世紀のロイヤルウエディング見物ルポ

4月29日、ウィリアム王子とケイトさんの結婚式「ロイヤルウエディング」。数十万の人とともにパレードを楽しみました。

パレードのルートとなった通り「ザ・マル」

パレードのルートとなった通り「ザ・マル」

こんにちは!ロンドンナビです。4月29日、ロンドンは待ちに待ったロイヤルウエディングで沸き立ちました。沿道でパレードを一目見ようとナビも出かけてきました。昨年の秋、ウィリアム王子とケイトさんの結婚が発表されてからあっという間に半年。この日は英国民が、世界中が注目する結婚式です。

午前5時のバスで出発!

早朝から、パレードを見るための人々が大勢集まってきます

早朝から、パレードを見るための人々が大勢集まってきます

当日の気になるお天気は残念ながら曇り、風も冷たく肌寒い朝。少しでも早く現場に行きたくて、ナビも朝一番のバスでトラファルガー広場を目指します。最も早い観衆が式場となるウエストミンスター寺院の前に現れたのはなんと結婚式の3日前!さらに前日にはパレード沿道のあちこちに泊まり込みで場所を確保する人々のテントが並ぶようになりました。国民の王室への関心は薄くなるつつあると言われていますが、まだまだ根強いファンがいるようですね。

大画面が設置された広場

広場に設置された大画面<br>ライブ中継が始まるのははまだまだ先…

広場に設置された大画面
ライブ中継が始まるのははまだまだ先…

バスも通常通りの運行というわけには行かず、広場のかなり手前で運転は打ち切り、無条件で降ろされてしまいました。市内中心部は、大きな交通規制が行われているようです。大勢の人がバッキンガム宮殿に向かって歩いて行きますよ。ナビもとりあえず広場に向かって歩きます。さまざまなイベントのライブ中継が行われるトラファルガー広場も、この日は大画面が3方向に向けて設置されています。
6時前から大勢の人が階段に座っています

6時前から大勢の人が階段に座っています

時間はまだ朝の6時前、階段の上には早くも映像を待つたくさんの人たちが座っています。式の開始まで5時間もあるんですよ。広場周辺もいつもの休日とはすっかり様子が違います。ユニオンジャック(英国国旗)をモチーフにした旗が配られたり、お店には赤、青、白のユニオンジャックカラーの風船が飾り付けられたりしています。
ザ・マルへの入口、続々と人々が吸い込まれて行きます

ザ・マルへの入口、続々と人々が吸い込まれて行きます

バッキンガム宮殿をめざすか、それとも…

バッキンガム宮殿をめざすか、それとも…

どこで待つのがベスト?

沿道には、泊まり込みで待った人々のテントがたくさん…

沿道には、泊まり込みで待った人々のテントがたくさん…

パレードを沿道のどこで見るのがいいのか?は悩むところ。パレードのルートや時間はすでに発表されているし、できれば2人が乗った馬車をこの目で見たい、そう思って出かけて来たのですが、そんなふうに考えているのはナビだけではないわけで・・・まだ朝6時だというのに沿道となる宮殿前の目抜き通り「ザ・マル」の両側は観衆でいっぱい。精一杯張り切って出かけてきたのですが、最前列はもう無理ですね。あ、あそこ・・・なんとなく人垣が薄い個所発見!ホースガースからザ・マルに向かってくるパレードの様子も見えそうですし、なかなかよさそうです。持参した敷物を広げて待つことにしましょう。すぐそばにはBBCのラジオ中継のブースが建てられています。ザ・マルを俯瞰する映像を撮るためでしょうか、 近くにはテレビカメラが載せたクレーン車も2台止まっています。

まだまだ先は長い…

中継スタッフと出演の打ち合わせをする観衆

中継スタッフと出演の打ち合わせをする観衆

7時過ぎ、ラジオ局の人がマイクを持って観衆へのインタビューを始めました。アナウンサーがウィリアムという名前の人を探しています。クレーン車がぐんぐん持ち上がってテレビカメラのテストも始まりました。
沿道に集まるおびただしい数の人々…

沿道に集まるおびただしい数の人々…

新聞に書かれたこの日のスケジュール表によると、ナビの前を最初に通るのは、住居のクラレンスハウスからウエストミンスター寺院に向かうウィリアム王子と付き添い役の弟・ハリー王子の乗ったベントレー、時間は10時10分過ぎ。やれやれ、まだまだ先は長いです。
中継スタッフの動きも慌ただしくなってきました

中継スタッフの動きも慌ただしくなってきました

「これからあと3時間、どうしよう?」と、ため息をついていたナビですが、テントを広げて泊まり込んでいた人が、そのテントを片付け始めました。すかさず、片付けの手伝いをし、通りにより近いところへと前進できたナビ。これはかなりよいポジションをゲットです。一晩ここで過ごした人たちとほぼ並んで見ることが出来る場所です。いやいや、うれしい。

衛兵が余興の音楽を演奏

衛兵交替でおなじみの楽団が登場です!

衛兵交替でおなじみの楽団が登場です!

8時過ぎ。ナビの後ろにもどんどん人が集まってきました。もうどのくらい集まっているのかわからないくらい。見物場所から離れて、目と鼻の先にある仮設トイレに行くにも人々にもまれて数十分かかるほど。トイレのそばで日本人の親子が「飛び上がれば一瞬見えるよね!?」と言った日本語が耳に入ってきました。

そして9時前。ザ・マルへの入口が封鎖されたようです。観衆がザ・マルに来ても、もう入りきれないからでしょう。
バルコニーから「高見の見物」をする淑女の方々

バルコニーから「高見の見物」をする淑女の方々

やがて、近くから生演奏の音楽が聞こえてきました。バッキンガム宮殿の方から衛兵たちが音楽を奏でながら行進してきたのです!おなじみの曲が次々と流れます。結局、1時間以上にわたって10曲ほど演奏、式に向かう隊列が来る時間まで飽きずに待つことが出来ました。お天気も時々薄日がさすようになりました。今日だけは、雨はカンベンですよね。

目の前を次々と王室メンバーが通過

王子の車があっという間に通り過ぎて行きました

王子の車があっという間に通り過ぎて行きました

隣いにいた女の子がいつの間にか最前列で柵によじ 登るようにしてユニオンジャックの旗を振っています。そして、向かい側の群衆から歓声があがったかと思うと、赤い軍服姿のウィリアム王子を乗せた車が目の前を通って行きました。あっという間。「車、速すぎる!」と不満の声が聞こえます。王室の人々や各国の来賓が次々と車で寺院に向かいます。エリザベス女王を乗せた車もやってきました。華やかな黄色の帽子がとてもきれいでしたよ。
王室関係者の車には王冠がついています

王室関係者の車には王冠がついています

車が通り過ぎるたびに大きな歓声があがります

車が通り過ぎるたびに大きな歓声があがります

ベールをかぶったケイトさんが登場!

今日の主役、花嫁のケイトさんもやって来ました

今日の主役、花嫁のケイトさんもやって来ました

ひときわ大きな歓声があがったその直後、ついに 花嫁のケイトさんを乗せた車が登場!白いベールをかぶった横顔がナビのところからもはっきり見えました。どんなドレスなんでしょうね。そしてどんなブーケを手に持っているのでしょう。ライブ中継が行われているトラファルガー広場はきっと大変な盛り上がりでしょう。

11時、結婚式が始まりました

結婚式にふさわしく?着飾ったこんな人たちもちらほら

結婚式にふさわしく?着飾ったこんな人たちもちらほら

11時、式が始まりました。ここでは式の中継を見ることが出来ません。それだけが残念です。でも、式の音声は沿道にも生中継されました。観衆は耳を傾けながら、やれやれという感じでサンドイッチを食べ始めたり、お菓子の袋を開けたりしています。近くにいた中継スタッフもお食事タイム、ナビのところにもどこからかスナックやお菓子が回ってきました。
パレード沿道を守る衛兵たちがかっこいい!

パレード沿道を守る衛兵たちがかっこいい!

式の最中は赤い軍服と黒い帽子の衛兵が隊列をつくって続々と現れ、ザ・マルの両側の道筋に整列し始めました。一定の間隔を開けて、はためくユニオンジャックの下に並ぶ衛兵たち、「これぞ大英帝国の伝統」といった素晴らしい風景が目の前に展開しています。王子の宣誓の後は大歓声があがり、国歌もみんなで大合唱でした。

お待ちかね、馬車が登場!

ついに2人を乗せた馬車がやってきました

ついに2人を乗せた馬車がやってきました

寺院での式が終わった数分後、ホースガース広場の方にキラキラした金色のものが見え始めました。騎馬隊の帽子です。なんてかっこいいのでしょう!

そしていよいよ、馬車に乗った2人が登場です。本物の王子様とお姫様、ですよ。
キャサリン妃が手を振っている!

キャサリン妃が手を振っている!

ケイトさん、いや、キャサリン妃が目の前で手を振ってくれました。輝くような笑顔までばっちり見えました。感動です。付き添い役の2人の後に続くのは小さなブラインドメイドたちが乗った馬車、女の子の髪飾りがとってもかわいいです。その後、屋根付き馬車に乗ったエリザベス女王が登場。主役の2人の時より歓声が大きく感じられたのはナビの気のせいでしょうか? さらに、チャールズ夫妻とキャサリン妃のご両親の乗った馬車が、ザ・マルを宮殿に向かって走って行きました。
エリザベス女王は屋根付きの馬車でパレード

エリザベス女王は屋根付きの馬車でパレード

女王陛下の帽子と衣装は鮮やかな黄色でした

女王陛下の帽子と衣装は鮮やかな黄色でした

ロイヤル・キスはテレビで確認

テレビに映し出されたロイヤル・キス

テレビに映し出されたロイヤル・キス

パレード後のお楽しみはバッキンガム宮殿のバルコニーにお出ましになる2人のロイヤル・キスでしょうか。出来ればこれも現場で見たいと思いましたが、宮殿の周りは道路まで埋め尽くす人、人、人です。ナビは、テレビが見られるパブに向かいました。一緒にパレードを見ていた周りの人たちと「お疲れさま」と挨拶をしてザ・マルを後に。まだ交通規制が続いている街中をなんとか抜け出して、大画面のあるパブに落ち着き、一休み。映像はつい先ほどの式の様子を流しつつ、バルコニーに王室ご一家が現れるのを待っていました。
バッキンガム宮殿の周りを埋め尽くす人々

バッキンガム宮殿の周りを埋め尽くす人々

今までナビがいた辺りからザ・マルをバッキンガム宮殿に向かって歩く人の姿も映ります。それにしてもいったい何十万の人が集まっているのでしょうね。壮観です。
バルコニーに現れた2人、キスは2回でした。結婚を祝って戦闘機が宮殿の上空を飛んで行く映像も映し出されます。
ナビも乾杯をしてお祝い!
長かった1日も終わろうとしています…

長かった1日も終わろうとしています…

長かったけれど、世紀の結婚式を充分に堪能した1日になりました!以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-06

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