道の水」を無料で頼むことができます。ただ、水道水に含まれるカルキーの量が日本より多い「硬水」のため、人によってはお腹を壊すかもしれません。ミネラルウォーターを頼んで飲むのが無難でしょう。
一方、紅茶の国・英国では「水が硬水だからこそ、紅茶がおいしい」のです。ですから、ホテルの客室に備え付けられた紅茶(たいていは無料)を飲む時は、ミネラルウォーターを沸かすのではなく、水道水を沸かした方がおいしいですよ。ただ、紅茶を入れると表面に膜が浮くのが気になりますが……。ちなみに、お部屋に紅茶やコーヒーといっしょに置いてあるビスケットやショートブレッドも無料ですから、お茶と一緒にぜひ食べてみてください。

【その6】アフタヌーンティーのマナーに注意

英国に行ったら、一度は試してみたいアフタヌーンティー。3段重ねのお皿には、定番のスコーンやサンドウィッチ、さまざまなケーキが並んでいます。「上から順番に食べること」という人もいますが、順序はあまりこだわらなくても良いでしょう。
アフタヌーンティーで選べる紅茶は10種類以上というお店もあって悩んでしまいます。あえて、定番のイングリッシュブレックファスト(English Breakfast)でも試しますか。英国では紅茶を飲むときに、カップにミルクを先に注ぐという流儀があります。これは紅茶の専門店、フォートナム&メイスン(F&M)のスタッフも推奨する方法だそうですが、もともとはカップが陶磁器でなくガラスだったこと、先に熱いお茶を入れると割れてしまうため、とか、ミルクの味を引き立たせるには先にカップに注いだ方がいい、といった理由があるそうです。それぞれおいしいと思う方法で飲めば良いと思いますが、一度は「ミルクを先」の流儀を試してくださいね。
また、「ティーセットが多すぎて食べ切れない」ときは遠慮なく「お持ち帰り」しましょう。箱をください、といえばそれ用のボックスと袋を用意してくれます。

【その7】日英で異なる、おつりの計算

日本では、例えば「830円の買い物をしたとき、1030円渡して、200円のおつりをもらう」というやりとりがごく普通に行われます。ところが、英国では「8ポンド30ペンスの買い物で、10ポンド札プラス30ペンス渡す」と、レジの人が「この小銭は何?」と考え込んでしまいます。「10ポンド札で支払い分が足りるのに、どうして余計なお金をくれるの?」と言われることもあります。これはお金の計算方法が日本人と英国人で習慣が異なるため。小銭が貯まりがちになりますが、お店の人を混乱させないように「協力」してあげましょう。
残った小銭は、空港内のお店で一気に使用しましょう。小銭で足らない分はクレジットカードで補えばよいでしょう。空港のスタッフはこういうことに皆、慣れています。

【その8】たばこは屋外だったらどこでも吸える

世界的に広がっている禁煙の動き。日本の公共の場所で喫煙する時は、カフェの喫煙室や専用のスポットに限られている上、「歩きたばこ」もダメ、と愛煙家には厳しい規制が進んでいます。
ところが英国の場合、レストランや交通機関などはもとより、「屋根のあるところ」ではすべて禁煙と決まっている一方、屋外だったらどこでどう吸ってもおとがめはありません。
ある意味、日本よりも分煙が進んでいないため、嫌煙家の人にはちょっとつらいかも。カフェやパブの周り、バス停からちょっと離れた場所など、わりと普通に煙草を吸っている人を見かけます。公園で煙草を吸うのも大丈夫、バス停に灰皿が置いてあることも……。なお、駅の構内はたとえ屋外でも禁煙です。
バス停には灰皿……

バス停には灰皿……

公園には「禁煙」の表示なし…

公園には「禁煙」の表示なし…

【その9】公園や屋外イベントでピクニック

英国の人々は暖かい時期になると積極的にピクニックに出ます。行き先はさまざまで近所の公園だったり、野外コンサートだったりスポーツ観戦だったりといろいろです。公園で椅子やテーブル、さらには本格的なグラスやお皿まで持ち込んで食事を楽しむ人もいるほど。
旅行者でも、スーパーやデパ地下で食料を仕入れて、公園でのんびりと食事を楽しむこともできるでしょう。お天気の良い日にぜひ試してみて下さい。

【その10】乗り物での携帯電話のマナー

これは日本と真逆です。地下鉄であれバスであれ、電波が通じるところでは誰それかまわず自由にケータイで電話しています。まったく遠慮はありませんし、規則上の制限もありません。もっとも、あまり緊急性のなさそうなおしゃべりを延々と続けると、それはそれで白い目で見られます。車内でどうしてもしゃべらないといけない「急ぎの話し」程度にとどめておいた方が無難でしょう。電話ボックスでのんびり話しますか?
ロンドンへの旅行で知っておきたいローカルルールを10個紹介してみました。このほかにも、あれこれお伝えしたい「マナーやしきたり」がありますが、またの機会にご説明しましょう。
以上、ロンドンナビでした!


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-08-14

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