2012年オリンピック聖火リレールート入り決定!ケンブリッジでビールを飲もう!
こんにちは!ロンドンナビです。まだ記憶に新しい、4月29日のロイヤルウェディング。結婚式当日、ウィリアム王子が、ケンブリッジ公爵の称号「デューク・オブ・ケンブリッジ(Duke of Cambridge)」を与えられたのは、すでにみなさんもご承知のとおり。ウィリアム王子とケイト妃がケンブリッジ公爵の称号を与えられたとき、ケンブリッジはどの町よりも大きなロイヤルウェデング旋風が巻き起こりました。その余韻も覚めやらぬ中、迎えるは2012年のロンドンオリンピック。先日、オリンピックロンドン五輪組織委員会は、聖火リレールートを発表し、なんと、聖火がケンブリッジにやってくることに!聖火が大ブリテン島西端のランズエンド岬を出発後、50日目にケンブリッジを通るそう!なにかと話題にことかかないケンブリッジ。町はふたたび活気づいています。お祝いムードに拍車をかけるように、ケンブリッジ・ビア・フェスティバルが開催されました!
歴史ある町の歴史あるビアフェスティバル
ビアフェスのポスター
このビアフェスは1974年から始まり、今年で第38回を迎えました。主催はCAMRA(キャンペーン・フォー・リアル・エール)。CAMRAは国内でさまざまなビアフェスを開催する組織で、CAMRAもケンブリッジビアフェスティバルも最初は小さな小さな始まりだったそう。それが現在では、ケンブリッジビアフェスティバルはイングランドではもっとも長く続き、つい最近まで国内1位の規模だったビアフェスに。残念ながら規模は国内2番目になってしまいましたが、ケンブリッジ市民は、このフェスティバルをとても誇りに思い、すばらしいイベントにするために、毎年たくさんの時間と努力を惜しみなく注いでいるんだそう!
ケンブリッジシティ誕生60周年歴史あるケンブリッジのビアフェスティバルには毎年テーマがあり、ポスターや、グラス、プログラムのデザインのモチーフになります。今年はケンブリッジが町から市へとスタートして60周年。また、ターボジェットエンジンを発明したフランク・ホイットル(Frank Whittle)が世界初のジェットエンジン機でイングランドを飛行した年でもあります。彼はケンブリッジ大学のペーターハウスで学んでいました。
イギリスのビールを守れ!CAMRA(キャンペーン・フォー・リアル・エール)エールビールを愛する人たちによって1971年に「古典的エールを守ろう」というスローガンのもとに結成されたのが「CAMRA(キャ ンペーン・フォー・リアル・エール)」という組織。「リアルエール(熱処理をしない樽熟成のエール)を飲もう」という運動は、多くの市民から支持され、現在の総会員数は4万5000人以上もいるそうです。
イギリスの伝統 エールビール紀元前からイギリスにあった、伝統的なビール「エール」。フルーティな口当たりが特徴のエールビールは、中世時代には食事をするときに必ずパンと一緒に食卓に出され、飲まれていたそう。近年はエールよりすっきりとした切れ味のよいラガータ イプのビールにおされ、世界的人気は今一歩。それでも本場イギリスでの市場占有率の50%近くはエールだとか。典型的なエールはラガーよりも甘味が強く、 コクがあります。
身分証明書をお忘れなく!
毎年ジーザスグリーンで開催
21歳以下は身分証明書の提示を求められます
念のため身分証明書を持参しよう!1974年以来、いくつか場所をかえて開催されていたこのビアフェスですが、2001年以降は、このジーザスグリーンという広場で行われています。まず入口で入場料£4を払います。初日のオープンは夕方5時から。イギリスでは21歳以下だとアルコールを購入することができません。日頃から若く見られがちな方は、ここで身分証明書の提示を求められるかもしれません。未成年と判断されても会場へ入ることはできますが、もちろんアルコールの購入は不可。「せっかく来たのにビールが飲めない!」なんてことがないように、写真付の身分証明書の持参をお忘れなく!
ユーモラスなデザインのビアグラス入場したら、まずおいしいビールを注ぐグラスをゲット。価格は£2.5。テーマごとに毎年デザインが変わるこのビアグラス。今年もユーモラスなデザインに仕上がっています。ポスターにも描かれているように、ビア樽ジェットに乗ったフランク・ホイットルがケンブリッジがシティになったことを知らせる新聞やビラをばらまいています。これが青いビアグラスになっています。その下で右往左往しているビア樽たちの中で、ガウンを着て王の杖をもっている中央のビア樽が、おそらくケンブリッジを町から市へ格上げしたジョージ5世ということでしょう。これが赤いビアグラスになっています。グラスはビール用とワイン用があり、購入せずにレンタルも可能。帰るときにグラスを返せば、お金が戻ってきます。
雨天決行!曇天でもビールはうまし!
かなりの雨.....なんですけど
ナビが足を運んだ日は風が強くてちょっと肌寒い日。夕方からは途中土砂降りのような雨が!「これは訪れる人も少ないのでは....」と懸念していたナビでしたが、到着してびっくり!屋内テントには人人人!!野外でもたくさんの人がカッパを着たり傘をさしながらビアフェス初日を楽しんでいました。ビール好きにはこれしきの雨なぞ問題ではありません!
立飲み派が過半数以上。地べた派も....
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テーブル席は満席。誰も動こうとしません
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ビール&おつまみ
ハーフパイントでもOK!ケンブリッジビアフェスティバルの特徴は、国内外からいろいろな種類のアルコールを取り揃えているところ。その数はなんと230種類以上だとか!プロのサーバーが親切丁寧に(自分もビールを飲みながら)好みにあったビールをチョイスしてくれます。ドライビールが苦手なナビは、すっきりとした飲み口のビールをセレクトしてもらいました。グラスに注いでくれるビールは1パイント(約570ml)。アルコールが弱い方、いろいろなビールをちょっとづつ味わいたいという方は、「ハーフパイントにしてください。」と頼んでもOK。また、ソフトドリンク、コーヒー、紅茶まであるのがイギリスビアフェス流。
チーズ、パン、パイ...イギリスらしいおつまみが勢ぞろい!
おつまみは持ち込みもOK!ビールのお供にしたいのが軽いおつまみ。このビアフェスは、たくさんの種類のチーズが出揃うことでも有名です。チーズにあう地元素材厳選の焼きたてパン、フィッシュ&チップス、そのほかにもおいしいものをたくさん取り揃えています。どちらかというと、おつまみ....というより、がっつり系の屋台がそろっていました。もちろん、持込みOK!自分でスナックや料理を準備している方々もたくさんいました!
ボランティアが大活躍のビアフェス
たくさんのボランティアがビアフェスをささえています
実は、この大規模なビアフェスは、ボランティアの協力でなりたっている、といっても過言ではありません。世界中からたくさんのボランティアが集まり、期間中、彼らの手によりスムーズなイベントが運営されています。ほんの一例ですが、ボランティアの方々の出身国はスウェーデン、スペイン、フランス、アメリカ、そして日本からも!ケンブリッジビアフェスティバルは、世界各国からボランティアが集うインターナショナルフェスティバルでもあるのです。人手はいくらあっても足りないようで、今年もギリギリまで募集していました。
くもり空のジーザスグリーン
いかがでしたか?歴史ある町の歴史あるビアフェスティバル。来年ももちろん開催予定です!ビアフェスを楽しんだ後は、みなさんのベストビールと、おいしかったパンやチーズの銘柄をカウンター横に設置してある投票箱に投票してくださいね。そしてお帰りは徒歩かタクシーでどうぞ!以上、ロンドンナビでした!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-06-07