自転車レース「ツアー・オブ・ブリテン」を見てきました!

ロンドンの東郊外で行われた自転車ロードレース「ツアー・オブ・ブリテン」最終戦を見に行ってきました。

レース開始をのんびりと待つ人たち

レース開始をのんびりと待つ人たち

会場に設置されたレース放映用の大画面

会場に設置されたレース放映用の大画面

こんにちは!ロンドンナビです。今日は、ロンドンの東郊外で行われた自転車ロードレース「ツアー・オブ・ブリテン」最終戦に行ってきました。自転車ロードレースという競技は日本ではあまりなじみがありませんが、欧州では、100年以上続いている「ツール・ド・フランス」をはじめ、「ジロ・デ・イタリア」、「ブエルタ・エスパーニャ(スペイン)」などの3大大会を筆頭に数多くのレースが春から秋にかけて開催されています。ここ英国でも、2004年から毎年「ツアー・オブ・ブリテン」というレースが行われているんですよ。今回の大会にはプロチーム4つを含む全17チーム、102人が参加しています。今日ナビは、このレースの最終戦となる「第8ステージ」を見てきました。総合優勝はいったい誰になるのか?楽しみですね。

コースはオリンピック会場近くに設営

ロイヤル・ヴィクトリアがスタート&ゴールとなった

ロイヤル・ヴィクトリアがスタート&ゴールとなった

今日のレースコースは、ロンドン東部のニューハムという地区に設置された、1周が12kmの周回を全部で8周する、96kmの平たんコース。例年このレースは国会議事堂(ビックベン)の真下からテムズ川の北岸沿いにロンドン塔の北側までのルートを周回していたのですが、今回は2012年ロンドンオリンピックのメインスタジアムがニューハム地区に建設中なのにちなみ、コース設定が変わりました。オリンピック種目にはもちろん自転車ロードレースが含まれています。

DLRに乗って会場へ

スタート地点の真横を走るDLR

スタート地点の真横を走るDLR

今回のスタート地点はロンドン東部のロイヤル・ビクトリアという場所に作られました。市内からは無人交通システム・DLRで現地へと向かいます。周辺には欧州最大級の国際展示場「エクセル」や、欧州への主要都市への飛行機が飛んでいるロンドン・シティ空港などがあります。
スタート前、気軽にサインに応じる選手

スタート前、気軽にサインに応じる選手

会場にはこんな体験コーナーがあった

会場にはこんな体験コーナーがあった

子ども向けにこんなお楽しみも

子ども向けにこんなお楽しみも

スタッフや選手たちが移動に使うチームカー

スタッフや選手たちが移動に使うチームカー

大会関連のグッズを売るショップ

大会関連のグッズを売るショップ

大画面でレースを追う人も

大画面でレースを追う人も

リーダージャージを着て走る名誉

インタビューを受ける「リーダージャージ」のアルバジーニ選手

インタビューを受ける「リーダージャージ」のアルバジーニ選手

会場に着くと、ちょうど出場選手たちがポディウム(舞台)に上がって、レース出場登録のサインをしているところです。第7ステージを終えてトップにいる、チームHTC所属のスイス人、アルバジー二選手は「リーダージャージが守れるか?!」というインタビューを受けてます。
イエロージャージのレプリカを着る男の子

イエロージャージのレプリカを着る男の子

リーダージャージについて簡単に説明しましょう。
ロードレースは1日で優勝が決まるワンディ・レースとは違い、選手は設定されたコースを何日間か走り続けます。その日のレースのトップは「ステージ優勝」として表彰されます。それとは別に毎日の記録を積み重ねて一番タイムの良い選手を「総合トップ」といいますが、このトップである証として、翌日のレースに着用するのがリーダージャージです。たとえばツール・ド・フランスでは、黄色のジャージを「マイヨ・ジョーヌ」というようにさまざまな呼び方をされていますが、ブリテンでも黄色の「イエロージャージ」を着用します。選手はこのジャージを着てレースに走るのが最も名誉のあることとされています。最終日である今日の戦いでこのジャージを守ることはつまりこの大会で「総合優勝する」ということになりますね。

目の前を選手が走る大迫力

大迫力!コーナーでは選手にぶつかりそう

大迫力!コーナーでは選手にぶつかりそう

ポディウムの真上に、レースのライブを流す大画面が設置されていますが、ここから少し離れたスタート地点に行ってみましょう。並んでます、各チームの選手たち。中継のアナウンスも観客を盛り上げています。

いよいよスタートです。自転車ロードレースは個人の力も必要ですが、チーム戦略も大きな比重を占めます。エースがいてそのエースを勝たせるためのアシストがいて、作戦や戦略があります。チームカーに乗った監督から各選手に無線で指示がとんだり、集団で走っている選手の間で様々な駆け引きが行われます。
最終ステージがいよいよ始まった!

最終ステージがいよいよ始まった!

集団で目の前を選手たちが走り抜ける

集団で目の前を選手たちが走り抜ける

ゴールをめざしてひたすら走る選手たち

ゴールをめざしてひたすら走る選手たち

目の前を選手が通り過ぎていく時はすごい迫力とスピードですよ。プロの選手は最高速度が時速60kmを超えます。スタート地点からゴール地点に向かって走るコース設定の場合は、選手を見送ったらあとは大画面で中継を見るしかないのですが、今日は周回コースなので何度も選手が目の前を走ってくれます。その度に観客は拍手をしたり、最前列の人は柵になっているフェンスを叩いたりして大きな歓声があがります。

いよいよゴールへ!

レース終盤にはスピードも上がる

レース終盤にはスピードも上がる

鐘が鳴らされ、いよいよ最後の1周に突入! これまで大きくリードしている選手はいません。このまま集団でゴールをめざすようですね。ゴールラインの真横で見ていたナビ、最後の瞬間を今か今かと待ち構えます。やがて集団がゴールへ向かってきました。最後のゴール前のスプリント争いで優勝が決まるようです。
見事、グライベル選手がステージ優勝!

見事、グライベル選手がステージ優勝!

数mの僅差でこの日優勝したのはチームHTC所属のドイツ人、グライベル選手。8回のステージのうち、3回も優勝。その実力のほどはトップレベルです。
最後までがんばった選手に惜しみない拍手が

最後までがんばった選手に惜しみない拍手が

次々と選手たちがゴールへ

次々と選手たちがゴールへ

表彰式ではシャンペンファイトも

イエロージャージに袖を通す、感動の瞬間

イエロージャージに袖を通す、感動の瞬間

表彰式は選手が出場登録を行ったポディウムで行われました。ゴール付近で観戦していた人々はポディウム前へと移動します。ステージ優勝者の表彰のあと、いよいよ8日間のレースでの総合優勝者の登場です。今回は第3ステージで優勝してから最終ステージまでイエロージャージを見事守りとおしたアルバジー二選手が総合優勝しました。大きなカップの授与に引き続き、シャンペンファイトもあったりと、観客とともに大いに盛り上がりました。
シャンパンファイト!!うれしそう

シャンパンファイト!!うれしそう

8日間のレースが終わった

8日間のレースが終わった


2時間近くになるレースでしたが、ナビはとても楽しめました。来年は英国の地方を走るステージにも出かけてみようかな。みなさんも機会があれば自転車ロードレースをぜひ1度、生で見てください。以上、ロンドン・ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-10-08

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