ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました

世界一有名なミュージカルとして不動の地位を守り続け、現在もロングラン上演中の「レ・ミゼラブル」を観てきました!

こんにちは、ロンドンナビです。先日、ついにミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」を観てきました!ヴィクトル・ユーゴーの名作、邦題「ああ無情」として日本でも有名な「レ・ミゼラブル」。1985年10月にロンドンで幕をあけるとたちまち一世を風靡し、その勢いは衰えを知らず、昨年(2010年)にはついに25周年を迎えたミュージカル。この記録はなんと世界一とか!21の言語に訳され40カ国以上で上演、世界中で5500万人以上の人々が感動の涙を流したそう。不動の人気を守り続けているこのミュージカルは、現在もロンドンでロングラン公演中なのです!
ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました レ・ミゼラブル クィーンズシアターヴィクトル・ユーゴー ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました レ・ミゼラブル クィーンズシアターヴィクトル・ユーゴー ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました レ・ミゼラブル クィーンズシアターヴィクトル・ユーゴー
シアターは混雑する道路沿いに

シアターは混雑する道路沿いに

開演前からたくさんの人がまっている

開演前からたくさんの人がまっている

本日のキャスト

本日のキャスト

クィーンズ・シアター(Queens Theater)

「レ・ミゼラブル」はロンドン・ピカデリーサーカス駅から徒歩わずか5分にあるクィーンズ・シアターで上演されています。このシアターは1907年8月にオープンした、歴史ある劇場です。劇場内は、ストールズ(stalls)と呼ばれる1階席、ドレスサークル(Dress Circle)と呼ばれる2階席があります。3階席のアッパーサークル(Upper Circle)は、少し舞台が遠くなります。今回、ナビの席はストールズのH15。舞台がよくみえ、迫力も十分つたわってきました!
ナビが劇場へはいったのは、開演の30分以上前。シリアスな内容を物語るような薄暗い赤と青のどん帳に、しだいコゼットの顔が浮かび上がってきました。着席する人も増え、席もだんだんとうまってきました。いよいよあの長編大作、がはじまろうとしています。
2階席からも舞台がよくみえる

2階席からも舞台がよくみえる

劇場内はけっこう広い

劇場内はけっこう広い

高い天井

高い天井

登場人物の紹介

たくさんの登場人物がフランスの過酷な時代を背景に運命の歯車を廻していくミュージカル「レ・ミゼラブル」。おなじみのお話ですが、その人間模様は意外と複雑。そこで主だった登場人物をちらりとご紹介しましょう。

►ジャン・バルジャン…物語の主人公。逃亡中、何度か名前を変えて暮らしていきます。
►ジャベール…職務に忠実な警部。執拗なまでにバルジャンを追います。
►フォンティーヌ…コゼットの母。マドレーヌ市長(バルジャン)の経営する工場で働いてました。
►コゼット…フォンティーヌの娘。バルジャンを父のように信頼し、育っていきます。
►テナルディエ夫妻…コゼットを育てた悪党夫婦。
►エポーヌ…テナルディエ夫妻の長女。マリウスに恋をしています。
►マリウス…フォンティーヌと恋におちます。
►アンジョラス…学生革命運動集団「ABC」のリーダー。

プロローグ、一幕 19:30~21:00

1815年 フランス ディーニュ
ジャンバルジャンが仮釈放、黄色い紙をわたされるシーンから物語は始まります。  一切れのパンを盗んだ彼の罪はツーロン刑務所で囚人番号24601として19年にもおよぶ服役をしたジャンバルジャン。仮釈放後、バルジャンはディーニュの町へ行きますが、人々の冷たい扱いに彼の心はさらに荒んでいきます。そんな彼を暖かく迎えてくれたのが教会の司教。司教のあふれる温情に胸をうたれたバルジャンは、改心し、新しい人間として人生を歩むことを決意します。

1823年 フランス モントルイユ

8年後、「マドレーヌ」と名前を変えたバルジャンは事業に成功、市長になっていました。しかし、ジャベール警部は、彼が囚人番号24601「ジャンバルジャン」ではないかと疑っていました。一方コゼットは、テナルディエ夫妻に預けられ、毎日いじめられ、こき使われていました。亡きフォンティーヌとの約束をはたすべく、夫婦からコゼットを奪還したバルジャンはパリへと逃亡します。

1832年 フランス パリ

9年後、バルジャンとコゼットはパリの邸宅に落ち着いていました。この時、コゼットは偶然マリウスと出会い、二人は恋に落ちます。パリに住まいを移し悪事を働いていたテナルディエ夫妻の長女、エポニーヌもマリウスに恋をしていました。彼女はマリウスの役に立ちたい一身で、二人の恋路の手助けをします。マリウスは若き思想家アンジョラス率いる学生革命運動集団「ABC」に属していました。

見所

ツーロン刑務所でのバルジャンとジャベールのやりとりは迫力満点!そして、フォンテーヌが歌う「I Dreamed a Dream」は、せつない若き日の過ちを悔いた名曲です。また、テナルディエ夫妻は「レミゼ」ファンにとても人気があります。彼らが登場したとき重~い会場の雰囲気が一機に明るくなり、拍手喝采になりました。彼らが経営する宿屋での場面は楽しく、ユーモラスに描かれています。

幕間 21時00分~

幕間までの観劇時間は90分!途中、トイレへ席を立つ人もちらほらみられました。席は狭いので、通路へ出るのは大変。みんな一度立たなければなりません。第二幕も長丁場!お手洗いはすませておきましょう!パンフレットは5ポンド、CDは20ポンドで、劇場内まで販売にきてくれます。ロビーまで足を運んで、「レミゼ」グッズを見るのも楽しいですよ。
バーで飲物を。劇場内ではアイスクリームの販売も。

バーで飲物を。劇場内ではアイスクリームの販売も。

カウンターではグッズが買えます。

カウンターではグッズが買えます。

第二幕 21時20分~

第二幕の始まりは、学生たちがバリケードを築き、革命を起こす場面から始まります。しかし戦闘の末、革命側の学生たちは全滅、かすかに息のあるマリウスをバルジャンは助け出します。そしてまたもやバルジャンの後をおってきたジャベールに出会ってしまいます。戦闘中に革命側に忍び込み、学生たちに捕まったジャベールを逃がしてやったバルジャンに対して、ジャベールのとった行動とは・・・? 数年後、年老いたバルジャンはコゼットとの幸せな日々を思い出しながら、毎日寂しく暮らしていました。死期が近づき、まさに神に手が届こうとしている彼の唯一の願いは、「コゼットにもう一度会いたい」ということだけでした。

見所
25周年記念の公演でアンコールで歌われた名曲「Bring Him Home」。愛するコゼットをマリウスに奪われることを恐れていたバルジャンが、若い二人のために歌います。じっくりと聞き入ってください。

終了 22時50分

どん帳に浮かび上がるコゼット

どん帳に浮かび上がるコゼット

原作とミュージカルは内容が少し違い、ときどき、「あれ?」と思ってしまった部分もありましたが、ミュージカルは原作と同様、もしかしたら、それ以上の感動があったかもしれません。それを裏付けるかのように、感動の拍手が会場の明かりがつくまで鳴り止みませんでした。正義とは何か、人間の善悪の基準はどこなのか、考えさせられるこの作品。ロンドンにお越しの際は、ぜひ足を運んでくださいね。以上、ロンドンナビでした。

ナビからの注意事項など
■14歳以上のみ。3歳以下の子供は入場はできません。
■一幕、二幕の終了時間は目安です。進み具合によって若干前後しますのでご了承ください。
■服装は、女性はワンピースや、大人カジュアルな感じでOK。男性は、チノパンやきれいめジーンズでも大丈夫です。
■シアターは町の中心ですので食事処には困りません。開演前にお食事される方は、時間に余裕をもっておでかけください。
■チケットは旅行会社を通して確実に当日までにチケットを手に入れることをおすすめします。HPからの予約も可能。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-20

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