賢く観光!「オイスターカード」の基礎知識

1枚持ったらあなたもロンドナー。「オイスターカード」は町歩きに必携です!

こんにちは、ロンドンナビです。
きょうは、ロンドンでの行動に抜群の威力を発揮する「オイスターカード」についてご説明します。
日本でも非接触式ICカードが普及しましたが、ロンドンでは1人1枚が必携! なぜなら、カードを使って乗り物に乗ると現金で切符を買った時の半額ほどにまで割引になるからです。旅行者でも簡単に買えるこのカード、ロンドンに行ったらぜひ入手してくださいね!

カードを使って乗れるもの

地下鉄を利用する頻度が最も高いでしょう

地下鉄を利用する頻度が最も高いでしょう

オイスターカードが使える乗り物は、一言でいうと「ロンドンで走っている公共交通機関のほぼ全部」。
さすがにタクシーとヒースロー空港駅からの特急列車には乗れませんが、旧国鉄のナショナルレール(NR)をはじめ、地下鉄にバス、郊外を走る新交通システムのDLR、路面電車(トラム)に通用、テムズ川の高速船でも使えます。
つまり、カードはすべての交通機関で共通化されて、乗り物によって、「使えたり使えなかったり」といった面倒はありません。さらに、NR、地下鉄、DLRはそれぞれ途中で乗り継いでも、通しの運賃で計算されます。
普通のバスも……

普通のバスも……

古いバスも……

古いバスも……

新型バスも…全部乗れます!

新型バスも…全部乗れます!

東郊外を走る新交通システム・DLR

東郊外を走る新交通システム・DLR

南郊外を走る路面電車(トラム)

南郊外を走る路面電車(トラム)

ロンドンの交通はゾーン制

入場の際は、黄色のセンサーをカードでタッチします

入場の際は、黄色のセンサーをカードでタッチします

ロンドンの鉄道ネットワーク(地下鉄、NRを含む)は、6つのゾーンに区分けされています(一部7、8ゾーンもあり)。路線図を見ると、ゾーン1は「真ん中の円」で中心地のおもな駅が含まれます。そして中心地から離れるごとに、ゾーン2、ゾーン3・・・のエリアが取り巻いています。
運賃は、ゾーン3、4、5、6のエリア内のほうが、ゾーン1と2よりも安く設定されています。ただし、複数のゾーンを通るときは自分が通ったゾーンすべてに対する運賃を支払う必要があります(たとえば、ゾーン2からゾーン1を抜けて、ゾーン6にあるヒースロー空港に行く場合は、ゾーン1-6の支払いが必要)。 ゾーンの区分については路線図に書かれています。
なお、バスはゾーンと無関係にどこでも均一料金です。

1日の課金には上限が

カードは窓口で買いましょう

カードは窓口で買いましょう

同じ日に乗り物を何度も乗り続けていると、そのうちに料金が引かれなくなる「1日の料金の上限(Daily Capping)」という規定があります。
例えば、バスのみの場合は、1日当たり4乗車目から料金が引かれなくなる他、地下鉄もおおむね5乗車目から課金されなくなります。例えば、市内中心部の「ゾーン1」内を平日9:30以降(土、日、祝は始発から)のオフピークに4回以上乗車すると、オイスターカードを利用した場合の通常料金は2ポンド×4回で8ポンドとなりますが、規定により7ポンドを超えた部分については引き落としされません。
地下鉄と同じくバスにも「1日料金の上限」があります。バスを1日に何度利用しても、最大の引き落とし額は4.20ポンドとなります(いずれも2012年1月現在)。

どこで買うのがベスト?

ヒースロー空港123ターミナル駅の<br>案内所でも購入出来ます

ヒースロー空港123ターミナル駅の
案内所でも購入出来ます

オイスターカードは、ロンドン市内の地下鉄駅、NR駅で買えます。最初の購入の際、保証金として3-5ポンドかかります。これに、運賃分の資金をいくらか足しておく必要があります。2泊3日なら20-25ポンドで足りるでしょう。
ロンドンに着いたら早速手に入れて使い始めたいものです。日本からの飛行機で到着したらヒースロー空港駅、フランスなどから列車で着いたらキングスクロス・セントパンクラス駅で買うことになります。ところが、これらの駅は旅行者であふれ、長蛇の列に遭遇することも。ですから、日本出発前に通販で手に入れておいた方がストレスがないかもしれません。
地下鉄駅の売り場が混んでいたら、NR駅に逃れては<br>(キングスクロス駅の切符売り場)

地下鉄駅の売り場が混んでいたら、NR駅に逃れては
(キングスクロス駅の切符売り場)

資金を足すときは自動販売機で

資金を足すときは自動販売機で

ちょっと遠くへはNRが便利

NRの電車で郊外に足を延ばしましょう

NRの電車で郊外に足を延ばしましょう

カードでNRの電車にも乗れるようになったのはごく最近のことです。これまでは、いつも混み合っている駅の切符売り場や自動販売機の列に並んで、分かりにくい英語を使ったり読んだりしてなんとか切符を買うという面倒がありました。オイスターカードでNRの郊外電車に乗れるようになったおかげで、行動範囲がぐっと広がったようにも思います。
郊外の宮殿「ハンプトンコート」や、地下鉄などで行くと時間がかかる「リッチモンド」や「ウインブルドン」「グリニッジ」などへNR利用でスイスイ行けるようになりました。ちなみに五輪メーン会場のあるストラットフォードへは地下鉄でも行けますが、リバプールストリートからNR利用で10分ほどです。
ハンプトンコート

ハンプトンコート

ウィンブルドンのテニスコート

ウィンブルドンのテニスコート

グリニッジの天文台

グリニッジの天文台

「トラベルカード」との違いは?

トラベルカードの例

トラベルカードの例

ロンドンには、オイスターカードとは別に「トラベルカード」という紙の1日乗車券があります。使う予定がある日に切符を買わないといけない面倒はありますが、オイスターカードと違い保証金が不要なので、短期の旅行にはこちらが便利かもしれません。自動販売機ですぐ買えるので、場合によってはこちらの方が利便性が高いかもしれません。
「トラベルカード」はまた、平日の9時半以降または土日祝日には「オフピーク」という割引料金も適用されます。
テムズ川の高速船にも乗れますよ!

テムズ川の高速船にも乗れますよ!

オイスターカードを持って乗り物に乗ると、それだけでロンドナーになったような気分にさえなれます。ぜひ1枚買って、快適で格安な旅を楽しんでくださいね。
以上、ロンドンナビでした。

その他情報

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-19

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