6月のロンドン 【2012年】

6月は「ダイヤモンド・ジュビリー」の祝賀ムードで一色になるでしょう!

今月のメーンイベントは60周年関連行事です

今月のメーンイベントは60周年関連行事です


こんにちは、ロンドンナビです。
夏至を迎える6月は、太陽が出ている時間が最も長くなり、夜10時近くまでぼんやりと明るい時間が続きます。夕食が終わってもまだ明るくてびっくりするかもしれませんね。
さて、今年の6月のイベントはなんといっても「ダイヤモンド・ジュビリー」が目玉となります。エリザベス女王の即位60周年を記念するこの行事、 英国中で盛大に祝われます。オリンピック開催もいよいよ翌月に控え、お祭りムードが一気に高まることでしょう!
6月のイベント紹介は盛りだくさんです。最後までお付き合いくださいね。

<イベント&祝日>6月2-5日 ダイヤモンド・ジュビリー

エリザベス女王の即位60周年「ダイヤモンド・ジュビリー」を記念し、4日間の祝賀行事が行われます。エリザベス女王は、父であるジョージ6世(「英国王のスピーチ」の主役!)から1952年6月2日に王位を継承、今年で60年を迎えます。
行事の日程を以下に詳しく紹介します!

☆ 6月2日(土)エプソム競馬場(サリー州)

女王即位時の写真を使った切手も登場

女王即位時の写真を使った切手も登場

ダイヤモンド・ジュビリーの催しは、競馬好きの女王ならではのオープニング。郊外のエプソム競馬場でのダービー観戦からスタートします。さすがにVIP席に入るのはむずかしいですが、競馬場そのものには切符を買えば行かれますよ。

☆ 6月3日(日)ストリート・パーティー(各地)

さまざまなパーティ用グッズが売られています

さまざまなパーティ用グッズが売られています

イギリスでは昔から、町内会のような集まりがストリートでパーティーを行う習慣があります。今回はダイヤモンド・ジュビリーにちなんで国民みんなで即位60周年を祝おうとホーム・パーティーを行うことが呼び掛けられています。その名も「ビッグ・ジュビリー・ランチ」。全国様々な場所でストリート・パーティーが行われることでしょう。

☆ 6月3日(日)テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ページェント(テムズ川)

普段は静かなテムズ川ですが……

普段は静かなテムズ川ですが……

ありとあらゆる船がジュビリーを祝って、テムズ川を下ります(あまり大きな船は来ませんが)。当日参加予定の船は1000隻以上。この日のためにわざわざ船を作った人もいると言います。エリザベス女王をはじめとする王室メンバーの専用船も登場、当日は川岸でじっくり見てみたいものですね。
14:00から18:00に、ロンドン西南部のバタシー・ブリッジ(Battersea Bridge)からタワー・ブリッジ(Tower Bridge)までの区間で行われます。

☆ 6月4日(月)ダイヤモンド・ジュビリー記念コンサート(バッキンガム宮殿)

この広場も会場の一部になる予定です

この広場も会場の一部になる予定です

BBCが主催するジュビリー記念コンサートがバッキンガム宮殿で開かれます。参加する歌手は、ダイアナ元妃の追悼曲を歌ったエルトン・ジョンに、ビートルズの元メンバー・ポール・マッカートニーなど、英国を代表するミュージシャンが続々と登場予定です。
入場券は抽選ですでに割り当てが終了していますから、当日はテレビかラジオでライブを楽しみましょう。

☆ 6月4日(月)ダイヤモンド・ジュビリー・ビーコンズ

ジュビリーを祝って、英国や英連邦各国でかがり火「ビーコン」が焚かれます。英国では22:00から約30分間の予定。エリザベス女王もザ・マル近くにお出まし、自らかがり火に点灯するそうです。

☆ 6月5日(火)ダイヤモンド・ジュビリーの感謝祭

宮殿から大聖堂ではお車で移動

宮殿から大聖堂ではお車で移動

エリザベス女王夫妻がセント・ポール大聖堂で感謝の祈りを捧げます。
当日は10:15にバッキンガム宮殿を車で出発、大聖堂へと向かいます。この時、チャールズ皇太子夫妻、ケンブリッジ公夫妻(ウイリアム王子とケイトさん!)をはじめ、王室のメンバーが同行します。
セント・ポール大聖堂での礼拝後、11:30に金融街シティーにあるマンション・ハウスで行なわれるレセプションに参加されます。
12:30にはマンション・ハウスから女王夫妻がウェストミンスターに移動、昼食会に臨みます。
宮殿へは馬車で戻られます

宮殿へは馬車で戻られます

14:20には、ウェストミンスターを出発、バッキンガム宮殿まで20分かけて馬車で移動されます。女王夫妻がバッキンガム宮殿に到着後、60発の祝砲が撃たれます。
15:30ごろ、女王ほか王室メンバーが宮殿のバルコニーにお出まし。空軍機による儀礼飛行(フライパースト)が行われ、近衛兵が祝砲を鳴らします。

<イベント>6月9日-7月1日 サッカー欧州選手権(ユーロ2012)

今年は4年に一度開催される「サッカー欧州選手権」がウクライナとポーランドで行われます。「ロンドンとは直接関係なさそう?」なイベントに見えますが、欧州の人々にとってはワールドカップと並ぶ重要な大会です。イングランドの試合が行われる日には、街中のパブが大賑わいとなることでしょう。
ユーロには五輪と違い、年齢制限のないフル代表が参戦します。
■イングランドの試合日(予選リーグのみ)
・ 6/11 17:00 対フランス
・ 6/15 19:45 対スウェーデン
・ 6/19 19:45 対ウクライナ
イングランドチームの活躍に期待!

イングランドチームの活躍に期待!

スタンドの興奮がロンドンに届きそうです

スタンドの興奮がロンドンに届きそうです

<イベント> 6月9-10日 オープンガーデンスクエアウィークエンド

ロンドン各地の主要な庭園や公園計212カ所が開放されるイベントです。普段は一般向けに見せていないスポットもこの機会に見ることができるそうです。2日間通しの専用チケット(1枚買うと、すべてのスポットに入れます)を買って、あちこちのお庭を回ってみましょう。ちょうどバラが盛りの頃、見事な花で彩られたイングリッシュガーデンをこの機会に巡ってみませんか?

<イベント> 6月16日 トルーピング・オブ・ザ・カラー

写真はケイトさん結婚式のもの

写真はケイトさん結婚式のもの

毎年6月には、エリザベス女王の誕生日を祝うパレード「トルーピング・オブ・ザ・カラー(Trooping The Colour)」が行われます。日本語では、「軍旗敬礼式」と訳されます。女王の本当の誕生日は4月21日なのですが、1805年以来、君主の「公式の」 誕生日は、6月の第2土曜日に行われるこのイベントで祝われることになっています。
毎年、5つある近衛歩兵連隊の 1つが交代でこの敬礼式に連隊旗を掲揚します。
トルーピング・オブ・ザ・カラーは、女王が騎馬儀仗隊にエスコートされてバッキンガム宮殿を出る時から始まります。女王は馬車に乗り、「ザ・マル」を通って、ホースガーズ・パレードに行き、ここで500人の近衛兵を閲兵します。
■トルーピング・オブ・ザ・カラー Trooping The Colour
日時:6月16日(土)10:00ごろから
場所:ホースガーズ・パレード
※会場への入場はチケット保持者のみ(分配は終了)。一般見学者はザ・マルまたはセントジェームスパークから見ることになります。

<イベント> 6月21-30日 グリニッジ・ドックランズ・インターナショナル・フェスティバル

昨年のグランドフィナーレイベント

昨年のグランドフィナーレイベント

世界遺産にもなっているグリニッジパークからテムズ川にかけての一帯と、金融街カナリーワーフで行なわれるお祭りです。例年、街頭で様々な前衛的なダンスやお芝居で人々を楽しませてくれますが、今年は特に五輪の関連行事「ロンドン2012フェスティバル」の一環として行なわれ、PRにも熱が入っています。
催しものの詳細はイベントの案内サイトで。ほとんどのプログラムは無料で楽しめますよ。
■グリニッジ・ドックランズ・インターナショナル・フェスティバル Greenwich+Docklands International Festival
日時:6月21日(水)-30日(土)
場所:グリニッジ公園とその周辺、カナリーワーフ一帯

<イベント> 6月25日-7月5日 ウィンブルドンテニス

今年も熱戦が繰り広げられることでしょう

今年も熱戦が繰り広げられることでしょう

世界4大大会の1つ、ウィンブルドンがやって来ます。直後に五輪のテニス競技がウィンブルドンで開かれることが決まっているからなのか、今年はいろいろなイベントの影に隠れてしまいそうですが……。当日券を求める人々の列が前日からできることでしょう。
■ウィンブルドン選手権  The Championships, Wimbledon
日時:6月25日(月)−7月8日(日)
場所:ウィンブルドンのテニスコート(正式名称:All England Lawn Tennis Club)

<イベント> 開催中 五輪聖火リレー

リレーは6月17日に始まりました <br>(BBCの映像より)

リレーは6月17日に始まりました 
(BBCの映像より)

一足先に、五輪気分を味わってみませんか?
オリンピックの聖火リレーが、5月17日にスタート。70日間をかけ、イギリス中を回っています。聖火が回ってくる街では文字通り「街を上げての大騒ぎ」。
ロンドンそのものに聖火が回ってくるのは7月21日ですが、英国内の地方都市で6月中に見ることができますよ。

今月のナビのおすすめ

O2に登れるとは……びっくりです!

O2に登れるとは……びっくりです!

テムズ川の南岸、五輪の競技会場にもなっている「ザ・O2(ノースグリニッジアリーナ)」の屋根に登れます!
一般向けに開放されるのは6月21日から、地上から53メートルにある展望台までインストラクターと共に登ります。
展望台からは、ロンドン東部の金融街・カナリーワーフはもとより、オリンピックのメーン会場、世界遺産のグリニッジなどが一望できるでしょう。もっとも上に登ったら怖くて周りの風景など楽しんでいられないかもしれませんが。
■アップ・アット・ザ・O2 Up at the O2
6月21日(木)から開始、毎日10:00-20:00(6−9月)、10:00-20:00(10−3月)
入場料:22ポンド

6月の気候は?

メトロポリタン線に登場した冷房車

メトロポリタン線に登場した冷房車

梅雨のないロンドンでは、6月はもっとも過ごしやすい月のひとつかもしれません。最高温度は25度くらいですが、30度近くまで上がる日も。ただ、朝晩は意外と冷えます。日が長いですが、朝晩の気温は高くありません。
地下鉄は冷房がないため、暑い日に乗るとかなり辛いかもしれません。交通局では「かならずペットボトルの水を持って乗るよう」呼びかけています。(ついに冷房車がメトロポリタン線に登場しましたが…)

治安対策にはミサイルまで登場!

治安対策にはミサイルまで登場!

6月から9月にかけてのロンドンは「一生に一度」のイベントが目白押し。地元の人々も「浮かれ気分」で過ごすことでしょう。
ただ、混乱に紛れて悪事を働こうとする人々もあちこちからロンドンに集まってきています。テロ防止も含め、治安当局は最善の措置を取ると言っていますが、まずは自分の身は自分で守るよう心がけてください。
皆さんのロンドン滞在が楽しいものになるよう祈っています!
以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-05-30

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