飛行機が遅延・キャンセルとなったら、、~旅の豆知識~

搭乗予定の飛行機が遅れたり、飛ばなくなったときの対応について説明します!


こんにちは、ロンドンナビです。
きょうは、乗る予定の飛行機が遅れたりキャンセルになった時の対応について説明します。もしもの時のために覚えておきましょうね。

欧州を飛ぶ飛行機が全部止まったことも…

欧州では2010年の春、アイスランド火山の噴火で域内の空域が閉鎖となり、飛行機がすべて飛べなくなるという事態がありました。この時、日本に帰る観光客も1週間近く足止めとなったほか、ロンドンからドイツやイタリアへタクシーで行く人なども現れました。
この時の反省もあり、欧州連合(EU)では、飛行機の遅延や取り消しに備え一律のルールを設けました。これは、航空会社の所属国にかかわらず欧州を飛ぶすべての便に適応されます。また、格安航空(LCC)でも同様の措置が取られます。

飛行機が遅れた時は…

対応を航空会社と話し合いましょう

対応を航空会社と話し合いましょう

天候やマシントラブル(飛行機の故障)で、遅延が起こるケースはままあります。遅れが数時間に渡った時の対応は次の通りです。
1.遅れが数時間に渡るとき
航空会社は代替の便または交通機関を提供。振替の時は、航空会社側の負担で他社便や別のルートの搭乗券を発行してくれます。また、列車など陸上交通に振り返る場合はその費用は後日請求できます。
いずれの場合も、乗る予定の航空会社と「目的地まで行く方法」を話し合ってから行動するようにしてください。
待っている間の食事は現物または現金、クーポンなどで提供されます。
空港でずっと寝る、といった事態は避けたいもの

空港でずっと寝る、といった事態は避けたいもの

2.出発が翌日以降になる場合
その日のうちに出発できず、翌日以降となったときの対応は次の通りです。ただ、いずれの場合も乗る予定だった航空会社のカウンターに行って、代替便の予約を確保または出発予定時刻などを確認してから空港を離れるようにしてください。
・宿泊機関の提供
航空会社は空港近くの宿泊機関を提供してくれます。ホテルへの足は、バスが用意される場合があれば、自前で行って後日実費を精算することもあります。ホテルは基本的に2人1室となるので、シングルで泊まりたい場合は差額が請求されることもあります。なお、自宅に帰った場合、空港往復の交通費は請求できますが、宿泊費用の補助などはもらえません。
ゲートまで行ったのに出発出来ないことも

ゲートまで行ったのに出発出来ないことも

・違う空港から出発となった場合
ロンドンの場合、格安航空が飛ぶ場所を含めると空港が全部で5つもあります。「ヒースローからの出発は無理だけど、ガトウィックからなら飛べる」といった場合の移動費用は航空会社に請求できます。

遅延の影響で乗り継ぎができない時

ロンドンから日本に帰るのに、どこかの空港で乗り継いで向かうこともあるでしょう。例えば、ロンドンから経由地までのフライトが遅れて、経由地から日本へのフライトに乗れないといったケースが考えられます。
ロンドンからの出発が大幅に遅れた場合、出発前に航空会社は振替便の搭乗券を用意または予約切り替えを行ってくれます。もし、出発までに代替便の確保ができない場合でも、経由地に着くまでに何らかの対策を打っておいてくれるでしょう。
欧州の航空会社なら乗り継ぎ空港の自動チェックイン機から、振替便の搭乗券を取り出すこともできます(日本からロンドンに向かうときも同じような手続きとなります)。

遅延がひどく、経由地での宿泊が必要な時

長時間の遅延により、経由地からの乗り継ぎ便がなくなってしまうというケースもあり得ます。その時は「究極の選択」に迫られるかもしれません。例えば、ロンドンから経由地のフランクフルトまではその日のうちに行けるけれども、日本行き出発が翌日になってしまう……という場合です。
航空会社はおそらく、「ロンドン泊でもフランクフルト泊でもどちらでも良い」といった選択肢を与えてくれるでしょう。どうしようと悩むところですが、旅行する予定のなかった欧州の街に立ち寄るといった面倒を思うと、あえて経由地での宿泊にトライする必要はないと考えます。ただ、経由地まで行っておくことで日本に早く着ける可能性もありますから、自身の「旅の能力」をはかりにかけながら、ベストな方法を探って見てください。

マイレージの加算について

遅延などの結果、違う会社の便に切り替えられる可能性はゼロとも言えません。たいていは、同じ航空同盟(アライアンス)の別会社に振られる程度でしょうが、欧州内では全く別のアライアンスの便に振られてしまうこともあります。
その場合、マイレージはあくまで搭乗した航空会社の実績が加算されるため、事前に計算していた「得られるべきポイントが得られなくなる」ことがあります。

保険会社からのお見舞金


遅延やキャンセルにより、長時間足止めを食らった場合、加入した海外旅行の傷害保険の契約によっては、お見舞金をもらえることがあります。
規定では「目的地への到着が○時間遅れた場合は保険金をいくら支給」といった形になっています。何時間遅れるとお見舞金の対象になるかは保険によって異なるほか、遅延による余分な出費をカバーしてくれる保険もあります。
請求には航空会社からの証明が必要となるため、遅延や取り消しが決まった時はすみやかにカウンターなどで書面をもらっておきましょう。遅延証明書は英語で「Certicate of flight delay (Cancellation)」と言います。

その他のシナリオ

航空会社側の事情ではない、旅客側の理由で空港への到着が遅れて予定便に乗り損なうこともあり得ます。「鉄道の遅れ」など因果関係がはっきりしている場合から、「寝坊してで空港に行くのが遅れた」といった「個人的な事情」など、いろいろな事由が想定できます。
欧州の各航空会社の対応を見る限り、切符の買い直しを求められるケースは稀で、だいたいは一定の追加料金(罰金)を払うことで代替便を用意してくれるようです。
機内食が美味しく食べられたらいいですね!

機内食が美味しく食べられたらいいですね!

飛行機は定刻に飛んで目的地に無事につけることがベストです。でも、万一に備えて、トラブル時の対応を覚えておきましょう。
では、Have a nice flight!
以上、ロンドンナビでした。

関連タグ:ヒースロー空港

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-09-12

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