テムズ川を通勤用フェリーで観光してきました!

通勤用フェリーでテムズ川を満喫。ビックベンやロンドンアイの川からの眺めは格別です!

船上からビックベンの絶景も楽しめる

船上からビックベンの絶景も楽しめる

こんにちは、ロンドンナビです。今日はテムズ川を通勤用の高速フェリーに乗って、世界遺産のグリニッジまで下ってみました。わずか5ポンドちょっとで、川の両岸の景色を満喫できるフェリーでのミニトリップ。午後のひとときに是非お試しあれ。
エンバークメント埠頭の乗り場

エンバークメント埠頭の乗り場

高速船の乗り場にはこのマークが掲げられている

高速船の乗り場にはこのマークが掲げられている

船はグリニッジまで約1時間

高速フェリーはエンバークメントを起点に、ミレニアムブリッジ、ロンドンブリッジ、タワーブリッジをくぐり、新金融街カナリーワーフの高層ビル群の横を抜け、グリニッジまで約1時間ちょっとで行きます。船はさらにコンサートなどが開かれる「O2ドーム」を経て、さらに下流のウーリッジ・アーセナルまで行きます。

船はおよそ300人ほどが乗れ、朝の通勤時間には都心へと向かう人々で満席になるそう。運賃は地下鉄の2倍以上ですが、まるで飛行機のようなシートに座って、挽きたてのコーヒーも飲める「優雅な通勤」は、川沿いに住んでいる人ならではの特権なのかもしれません。

エンバークメント駅前の埠頭から出発!

船から眺めたロンドンアイ。近すぎて、フレームに収まらない!

船から眺めたロンドンアイ。近すぎて、フレームに収まらない!

一応時刻表もあるのですが、電車のような定時運行は難しいらしく、15分くらいは平気で遅延します。ナビが乗った日も15分ほど遅延したのですが、エンバークメント埠頭で乗客を拾ってから、一度上流のロンドンアイ埠頭まで行き、Uターンしてグリニッジへと向かいました。おかげでロンドンアイをカメラに入りきらないほどの間近で眺められた上、ビックベン(国会議事堂)の雄姿も船上から眺められたのが幸運でした。

クルーズに乗るとき地図があると、両岸にある建物が何かとか、次はどの橋をくぐるとかがわかって、より楽しめます。

ミレニアムブリッジをくぐる

ミレニアム・ブリッジと聖ポール大聖堂

ミレニアム・ブリッジと聖ポール大聖堂

ブラックフライヤー橋をくぐると、左手に大きなドームを持つ教会が見えてきます。金融街シティにあるセントポール大聖堂です。街中を歩いていると周りのビルにさえぎられ、その偉容は間近まで行かないと見ることができませんが、意外なことに船からはばっちりとドーム型の屋根が見られます。この聖堂からテムズ川に向かって、歩行者用の吊り橋「ミレニアムブリッジ」がかけられています。橋とともに大聖堂を入れてパチリ!船ならではのアングルでユニークな写真が撮れることでしょう。また、聖堂の対岸(右側)に美術館のテートモダン(Tate Modern)が見えてきます。川から見るとこの建物が昔は発電所だったことも良くわかりますよ。
やがて船はロンドンブリッジへとさしかかります。左側には金融街のシティが見えてきます。

いよいよタワーブリッジへ

真下から眺めたタワーブリッジ

真下から眺めたタワーブリッジ

このクルーズで一番の名所はなんといってもタワーブリッジでしょう。陸上から見てもその姿は印象的ですが、川面から見上げた迫力はまた別格! 橋の手前にあるロンドン塔は世界遺産にも指定されています。タワーブリッジは時間帯によっては大きな船が通れるように橋の真ん中が開いていることもあります。
タワーブリッジを過ぎると突然風景が変わります。右岸には、1600年代に清教徒たちが新大陸(アメリカ)を目指した船「メイフラワー号」が出発したロザーハイト(Rotherhithe)の集落があります。

新金融街・カナリーワーフ

船の左前方にカナリーワーフのビル群が

船の左前方にカナリーワーフのビル群が

ロザーハイトを過ぎ、グリーンランド埠頭あたりまで来ると右手に突然未来感あふれるビル群が目に飛び込んできます。ここはカナリーワーフ(Canary Wharf)と呼ばれる新金融街。世界的な大銀行の本社ビルをはじめ、英国でも1、2の高さを誇るオフィスビルが建ち並んでいます。また、このあたりは、北岸から大きく半島のような土地が張り出しているドッグス島(Isle of Dogs)とよばれるエリア。船も大きく弧を描くように進みます。

目的地・グリニッジへ

右手の岸に2本の塔を持つ白い建物が見えて来たら、グリニッジまではあとわずか。天気の良い日なら、左手に新金融街のビル群、右手前方には世界遺産にもなっている歴史的建築がくっきりと見ることができるでしょう。

エンバークメントを出て約45分。船はグリニッジ埠頭へと到着です。本来なら船の上からその昔、紅茶の貿易でアジアと英国を行き来した帆船「カティサーク(Cutty Sark)」の勇姿が見えるのですが、2007年に作業中の失火で半焼してしまったのが残念でなりません。
グリニッジ到着の直前には、旧王立海軍学校の勇姿が望める

グリニッジ到着の直前には、旧王立海軍学校の勇姿が望める

桟橋から下流を眺める

桟橋から下流を眺める

グリニッジ埠頭の看板

グリニッジ埠頭の看板

船を降りたそこは世界遺産に指定されているエリア。旧王立海軍学校(Royal Naval College)をはじめ、国立海事博物館(National Maritime Museum)、そして「世界の真ん中」、経度0度線が通るグリニッジ天文台(Old Royal Observatory)など見どころは目白押しです。時間帯によってはグリニッジ・マーケット(Greenwich Market)で世界のグルメを楽しむこともできますよ。

市内中心部に戻るには

グリニッジからまた船に乗って市内に戻ることもできますが、電車やバスのほか、無人で走る新交通システム・DLR(ドックランズ・ライト・レイルウェイ=Docklands Light Railway)も利用できます。電車なら国鉄グリニッジ駅からロンドンブリッジやチャリングクロス方面に行けますし、DLRでカナリーワーフやバンク(Bank)に抜ける方法もあります。

遊覧船というとそれなりの金額を払って乗るものと相場が決まってますが、ロンドンの通勤客用高速船ならわずか数ポンドで両岸の風景を満喫できますよ。また、トラベルカード保持者は運賃の3分の1を、オイスターカード利用なら運賃の1割をそれぞれ割り引いてくれます。高速船のミニトリップに感動したナビ。こんどはもっと上流に行ってみようかなともくろんでいます。以上、ロンドンナビでした。
関連タグ:テムズ川

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-30

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