湖水地方へ格安日帰りの旅!

ロンドンからの旅行先として人気の「湖水地方」へ。100ポンド強で格安な日帰りプラン!

英国内の旅行先として人気の湖水地方<br>(ウインダミア湖の遊覧船)

英国内の旅行先として人気の湖水地方
(ウインダミア湖の遊覧船)

こんにちは、ロンドンナビです。ロンドンからの小旅行先として人気の高い「湖水地方」。湖水地方は、キャラクター商品も作られている「ピーターラビット」の故郷として日本でもよく知られています。でも、せっかく英国に来ても、ロンドンから遠いため「行きたくても行かれない」と断念する人も多いようです。そこで、「日帰り&公共交通を使って湖水地方の魅力に触れられる」プランを紹介したいと思います。

現地滞在は最大約7時間!

ポターさんの旧居「ヒルトップ」

ポターさんの旧居「ヒルトップ」

現地に滞在出来る時間は約7時間。これでも観光のメインとなるイングランド最大の湖ウィンダミア湖でのレイククルーズが楽しめるほか、ピーターラビットの作者ビアトリックス・ポターさん旧居の見学か、蒸気機関車(SL)が走る保存鉄道での汽車旅のどちらかに行くことが出来ます。また、交通費の総予算は100ポンド強。鉄道チケットは駅で出発当日に、だれでも安く簡単に買える列車です。
SL保存鉄道「ハバースウェイト鉄道」

SL保存鉄道「ハバースウェイト鉄道」

どちらのプランでもレイククルーズが楽しめます

どちらのプランでもレイククルーズが楽しめます

現地・湖水地方までのルート

まず、ロンドンから湖水地方めぐりの拠点となる駅、ウィンダミア(Windermere)までのルートを紹介しましょう。
(列車のダイヤは2011年6月現在)

※月〜金曜日
行き:ロンドン・ユーストン駅09:30発→(列車)→ウィンダミア駅12:47着 (途中、プレストンとオクセンホルムで乗り換え)
帰り:ウィンダミア駅20:00発→(列車)→ロンドン・ユーストン駅23:38着 (途中、オクセンホルムで乗り換え)

※土曜日
行き:ロンドン・ユーストン駅08:30発→(列車)→ウィンダミア駅11:39着 (途中、ランカスターで乗り換え)
帰り:ウィンダミア駅19:00発→(列車)→ロンドン・ユーストン駅22:44着 (途中、オクセンホルムで乗り換え)

切符はユーストン駅出発前に「オフピーク往復切符 Off-Peak Return」を購入します(ネット上でも購入出来ます)。
ロンドン・ユーストン駅から出発です!

ロンドン・ユーストン駅から出発です!

★ 「どうして9時半に出発?もっと早く出掛ければ良いのに?」と思われるかもしれません。これは鉄道の規定で、ロンドンを9時半以降に出発すると「オフピーク」といって極端に切符が安くなるからです。
(2011年夏現在、往復で約87ポンド)

★土曜日は全日「オフピーク」料金が適用されるため、多少早めに出発出来ます。なお、日曜は始発列車の時間が遅すぎて、日帰りは不可能です。
★列車の切符をネットの「前売り格安料金」で買うことも出来ます。以下のサイトを参照してください。
乗換駅のオクセンホルム。ここからウィンダミア方面へ

乗換駅のオクセンホルム。ここからウィンダミア方面へ

土曜日はランカスターで乗り換えます

土曜日はランカスターで乗り換えます

ウィンダミア駅に着いたら…

鉄道はここまで。この先はバスで目的地へ

鉄道はここまで。この先はバスで目的地へ

ボウネス行きのバスが来るまで、駅舎内にあるスーパー「ブースBooths」をチェック!欲しいモノがあったら帰りに買いましょう!(営業時間は21:00まで)

湖畔の街、ボウネスへ

ウインダミアとボウネスを結ぶバス

ウインダミアとボウネスを結ぶバス

ナビのおすすめプランの2つとも、まず、ウィンダミア駅から湖畔の街・ボウネス(Bowness)まで移動します。
ウィンダミア駅発13:06発→(バス)→ボウネス着13:16着

ウィンダミア湖畔・ボウネスでは…

ボウネスの街並み

ボウネスの街並み

ここに着いたら、昼食&ランチになるものを買い求めましょう。バス停の周辺(ウィンダミア寄り)は商店街になっていて、ランチスポットもたくさんありますよ。ランチが終わったら、周辺のショップをのぞくのも楽しいでしょう。

土曜日にこのエリアを訪れる人は、平日プランより1時間早く到着します。以下のプランを1時間ずつ前倒しにすることもできるし、あるいは買い物などに時間を費やしたあと、2つの行き先のどちらかに足を延ばしても良いでしょう。

プラン(1)レイククルーズ+ポターさんの旧居「ヒルトップ」への旅

ポターさんの旧居周辺です

ポターさんの旧居周辺です

ウィンダミア湖を横切って、ビアトリックス・ポターさん旧居を目指します。

20人程度の船で湖を横切ります

20人程度の船で湖を横切ります

★ボウネスから湖を渡ってヒルトップへ
ヒルトップはウィンダミア湖の対岸にあります。これからいよいよクルーズ体験!
ボウネス埠頭14:40発→(クルーズ)→フェリーハウス埠頭14:55着
フェリーハウス15:00着→(バス)→ヒルトップ15:07着

切符売り場でヒルトップへの「リターン(往復)チケット」といえば、船とバスが組み合わされたチケットを売ってくれます。
(2011年夏現在、往復約9ポンド)
対岸のフェリーハウスに到着

対岸のフェリーハウスに到着

バスでヒルトップに向かいます

バスでヒルトップに向かいます


チケット売り場は旧居から少し離れています

チケット売り場は旧居から少し離れています

ヒルトップの入場人数制限
自然保護団体ナショナル・トラストにより運営されているヒルトップ(=ポターさんの旧居)への入場には、制限人数が設けられています。午後3時過ぎに着くと、15:30または16:00の入場が手配されるはず。入場への待ち時間などを使って、旧居敷地内にあるショップも必見。ピーターラビット関連のさまざまなグッズが揃っています。
旧居に向かう小道です

旧居に向かう小道です

庭先にはうさぎの姿も!

庭先にはうさぎの姿も!


ボウネスへと船で戻ります

ボウネスへと船で戻ります

ヒルトップからボウネスに戻ります
ヒルトップの見学が終わったら、同じルートをボウネスへと戻ります。
ヒルトップ16:47着→(バス)→フェリーハウス16:55着
フェリーハウス埠頭17:00発→(クルーズ)→ボウネス埠頭17:15着

プラン(2)レイククルーズ+SL保存鉄道「ハバースウェイト鉄道」の旅

SL列車はレイクサイドから出発!

SL列車はレイクサイドから出発!

ウィンダミア湖の南半分をのんびりクルーズしたのち、本物のSLが引っ張る保存鉄道に乗るプランです。

船は意外と立派です

船は意外と立派です

ボウネスから湖をレイクサイドへ
保存鉄道はウィンダミア湖の南端の村、レイクサイドから出発します。ボウネスに着いたら、ランチをとったりして、14:55発レイクサイド行きクルーズ船の出発を待ちます。ボウネスのクルーズとSLの旅を組み合わせた切符は往復約15ポンド(2011年夏現在)です。
ボウネス14:55発→(クルーズ)→レイクサイド15:35着


出発を待つ列車

出発を待つ列車

レイクサイドからSL列車に乗車!
船を降りると、目の前に昔風の列車が止まっているのが目に入るでしょう。とりあえず、列車に乗り込みましょう。先頭につながれているSLは目的地のハバースウェイトで撮影できますよ。
レイクサイド15:45発→(SL列車)→ハバースウェイト16:03着
SLが後ろ向きなのが気になります…

SLが後ろ向きなのが気になります…

車窓には、湖から流れ出る川が見えます

車窓には、湖から流れ出る川が見えます


ハバースウェイト駅にて

ハバースウェイト駅にて

★SLを撮ったら、またレイクサイドへ
レイクサイドから乗って来た列車に再び乗車します。16:15発がなんと「終列車」です!今度はレイクサイドに向かって上り坂を上がります。SLの「苦しい息づかい」が聞こえてきますよ。列車を降りたら、引き続きボウネス行きの船に乗ります。
ハバースウェイト16:15発→(SL列車)→レイクサイド16:33着
レイクサイド16:50発→(クルーズ)→ボウネス17:30着
折り返しを待つ列車<br>(ハバースウェイト駅で)

折り返しを待つ列車
(ハバースウェイト駅で)

ちょっと大きめのSLもありました<br>(ハバースウェイト駅で)

ちょっと大きめのSLもありました
(ハバースウェイト駅で)

SLが坂を一生懸命登っています

SLが坂を一生懸命登っています

遊覧船でボウネスへと戻ります

遊覧船でボウネスへと戻ります

ボウネスに戻ったらお買い物!

湖畔からちょっと坂を上ったところにお店が並んでいます

湖畔からちょっと坂を上ったところにお店が並んでいます

ウィンダミア駅の列車出発は20時(土曜日は19時)。ボウネスに戻って来てから、夕食とショッピングのための時間はまだ充分あります。このタイミングで、早めのディナーやショッピングを楽しんでみてはいかが?また、ボウネスの湖畔から、ウィンダミア駅まではバスだと約10分ですが、ぼちぼち歩いても45分あれば到着します。レイクロード(途中でニューロードと名前が変わります)をずんずん登って行けばやがて右側に駅が見えてきます。
駅前にはこんな看板が立っています

駅前にはこんな看板が立っています

早めに駅に着いたら、行きにちょっとのぞいた駅舎内にあるスーパーで最後のお買い物を楽しむことも出来ます。
ロンドン方面への列車に乗り込みます!

ロンドン方面への列車に乗り込みます!

以上が、ナビが考えた「湖水地方日帰り旅」のための2つのプラン。乗り物に乗ってばかり、と思われるかもしれませんが、車窓やクルーズ船から見える風景こそが湖水地方ならではのものなのです。ショッピングや食事の時間も充分に取ったこの日帰りプラン。湖水地方を目指す時、ぜひ参考にしてくださいね。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-06-28

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