カンタベリーに行ってきました!

イングランド南東部ケント州にある宗教都市カンタベリー。中世の巡礼地であったこの小さな街に残る建造物の3つがユネスコ世界遺産に登録されています。

こんにちは、ロンドンナビです。ロンドンから半日でいける小旅行先の観光スポットとして有名な一つ、宗教都市のカンタベリーに行ってきました。ロンドン中心部から列車で約1時間半、バスでも2時間弱。イギリス国教会の総本山であるカンタベリーは、小さな街の中にある3つの歴史文化財がユネスコ世界遺産に登録されているんですよ。またいくつかの大学が近郊に位置することから活気ある学生街としても知られています。歴史ある建造物からなるストリートの美しい景観は有名。またリトルヴェニスと呼ばれる小さな運河を下るミニボートクルーズも人気のアトラクションです。

カンタベリー大聖堂

まず訪れるのはこの街で最も有名なカンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)(入場料8ポンド(2010年現在))。街の中心部に位置するのでとてもアクセスしやすいです。通行人の多いストリートに面するクライストチャーチ門(Christ Church Gate)が入場門。
大聖堂入場ゲート前のストリート

大聖堂入場ゲート前のストリート

入場ゲートのクライストチャーチ門

入場ゲートのクライストチャーチ門

門をくぐると、これまでの喧騒が嘘のような荘厳で壮麗な建物にハッと息を呑んでしまいます。
大聖堂(外観1)

大聖堂(外観1)

大聖堂(外観2)

大聖堂(外観2)

では、緑の芝に囲まれた美しい世界遺産の中へ入ってみましょう。
大聖堂(身廊1)

大聖堂(身廊1)

大聖堂(身廊2)

大聖堂(身廊2)

大聖堂(説教壇)

大聖堂(説教壇)

美しく静かに続く神聖な身廊。説教壇に向かうにつれて心が清らかになっていくようです。
大聖堂(ステンドグラス1)

大聖堂(ステンドグラス1)

大聖堂(ステンドグラス2)

大聖堂(ステンドグラス2)

この大聖堂で目立つのはステンドグラスの多さとその色彩の美しさです。
市民聖歌隊

市民聖歌隊

聖歌隊を撮る市民ボランティアのおじいちゃん

聖歌隊を撮る市民ボランティアのおじいちゃん

と、うっとりしていると、なかなか他の大聖堂には無いアナウンスが。
「観光中の皆様。ようこそお越しいただきました。ご注意事項がございます。ここは聖堂ですので、皆様のおしゃべりがエコーとなって響きます。どうか私語は控えていただきますと共に、これよりカンタベリー市民聖歌隊が神への賛美を致しますので代わりにそちらに耳を傾けてください」。
聖歌隊席に並ぶ市民聖歌隊の皆さんは、練習なので私服でしたが、聖堂内に響き渡る賛美歌に観光客は着席して聞き入っていました。
外に出てみると、今度は市民ボランティアの婦人会らしき方々が、近く行われる行事の練習中。このように市民と学生が協力してこの街を保護しているという光景をカンタベリー観光中よく見かけました。庶民から愛され続けている街という雰囲気が、街中に漂っています。

聖アウグスティヌス修道院跡

次なる世界遺産は、聖アウグスティヌス修道院跡(St.Augustines Abbey)(入場料4.50ポンド(2010年現在))。
イギリスにキリスト教を布教するきっかけとなった修道院。598年に建造されたものの、ヘンリー8世による修道院解散令によって手放された後、嵐によって完全な廃墟となってしまいました。現在は跡地として、かすかな遺跡を残しています。しかしながらそのかつての規模の大きさは、実際に歩いてみて、敷地の広さで感じ取ることができます。

聖マーティン教会

ここから進むこと徒歩約5分。もう一つの世界遺産は聖マーティン教会(St.Martines Church)(入場料無料)です。今もなお利用されている教会としてはイングランド最古のこの教会。とても小さな教会で隣には墓地が広がります。ここでもボランティアのおじさんが「もしお時間がおありなら?」と、無料で教会の歴史を説明してくれました。

メインストリート

さて、メインストリートに戻ります。カンタベリーの中心部も歴史を感じさせるチューダー調の建物が多く、内部のみ改装してカフェやショップとして利用されています。時代によって売るものは変わっても風景はそのまま。市民の愛着染み付いた古い建物からなる街並みは、まるで図書館の蔵書棚のように風格が漂います。ゆったりと、平和に時間が流れるのがこの街の魅力。
街一番と言われるフィッシュ&チップス屋(超満員!)でテイクアウェイしてみました。
ドーバー海峡が近いからでしょうか、身の締まったタラが食べ応えあり!

イギリスのキリスト教の歴史とそこに住む人々の愛情がたっぷりつまった街でした。このままの街の佇まいがこれからもずっと続きますように、と祈りたくなるような、美しい観光地です。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-10-01

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