ロンドンから行く、夏の日帰りトリップー「セブンシスターズ」への旅

ロンドンから行く、気軽な夏旅。セブンシスターズへの日帰りトリップをご紹介します!

こんにちは、ロンドンナビです。
ロンドンから公共交通機関を使って、日帰りできる夏旅をご紹介します。ナビは、イングランド南海岸のセブンシスターズ(Sevensisters)に出かけてみました。

起点はヴィクトリア駅

南海岸へはヴィクトリア駅から電車で向かいます。セブンシスターズへはブライトンからバスで行くのが便利です。
ヴィクトリアからブライトンまでは約1時間で行けます。

ブライトンでバスに乗り継ぎ!

ブライトンの駅は、19世紀に出来た由緒のあるもの。バスは駅前または市内のバスターミナルから乗り、セブンシスターズまで約70分です。
切符はこのエリアのバスが乗り放題の1日乗車券がありますから、それを買いましょう。バス停付近のコンビニで買えますよ。
現地にはカフェがありますが、公園内には売店はありませんから、おやつやペットボトルの水はブライトンで買っておきましょう。

バスからの風景は壮観!

ブライトンを出たバスは、海水浴場にもなるビーチ沿いの道をひたすら東へと向かいます。天候次第ですが、二階建てバスの上階からドーバー海峡の美しい風景が30分近く楽しめますよ。海水浴場は100年以上前に開発された歴史あるもの。夏場には多くの観光客で賑わいます。
やがてバスはニューヘイブン(New Haven)の街へと差し掛かります。ここは小さな街ですが、フランス行きのフェリーが出る港があります。
その後、バスはシーフォード(Seaford)という街を抜け、さらに10分ほどでセブンシスターズに着きます。

バスから降りたら、ビジターセンターへ!

バスを降りると周りには草原が広がっています。海にそそり立つ岩壁を見に来たのに、海そのものはバス停からはほとんど見えません。
さて、セブンシスターズの岩壁に向かう前に、ビジターセンターに寄ってみましょう。
石造りのがっちりした建物が使われているビジターセンターには、セブンシスターズの地形の模型や、歩くコースの案内が掲示されています。ここで地図をも入手しましょう。また、きょうの天気予報や注意事項を聞くこともできます。
特に確認しておきたいのは、「その日の満潮や干潮は何時か」ということ。満潮時には岩壁の真下まで潮が満ちます。逆に干潮時には波打ち際がかなり先の方に下がるため、岩壁をより遠くの方から眺めることができます。
ビジターセンターには、公園内で今日見ることができる鳥や花の情報が黒板に手書きで書かれていました。また、カフェも併設されています。
公園内にはトイレはありませんから、必ず立ち寄っておきましょう。

さあ、公園に入ります!

さて、岩壁のある公園に入ってみましょう。公園は「セブンシスターズ・カントリーパーク Sevensisters Country Park」と名付けられています。自然のままの地形や草原が残されており、海岸には建物や看板、柵すらもありません。
さて、公園を歩き始める前に、「岩壁の上に行くのか」それとも「岩壁を下から眺めるのか」を考えましょう。どちらも目的地まで入口から歩いて約45分ほどです。欲張って両方に行こうとすると、岩壁の上から海岸線まで30分以上歩かねばなりません。

ナビは波打ち際に向かいます

ナビは、草原を抜けて波打ち際に向かうルート「パークトレイル Park Trail」を歩いてみることにしました。
本格的なトレッキングの装備をした人たちいるかと思えば、ヒールの高い靴を履いた観光客、乳母車でやってくる家族連れ、犬連れで散歩する人などスタイルはいろいろです。

トレイルの脇には羊たちも

入口から海に向かって伸びるトレイル(遊歩道)のすぐ脇には、羊が放牧されています。羊や馬が逃げないように設けられている木の柵を開けては閉めてを繰り返し、フットパス(foot pass)をどんどん進みます。
草原の中の水辺に、電流が流れる鉄線で囲われている場所がありました。鳥が巣を作っているようです。ヒナたちが無事に巣立つまで、立ち入り禁止ですね。羊の鳴き声がすぐそこに聞こえます。のんびりと草を食んでいます。群れにかなり近づくこともできますよ。

いよいよ海岸まであとわずか


潮のかおりが強くなって来ました。海が近づいてきたことがわかります。公園の入口から40分くらい歩くとトレイルがとぎれ、海岸へと出ます。
海岸は砂浜ではなく、結構大きな石がゴロゴロとしていて、まるで川原のよう。歩きにくいですが、もう少しがんばりましょう。
ナビが歩いた日は晴れでしたが、風が強く、海は大荒れ。波打ち際の泡が時々風で運ばれています。

壁が見えました。絶景です!

歩きにくい石の海岸を進むと、左側にセブンシスターズの威容が見えてきました。思ったよりはるかに幅も高さも大きく見えます。ドーバーの白壁は何度も見たことがありましたが、迫力が全く違います。いやー、「ドラマチック」です!
より眺めの良い角度から見ようとすると、公園の敷地外に隣接するパブから見るのが良いらしいです。ただ、ナビがここを訪れたのはたまたま干潮の直後。波打ち際が沖の方に引いていたので、岩壁を真横ではなく、より正面に近い方向から眺めることができました。
「イギリスの良さを知るには、フットパスを歩くこと」と言う人がいます。岩壁だけでなく、海や草原、牧場があるセブンシスターズに行けば、イギリスの人々が自然を愛する気持ちを強く感じられることでしょう。
ロンドンから気軽に出かけられるセブンシスターズ。早起きして出かければ、夕方にはロンドンに戻れます。もし「近隣の観光地にも立ち寄りたい」という人は、シーフォードから電車で15分ほどにある「ルイス(Lewes)」や、イーストボーンの北方にある「ライ(Rye)」などがおすすめです。どちらか1カ所に立ち寄るプランでも日帰りで十分回れます。

都会では味わえない、自然いっぱいのイングランドを楽しむ日帰り旅、いかがでしたか? 夏旅のアイデアの一つとして加えてもらえたら嬉しいです。以上、ロンドンナビでした。
関連タグ:セブンシスターズ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-07-31

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