港町・サウサンプトンに行ってきました!

映画でも知られる沈没した豪華客船「タイタニック号」の母港、サウサンプトンに行って来ました!

こんにちは、ロンドンナビです。今日は、イングランド南部にある港町、サウサンプトンについてご紹介しましょう。正直なところ、日本人の間ではあまり知名度がないかもしれませんが、氷山にぶつかって沈没した豪華客船「タイタニック号」の母港と聞けば、なんとなく親しみが湧くかもしれませんね。
イギリスから外国に向かう人々はかつて、この町から船に乗って外国へと向かいました。あの「タイタニック号」は当時、世界最速の豪華客船として盛大に見送られたそう。飛行機の旅が一般的になったいま、サウサンプトンは寂れてしまったのかな・・・と一抹の不安を感じつつ、ナビもロンドンを出発。

ロンドンからの電車は2カ所から出発

ロンドンからサウサンプトンへは、ヴィクトリア駅とウォータールー駅の両方から出発します。一般的にはウォータールーからの電車の方が所要時間は短め。ナビはたまたま鉄道会社のオファーでとても安い切符が手に入ったので、ヴィクトリア駅から出発することに。
ロンドンからサウサンプトンまでは、海に向かって南西に行きます。途中、イングランドのなだらかな丘陵地の間を電車は軽快に走ります。

2時間ほどでサウサンプトンに到着!

電車はやがて海沿いへと出ます。車窓からは豪華なクルーザーが停泊するヨットハーバーも見えますね。そうこうしているうちに、電車はサウサンプトン・セントラル駅に到着。
駅を出て周囲を見回しても海は見えません。聞けば、駅は高台にあって、港まではバスで10分弱とのこと。とりあえず行ってみましょう。
港に着くと、大きな駐車場のような場所があって、その先にカーフェリーが止まっています。どこに行く船かなと思ったら、サウサンプトンの沖にある離島、ワイト島行きなんだそうです。離島という言葉に心惹かれたナビ。ところが、片道1時間近くかかる上、島そのものが意外と広く、観光にも時間がかかると聞き、今回は断念。でも、港の対岸にある村に行けると聞き、出かけて見ることにしました。

港には巨大クルーズ船が!

船で向かった先は、ハイト(Hythe)という村。100人ほどが乗れる船でサウサンプトン港を横切ります。
船に乗ってみてびっくり。目の前に巨大な客船が止まっているではありませんか?おそらく1000人は乗れそう。欧州の人々はこういう船で地中海や大西洋でのクルーズを楽しむのですね。あとで改めて調べたら、サウサンプトンは豪華客船の代名詞ともいえる「クイーンエリザベス2世号」の母港。近年就航した、「クイーンメアリー号」もここを拠点しているそうですよ。
ハイトに船が近づいたころ、改めて港の方を見てみたら、クルーズ船が1隻どころか、4、5隻も止まっています。つまり、サウサンプトンはいまでも国際客船ターミナルとしての地位を保っているんですね。

タイタニック号関連のスポットへ

ハイトから戻って、今度はタイタニック号関連のスポットを訪れることにしました。もっとも見るべきは、サウサンプトンの海事博物館でしょう。海事博物館なら、ロンドンのグリニッジにも大きな規模のものがあります。でも、ここではタイタニック号にかかわる遺留品はもとより、関係者の声が聞ける証言の録音など、さすが母港の展示室とうならせる関連資料が目白押し。特に涙を誘うのは、乗員が地元出身者が多く、多数の犠牲者が出たという事実です。当時は「サウサンプトンで知人や親戚を沈没で亡くさない人はいない」とまで言われたそう。
博物館の売店には、タイタニックのポスターをモチーフにした記念品などが集められています。この街ならではのおみやげが探せるスポットが割と少ないので、そういう点でも訪れておきたいスポットと言えます。
そのほか、関連のスポットとしては、クルーズが発着する埠頭の一角にタイタニック号が出航した場所であることを記念する石碑があります。

港から駅へと歩いて戻ると…

港から今度は駅の方向に歩いて戻ることに。市内を南北につなぐ大通りの途中には、ウエスト・キー(West Quay)というこの町最大のショッピングセンターもあります。面白いのはウエストキーのすぐ南側に城壁が残っていること。サウサンプトンは天然の良港だけあって、常に外敵からの攻撃に苛まれ、城壁は町を守るのに必要不可欠だったのでしょう。
坂をさらに北へと上がって、駅を目指します。ロンドン行の列車の時間まではあとわずか…。
サウサンプトンがタイタニック号の時代から今もなお港町として機能していることが、ナビにはとても新鮮でした。いつか、ここからクルーズ船の旅が楽しめればいいな、と思いながら町をあとにしました。以上、ロンドンナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-11-17

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