格安料金で交通機関が利用できるICカードや1日乗車券。出発前に日本でも購入できます。
分からないことがあったら、駅の窓口で聞こう
「ロンドンの地下鉄は初乗り600円もする!」といわれていますが、これは現金で切符を買った時の料金。ロンドンには格安料金で交通機関が利用できるICカードや1日乗車券があり、通勤、通学客だけでなく、旅行者でも使えます。いちいち切符を買う手間も省けるのが魅力。日本で出発前に購入することもできます。
■非接触式ICカード「オイスターカード」
非接触式ICカード「オイスターカード」
ロンドンの地下鉄の初乗り料金は
4ポンドですが、非接触式のICカード「オイスターカード(Oyster Card)」で乗れば、中心地(ゾーン1)の1乗車は
1.80ポンド(※2010年6月現在)で済みます。
バスも現金では
2ポンドかかりますが、オイスターなら
1.20ポンドです。
また、オイスターカードがあれば、毎回、駅で切符を購入するため並ぶ面倒からも開放されますね。
自分が行きたいところがどの「ゾーン』に属するかは、駅などにある路線図で確認しよう
※1日の料金の上限がある
オイスターカードを1日に「ある一定の回数」を使うと、それ以上の料金が引き落とされなくなる「1日の料金の上限(Daily Capping)」という規定があります。
例えば、市内中心部の「ゾーン1」内を平日9:30以降(土、日、祝は始発から)のオフピークに4回以上乗車すると、オイスターカードを利用した場合の通常料金は1.80ポンド×4回で7.20ポンドとなりますが、規定により5.60ポンドを超えた部分については引き落としされません。
地下鉄と同じくバスにも「1日料金の上限」があります。バスを1日に何度利用しても、最大の引き落とし額は3.90ポンドとなります。
※ カードは無記名
オイスターカードは無記名となっています。購入した本人だけでなく、だれでも使えます。
コンビニの店頭にある「トラベルショップ」の表示
※購入とチャージは駅の窓口などでオイスターカードは、駅の窓口や「トラベルショップ(TRAVEL SHOP)」と掲げられた町中のコンビニなどで購入できます。最初の購入時に3ポンドのデポジットが必要で、カードが不要になったら返金してくれます。
また、チャージは5ポンドごとに50ポンドまで、地下鉄や国鉄駅の窓口、券売機のほか、前述のトラベルショップでも可能です。
地下鉄駅券売機でのチャージ方法は以下の図解を見てください。
※日本出発前にオイスターカードを買うには
オイスター・カードは「英国政府観光庁 ダイレクト・オンラインショップ「(VisitBritain Direct)」で購入できます。とくにヒースロー空港やユーロスターが到着するセントパンクラス駅の切符売り場はいつも混み合っているので、出発前にカードを購入しておくと、現地では混雑に巻き込まれることなく、ゆったりと旅を楽しむことができます。
■1日乗車券「トラベルカード」
トラベルカードの例(上が国鉄で発売、下が地下鉄で発売)
1日乗車券に当たるトラベルカード(Travelcard)なら、カードの指定ゾーン内の地下鉄、バス、国鉄などに自由に乗れます。
トラベルカードには、始発から使える「オンピーク(On-peak)」のものと、平日9:30以降(土、日、祝は始発から)からしか使えない「オフピーク(Off-peak)」の2種類があり、オフピークの方が割安です。
チケットは各駅の窓口か自動販売機で。現金だけでなく、クレジットカードでも購入できます。紙のチケットなので、オイスターカードを持っていなくても自由に買うことができます。
また、7日間用のトラベルカードもあります。これには「オンピーク」のものしかありません。
地下鉄駅券売機でのトラベルカード購入方法は以下の図解を見てください。
(4)決済に使うクレジットカードをスロットに入れ(現金でも払える)、ひきつづき暗証を入れる
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(5)レシートが必要な場合はボタンを押す
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(6)切符が下から出てくる
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以上は、英語での画面表示だが、日本語も選べる。 |
その他情報
■子ども向けオイスターカード
子ども用の写真が貼られたオイスターカードの事前申請が必要です。申請料は10ポンド。申請に3週間かかります。
■子ども料金のチケット
窓口で片道きっぷ、または「トラベルカード」を購入することになります。子どもの片道はゾーン1内の場合2ポンド、トラベルカード(ゾーン1、2)は1日4ポンド(オフピーク割引は3ポンド)。
(*2011年3月現在)
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-07-19