テニスの聖地「ウィンブルドン」。毎年夏に開かれる大会以外の期間でも、場内を見学することができますよ!
場内に入ると、いきなりコートが目の前に見えてきます
こんにちは、ロンドンナビです。今回は、「テニスの聖地」とも呼ばれるウィンブルドンに行ってきました。ここは、いうまでもなく「テニス4大大会」の会場の1つ。毎年6〜7月に大会が開かれます。たしかに大会中に試合が見られるのがベストなんですが、チケットの入手はほぼ困難…。そこで、年間通じて行われている、テニスクラブ見学ツアーに参加してみました。
最寄り駅はウィンブルドンじゃない?
クラブの近くには、当日券用の列への案内看板が
ウィンブルドンのテニスクラブへの最寄り駅は、ウィンブルドン駅ではなく、地下鉄ディストリクト線のサウスフィールズ駅。ここから徒歩で10分ほどのところにクラブの入口があります。大会開催中は、たくさんの人びとがこの駅から会場まで歩きますが、普段は閑静な住宅地を歩くといった感じでのんびりしています。
しばらく歩くとやがて、右側にゴルフ場が、左側のフェンス越しにテニスコートが見えてきます。そして、前方右手にテレビ中継で見慣れた緑色の建物が見えてくるはずです。
入口では荷物チェックも
「センターコート」の文字が!
このテニスクラブ、実は夏に開かれる大会以外、別の用途では一切使われていません。ただ、由緒正しいメンバーズクラブの施設という一面もありますから、常にきびしいセキュリティで守られています。ナビが訪れたときも、入口でガードマンに荷物チェックをされました。
敷地内に入ると、あのセンター・コートが目の前に建ち、正面には対戦表も張り出されているのが見えます。まずは、入口を入って右側にある博物館兼ショップをのぞいてみましょう。
博物館&ショップの前には、前年の対戦表が張り出されています
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「ごひいき」の選手の名前を探してみてはどうですか?
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見学ツアーはファンの間で大人気!
博物館の横からでもコートが見渡せますよ
ここを訪れて、ショップで公式グッズの買い物だけ済ませて帰ることもできますが、みんなお目当てはコートやクラブハウスにも入れるツアーに参加すること。4月から10月の観光シーズンには、当日出かけて参加しようとしても定員オーバーで断られることも。できれば事前にサイトを通じて予約しておきましょう。
ツアーに参加する人は、とりあえずショップスタッフに声をかけましょう。すると開始10分前までにここに集まってください、と案内されます。
ツアー前にミュージアムをチェック!
テニスそのものの歴史も紹介されています
ショップの地下は「ウィンブルドン・ローン・テニス・ミュージアム」と呼ばれる博物館になっています。ここでは、大会で授与されるトロフィーをはじめ、臨場感あふれる幅200度のスクリーン。さらには、かつての名選手マッケンローが立体映像で浮かび上がり、「更衣室」でさまざまエピソードを紹介してくれます。そのほか、テニスの用具の変遷や競技そのものの歴史的展開を学ぶことができます。ミュージアムは一見すると狭いのですが、じっくり観覧するとあっという間に1時間くらい過ぎてしまいます。
プレゼンテーションに、あのマッケンローが登場!
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博物館は近未来的な雰囲気(PHOTO BY VISITLONDON)
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いよいよツアー開始!
第1コートの裏側まで来ました
いよいよツアー開始。公認資格の「ブルーバッチ」をつけたガイドさんが場内を案内してくれます。所要時間はおよそ1時間半。
ツアーでは、まず、敷地の高台にあるウォーター・ガーデンズという丘に案内されます。ここでは2002年に1番コートの壁に取り付けられた巨大スクリーンで試合を観戦できるようになっています。丘には愛称がついていて、ちょうどスクリーンがつけられた頃に活躍した英国人選手ティム・ヘンマンにちなみ「ヘンマン・ヒル」と呼ばれています。しかし、ウィンブルドンでの70年以上ぶりの英国人チャンピオンを目指すアンディ・マレーにちなんで「マレー・マウント」に改名しよう」という動きも出て来ています。
ヘンマン・ヒルからの眺望です
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天気の良い日にはロンドン市内が一望できます
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ウインブルドンのロゴが掲げられています
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こんな刈り込みもありました
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メンバーしか入れないクラブハウスへ
いよいよクラブハウスに入ります
ヘンマン・ヒルに登った後は、敷地の裏側に回って、クラブハウス「ミレニアム・ビルディング」へと向かいます。選手のロッカールームやレストランがある建物で、大会中はかつての名選手の姿もちらほら…。優勝選手の名額や、古いポスターも貼られていて、建物は新しいものの、ウィンブルドンの歴史を存分に感じさせてくれます。
このあと、選手がゲーム終了後に会見を行うプレス・インタビュー・ルームに案内されます。記者になったつもりで席に座るのもよし、選手になったつもりでステージに上がるもよし。せっかくですからここで記念写真を撮っておきましょう。
センター・コートへの見学はかなわず!
選手の会見場に入ることができました!
ナビがもっとも楽しみにしていたのは、2009年に屋根が取り付けられた「センター・コート」への入場。ところが、都合によりナビが訪れた日は「1番コート」のみの見学だけと案内され、ちょっとがっかり。でも、その代わりに各テレビ局が中継に使うスタジオの見学となりました。ガイドさんから「日本のみなさんはNHKの中継などでこの場所はご存知ですね?」と声をかけられたその場所は、たしかに現地からの中継映像で見た記憶がある丸テーブルのスタジオでした。スタジオの外には、コートの美しい緑色が映え、なかなかいい感じです。
中継スタジオの横には、各局の調整室などがずらりと並んでいます。BBCはさすがに巨大なスペースを持っているほか、NHKやWOWOWと書かれた名前が貼られているドアを見て、改めて親近感を覚えました。
ついに1番コートのスタンドへ
見事な芝生に目を奪われました
センター・コートへの入場ができなくても、ツアーでは1番コートへ案内してくれます。スタンドに入ってみて、眼下に広がる美しい芝生を見て、ついにここに来られたか、とうれしくなりました。野球やサッカー場と違い、テニスコートは狭いので、選手が間近に見られるのはすてきだなあ、と改めて思いました。いつの日かホンモノの試合を見てみたいものです。
実は19ものコートが…
こんなコートもあります
ウィンブルドンの敷地内には、センター・コートや1番コートのほか、全部で19ものコートがあります。観客用のスタンドを持つコートもいくつかありますが、中には学校や公園に併設された普通のテニスコートのように、観客がサイドラインのちょっと手前で立ったまま見るというところもあります。大会期間中の入場券は、センター・コートなど、決められたコートに入るためのチケットも売り出されますが、それとは別に「敷地に入るだけのチケット」というものもあります。これで場内に入った人びとは「ヘンマン・ヒル」や割と規模の小さいコートで試合を楽しみます。
コートのつくりは一定ではありません
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試合のときは「敷地に入るチケット」で自由に出入りできるコートもたくさんあります
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公式グッズも忘れずにゲット!
せっかくここまで来たなら、やはりウィンブルドンの公式グッズを手に入れましょう。最も人気の商品は選手が試合中に使う「巨大なタオル」です。毎年、色使いが変わるというこのタオル、ふつうのバスタオルより大きくてかさばるのですが…。ほかにも、大会公式ボールやバッグ、ポロシャツなど、テニスファンなら欲しくなるものばかりです。
一度は本番の大会を見たいと改めて心に誓ったナビ。果たしてその夢はかなうでしょうか…。以上、ロンドンナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-02-15