自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」が2014年7月、ロンドンにやって来ます!
 
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            沿道の観客は100万人を超えるかも?
		         
	     
こんにちは!ロンドンナビです。
自転車ロードレースの最高峰、フランスの夏を彩るツール・ド・フランス、101回目にあたる2014年の大会は英国から始まります。
         
	
    ツールがロンドンにやってくる!
    
毎年7月の21日間、世界中の自転車ファンを楽しませてくれるツール。2014年の大会は7月5日、イングランド北部の街リーズからスタート。その後7月7日までの3日間は英国内を走り、7日のレースはケンブリッジからロンドンへ向かうルートが設定されています。オリンピックパークを抜け、バッキンガム宮殿前がゴールとなります。そのため、当日は朝からロンドンの至るところで道路が閉鎖されるなど、大規模な規制が行われます。
 
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   オリンピック・パークもルートの一部に |   |   左側の建物は五輪の時に使われた放送センターです | 
		
	
	
  
 
	
    イエロージャージって?
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            新聞の特集面。前年優勝のフルーム選手がイエロージャージを着ています
		         
	     
日本ではいまひとつ馴染みの薄い自転車ロードレースですが、欧州ではとてもポピュラーでファンの多いスポーツのひとつです。プロの自転車選手を目指す子供たちもたくさんいます。
ロードレースの中でも「グランツール」と呼ばれるレースは、何日間もかけて一般道路を自転車で走り、優勝者を決めます。ちなみにグランツールにはこのツール・ド・フランスの他、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・エスパーニャ(スペイン)の計3つがあります。
残念ながら英国には高い山がないため、山岳コースの設定はありませんが、フランス国内では、アルプスやピレネーなどの標高2000メートルを越える山々や峠を自転車で越えて行きます。
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ツールの表彰台の例(2010年、ブリュッセルにて)
		         
	     
その日のレースで一番早くゴールした人は「ステージ優勝者」として表彰されます。しかし、選手たちが目指すのは「イエロージャージ」。毎日のレース結果を累積してタイムを競い、最速の選手が「黄色いジャージ」に袖を通す栄誉に浴します。
表彰台で黄色いジャージに袖を通し、翌日その名誉あるジャージを着て自転車に乗りレースに参加する、それがツールを走る、いや、すべての自転車選手の夢といっても過言ではないでしょう。
ロンドンの街を誰がイエロージャージを着て走るのか、バッキンガム宮殿前の表彰台でイエロージャージに袖を通すのはどの選手なのかを注目しましょう。
 
	
    ロンドンの街が黄色に染まる
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            2007年のロンドンステージのロゴです
		         
	     
実はロンドンの街でツールが行われるのは今回が初めてではありません。
2007年のレース初日に個人タイムトライアル、翌日の第1ステージの舞台になりました。
その時もロンドンの街が大いに盛り上がったのですが、レースが行われているすぐ横のグリーンパークでは、まるで関心のない人がのんびり日光浴をしていたり、全くツール開催を知らない普通の市民や観光客が地下鉄や閉鎖された道路をうろうろしたり、という光景も見られました。
  
	
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            2007年ロンドンステージで優勝したカンチェラーラ選手(スイス)
		         
	     
しかし、その後事態は急変します。2012年の大会で、英国人として初めてブラッドリー・ウィギンスがツール総合優勝。直後に行われたロンドンオリンピックの個人タイムトライアルでも金メダルを獲得、英国中の注目を浴びました。
さらに2013年のツールでも英国人のクリス・フルームが優勝。2年連続で英国人がツールを制したことで、ツールに対する関心が7年前より数倍も高まっています。
 
	
	
    自転車の普及にロンドン市長も一役
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            前回のロンドンでは60-70万人が沿道に出た、といわれています
		         
	     
ロンドンの人々にとって、自転車が身近になったことのひとつにレンタル自転車「ボリスバイク」の存在があります。
自らも自転車に乗って毎日出勤する、ボリス・ジョンソン市長の名がその愛称の由来。交通渋滞の緩和、エコ意識、健康志向などさまざまな目的をもって日常の足として自転車に乗ろう!という運動が定着。
街中至る所に設置された青い自転車はすっかりロンドンの名物になりました。
自転車を楽しむイベントや市民レベルで参加できる自転車レースなどもたびたび行われ、ロンドンのサイクリング人口は確実に増えています。
         
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   グッズを販売するワゴンです |   |   前回は金融街シティーを通るコースが組まれました | 
		
	
	
  
 
	
    レース当日のロンドンは?
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ザ・マルがゴールとなります!
		         
	     
ツールがロンドンにやってくる7月7日の流れをご説明しましょう。
ゴール地点になるバッキンガム宮殿前の大通り「ザ・マル」の両側には数々の式典の時と同様、ユニオンジャックが飾り付けられ、祝祭感満載になることでしょう。
選手を応援したり、ロンドンらしい場所で写真が撮れるよい場所は朝早くから人が並びます。大画面の前も人気の場所になります。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            コースになる道路には「臨時の駐車禁止」サインが取り付けられています
		         
	     
レースは目の前を一瞬で通り過ぎてしまいますが、道路の閉鎖は朝からはじまりますし、地下鉄も駅によっては閉鎖されてしまいます。
         
	
    興味のない人はロンドンを脱出?
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            宮殿前の観戦の様子
		         
	     
「人ごみも混乱もごちゃごちゃもイヤ!」という人、あるいは「全く自転車レースなんて興味がない」という人は、朝からちょっと離れた街の観光に出かけるのがいいかもしれません。
いっそツール一色のロンドンから逃げ出してしまうのも一計です。
 
	
	
懐の深いロンドンの街は大きなイベントがあってもそれなりに街を楽しむことはできます。
最前列かぶりつきで目の前を通り過ぎる自転車の集団を眺めるか、お祭り気分で人ごみをぶらぶらするか、それともテレビの前でレース観戦、全く関係のない街に逃げ出すか……。
どうぞお好きな方法でこの日のロンドンを堪能してくださいね。
以上、ロンドンナビでした。
 
        
        
	        
	          上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
	          記事登録日:2014-07-02