フル・ブリティッシュ・ブレックファーストを食べてみよう!

イギリス人の大好きな典型的朝食ってどんなもの?

こんにちは、ロンドンナビです。今日はイギリスの朝食、フル・ブリティッシュ・ブレックファーストをご紹介します。よく耳にするこの言葉。イギリスの朝食なんだろうとは推測できるけれども一体全体何が入っているの?という疑問、ナビが解決しましょう。

ブレックファーストのいろいろ

ヒトコトでフル・ブリティッシュ・ブレックファーストといっても実は奥がスゴク深い。というのも地域によって呼び名が若干違ってくる=地域によって料理の仕方も内容も少しずつ違ってくるんです。

たとえば・・・
イングランド → イングリッシュ・ブレックファースト
スコットランド → スコティッシュ・ブレックファースト
アイルランド → アイリッシュ・ブレックファースト
最近では、ブレックファーストというのは朝食という意味とは別にこのタイプの食事を表すようになり、一日中ブレックファーストをメニューに載せているお店も少なくありません。
また町中でよく「Cafe」というサインを目にするかと思いますが、「カフェ(café)」ではなく「カフ」と発音します。ここは労働者たちが精を付けるために朝からブレックファーストをマグカップに入ったミルクティーと一緒にがっつりと食べ、腹ごしらえする場所。またの名をグリーシー・スプーン(greasy spoon/ぎとぎとスプーン)といいます。本場カフに入って一般のロンドナーの食べるブレックファーストを試してみてください!

フル・ブリティッシュ・ブレックファースト


とはいっても百聞は一見にしかずということで、ジャ〜ン!!!
これがフル・ブリティッシュ・ブレックファースト!
本日ご紹介するブレックファーストのお店はその名も「ブレックファースト・クラブ ホクストン店(Breakfast Club Hoxton )」。
こちらのブレックファーストの内容はこんな感じです。
Bacon, sausage, black pudding, eggs, hashbrowns, mushrooms, beans, grilled tomato and toast
では、ひとつずつ説明しましょう。
♦ベーコン♦
日本のベーコンとは若干違います。ベーコン自体少し厚めで料理方法もちょっと違います。少し多めの油&少し長めに調理してカリカリパサパ気味(ちょっと硬すぎるんでは!?)で食べます。
♦ソーセージ♦
これはまた日本のとはちょっとどころか全然違います。
大きめのソーセージは外は“パリパリ”(硬い!?)で中は“モッチリ”としたコントラストが特徴。
ハーブ入りやベジタリアンなどもあり実は奥が深いらしい。
♦ブラック・プディング♦
プディングといっても甘いわけではありません。これは血の入ったソーセージ。ヨーロッパではわりとポピュラーな食べ物なんです。日本ではなかなか見ることできませんよね。
♦卵料理♦
一般的には目玉焼きがくるようですが、ちょっといまどきのレストランやホテルなどでは、注文するときに、どのように食べたいか聞かれることもあります。目玉焼き(フライド・エッグ/fried egg)、スクランブル・エッグ(scrambled egg)など。聞き慣れないのはポーチド・エッグ(poached egg)。沸騰したお湯に割ったタマゴをポチョンと入れてそのまま固める”茹で目玉焼き”のようなもの。
ソーセージ(中はもちもちです)

ソーセージ(中はもちもちです)

ポーチド・エッグ

ポーチド・エッグ

ブラック・プティング

ブラック・プティング

ハッシュブラウン(ハッシュド・ブラウン)♦
細かくしたジャガイモを丸めてフライパンで焼いたもの。日本ではハッシュドポテトとかジャーマンポテトなんてよばれているものですね。
♦マッシュルーム♦
イギリスのマッシュルームは小さいものから大きいものまで様々。レストランやお店によって違います。これももちろん油で炒めています。(健康志向のところはオーブンでグリルするところもあります)
♦ベイクド・ビーンズ♦
これが苦手な日本の方は結構いるみたいですが、是非食べてみてください。お店によって甘さや、ケチャップ度が違っています。でも家庭ではほとんどの人が缶詰を使っているらしい。気に入った方は缶詰のお土産などいかが?スーパーで買えます。
♦トマト♦
といってもフレッシュでなくこれまたフライパンで焼くのが一般的。イギリス人曰く、甘さがまして柔らかくなるからそれがいい!みたいです。
これまた地域差、家庭差があり、オーブンでグリルすることもあります。写真のトマトはグリルされているのでそこまで油っぽくはありません。
トースト♦
ごく一般的な普通のトースト(ただし薄め)が2枚ほど。
とまあ、とにかく油っぽいんです。日本人の感覚からすると朝から炒め物やがっつりした肉はちょっと~、と思うけれどもイギリス人はこれを食べないと力が出ないと思っているんですね。しかも二日酔いの朝に食べると元気になるっていうからこれまた驚き!「郷に入らば郷に従え」でイギリス滞在中はフル・ブリティッシュ・ブレックファーストを食べて元気に旅行してください!でも朝食は軽めが好きなロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-08-19

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